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Case Study株式会社F.A.S

キャリアコンサル

メンター制度『キャリサポ』で
個人と会社のベクトルを合わせる

株式会社F.A.Sは2005年に設立したシステム開発会社です。東京都中野区に本社を構え、某金融機関をはじめ、多くの企業の基幹システムにおいて開発・保守メンテ事業を手掛けています。東京ITスクールとのお付き合いは長く、2015年から新人研修、2023年度からはキャリアコンサルティングやメンターサービス「キャリサポ」をご利用いただいています。
田原元二

代表取締役

田原元二

田原元二

代表取締役

田原元二

「若手社員からすると『身内だからこそ相談しづらい』ことがある。東京ITスクールという弊社を良く知る第三者にサポートしていただくことで、社員の定着率向上につなげたい」と代表取締役・田原元二さん。新人研修やキャリアコンサルティングをご利用いただいた経緯や手応え、今後導入するメンターサービス『キャリサポ』への期待を伺いました。

 

 

人間力まで高める新人研修を高く評価

 

大手企業の基幹システムを多く手掛けることが多いそうですね。

 

田原様 はい。2005年の創業以来、大手企業の人事や顧客情報の基幹システムを手掛けることが多いですね。業種は絞っていませんが、証券やクレジットなど金融関係が目立ちます。

今後はご要望の多い、AWSAI関連にも注力したいと考えています。

 

 

採用に関しては、ほぼ新卒に的を絞ってなされていますね。

 

 

田原様 はい。新卒では未経験者を採用し、教育・育成から行っています。まっさらな新人の方のほうが会社のカラーに馴染みやすいと考えているからです。

ただ未経験者も多いので、スキルの習得にはある程度、手間と時間をかけて実践する必要がありました。

 

 

 

そこで2015年から、東京ITスクールの新人研修をご利用いただいています。選んでいただいた決め手は何だったのでしょう?

 

 

田原様 それまでは動画によるeラーニング学習システムを導入していました。しかし、自発的に学ぶ社員は限られ、社内研修としては効果的でありませんでした。

 

そんな折に、東京ITスクールから営業をいただきました。実際にリアルタイムで講師の方が指導してくれること、また「7つの習慣」なども含めた、社会人としての心構えや、コミュニケーションに関する研修があることが何よりの決め手でしたね。

 

とくに後者には課題感も抱いていたので。

 

 

 

 

コミュニケーションに関する課題感とは?

 

田原様 近年「会社と個人のベクトルのすり合わせの難しさ」を感じていたのです。会社の目指す方向性に沿って日々の仕事を積み上げていくと個人の成長に繋がる。それは今も当然ありますが、かつてはより顕著だったと思います。ただ、今はそうした意識が希薄だと感じていました。

 

 

価値観も多様化していますからね。

 

田原様 ええ。ITエンジニアの仕事も多彩にひろがっています。

 

例えばエンジニアに極めてクリエイティブなイメージを抱いて入社する方が増えました。とはいえ、エンジニアの仕事は、実際は華やかなことだけではなく、地味な作業で、お客さまのレギュレーションに従うなど自由度は少ない側面もあります。そこにギャップを感じる新人が近年、増えている実感があります。

 

採用段階で気を付けて話すのですが、全員が理解するわけではありません。入社後にミスマッチが生じて、ある年度は新卒4人のうち3名辞めたこともありました。

 

 

転職も当たり前になっています。

 

田原様 離職率の高さにはため息が出ます。弊社のみならず、業界全体の課題だと思いますね。

 

意思の疎通も簡単ではありません。以前であればやりたい仕事を与えてモチベーションを引き出していましたが、今の若い世代はそれぞれの「やりたい仕事」が見えづらくなった気がします。

 

世代を超えたコミュニケーションに積極的ではないように見受けられることも要因のひとつだと感じます。そのためかつてはよく社員を集めて懇親会やバーベキューなどを実施していましたが、近年はそれほど頻繁には実施できない時代背景もありますよね。

 

そうした意味で、コミュニケーションに関する研修もあり、人間力まで高められる東京ITスクールに魅かれたのです。

 

 

成果はいかがでしたか?

 

田原様 開発演習など現場に即した学びのカリキュラムがまず素晴らしいですよね。そのうえで技術面だけではなく、コミュニケーションの大切を身につけられる。この両輪はやはり魅力だと感じています。

 

いわゆる即戦力となるエンジニアは、テクニカルなスキルのみならず、コミュニケーションスキルや人間力こそ求められる面がありますからね。そうした人材を育ててもらえている実感がある。

 

またやりっぱなしではなく、テストの結果が悪いと良くなるまでフォローしてくれる体制も素晴らしい。以降は継続して利用し、今年度もまさにいま2名が受講しているところです。

 

 

メンターサービスが、会社をワンランクアップさせる。

昨年度は、キャリアコンサルティングのご相談もいただきました。

 

田原様 はい。新人研修をお願いする中、東京ITスクールの担当の方に、先に話したような「新卒採用後、2年~3年目以降の帰属意識をどう維持させていくか、頭を悩ませている」とよく相談させてもらっていました。

 

そこでキャリアコンサルティングを提案いただいたのです。

 

若手社員が自分の経歴を整理し、目標の明確化や仕事の目的意識が高まること、仕事を通じた継続的な成長、持っている能力を有効に発揮することで働くことの満足度向上につながることを期待しました。

 

本来であれば我々がヒアリングすべきなのかもしれませんが、身内だからこそ言いにくいこともあります。新人研修で高い実績を誇り、信頼している東京ITスクールの力を借りたいと考えたわけです。

 

 

対象は入社2~3年目の方々だったのですか?

 

田原様 はい。彼らが特別、帰属意識が低かったわけではないんですけどね(笑)。ただ、実施後のアンケートでは、面談をポジティブに捉えている社員が多かった。やはりキャリアに関して、悩み始める時期とちょうど合致したのだと思います。

 

 

キャリアコンサルを受けた社員の変化は感じましたか。

 

田原様 導入後間もないので、どのような変化が見られたかまでは、まだ判断できません。ただし、若手社員がコミュニケーションを取りやすい工夫をし始めるといった動きはあったようです。

 

一石投じられたことは確かで、社内制度においてもキャリアコンサル制度、キャリアデザイン講座導入など、新たな取り組みが始まっています。社員も組織の活性化が図られることに期待しています。

 

 

 

 

 

今年7月からはメンター制度『キャリサポ』のご利用を始めます。

 

田原様 先ほども触れましたが、上司が直接メンターをするのは、どうしても壁があると思います。外部の方にこそ話しやすいことはありますから、定期的に社員の声を拾っていただき、モチベーションや帰属意識の向上、ひいては離職率の低下につなげていただきたいと思います。

 

何よりも、メンターとのコミュニケーションを通じて、会社と個人のベクトルが近づくことを願っています。他の研修などと組み合わせて、社員が自分を見つめ直す機会になることを期待しています。

また新人研修も含め、キャリアに関するサポートを導入していると、採用時に有利に働くかもしれません。その面でも期待していますね。

 

最後に、人材育成のパートナーである東京ITスクールに期待することがあればお聞かせください。

 

田原様 今までは弊社のカラーの合う人材が残れば良いと思うところもありましたが、次のステップに進むためには、一緒に成長できる、ワンチームになれる社員がより必要です。東京ITスクールは同業として課題や悩みを共有できる人材育成パートナーとして信頼しています。弊社のベクトルや課題をご理解いただいているからこそ、今後も、新人研修やキャリサポなど、さまざまな形で関わっていただきたいと思います。

 

 

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

 

 

インタビュー・文/大正谷成晴

写真/小堀将生

 



社名 株式会社F.A.S
業務内容 オープン・WEB系及び汎用系のシステム開発 これら技術者、PMO要員、インフラ要員、オペレータ要員の派遣
資本金 1600万円
設立 2005年12月
URL https://fas-si.com/

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