Case Study株式会社綜合キャリアオプション
『就予備。』×『Java研修』で
目指すはエンジニア派遣業務の拡大
首都圏・関西本部
ITエンジニアチーム
マネージャー
網野郁矢
首都圏・関西本部
ITエンジニアチーム
マネージャー
網野郁矢
コロナ禍の収束と、急伸長するエンジニア人材の需要。この2つの潮流に対応するため、綜合キャリアオプションはエンジニア人材の確保に着手しはじめました。そのために不可欠だったという『就予備。』と『Java研修』の導入の経緯や期待などを、ITエンジニアチームのリーダーである網野郁矢様に伺いました。
コロナ禍の影響と、高まる人材のニーズ
全国に169の拠点をもっていらっしゃるそうですね。
網野様 はい。弊社は設立から約20年の人材派遣会社で、国内では、北は北海道、南は熊本まで展開しているほか、グループ全体ではベトナムやインドネシアなど海外拠点を含めて計169拠点ございます。全国どこでも人材のご相談に対応できる体制が強みです。
また派遣事業は、地方では製造業を中心に人材派遣を行い、都市部では事務派遣やコールセンター派遣などホワイトカラーに特化して展開しています。加えてBPO事業、特定技能を持つ外国人労働者の採用事業、人材紹介事業を展開しております。
東京ITスクールへはIT人材の確保と育成のご相談いただきました。どのような背景からご相談に至ったのでしょうか。
網野様 まずはコロナ禍の落ち着きによる人材需要の変化です。2020年から2022年にかけ、新型コロナウイルス感染症のワクチン予約受付センターなどのコロナ関連事業に向けた人材派遣を国から受託していました。
この3年間は大きな売上を占めていましたが、ご存知のように2023年5月から新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行。
そこから、人材のニーズが大きく変化していきました。
コロナ禍は派遣業界にも大きな影響を及ぼしていたのですね。
網野様 そして一番の理由は、以前から「IT人材に関するニーズが急増していたこと」です。
弊社のお客様は事務センターやコールセンターを運営する会社様が多いのですが、現場でシステムを作る必要に迫られるシーンが少なくありません。そういったお客様から、腕のいいシステムエンジニアはもちろん、ノーコードによるプログラムを触れる人やRPAを扱うオペレーターまで「社内に幅広いIT人材が欲しい」との声をいただく機会が増えていました。
前述の新しい売上の軸という観点も含め、こうしたニーズにお応えしたい思いから、IT人材の確保に動き始めたのです。
その「IT人材の確保」のために、未経験者を採用からお手伝いし、エンジニア研修まで請け負う『就予備。』のサービスにご興味を持っていただきました。
網野様 はい。2023年2月より、弊社ではエンジニア派遣を行うサービスをすでに開始していました。転職サイトを通じて、ある程度のエンジニアを獲得しているのですが、ロットで受注できる規模にまで成長させていくにはまだまだ足りません。そもそも今はエンジニア人材が取り合いですからね。
「ゼロから育成する体制を構築する必要がある」となると、『就予備。』のサービスが最適と考えました。
同時に、Java研修など、ゼロからエンジニアを育てるスキームがあることも魅力的でした。うまく連携できれば、ワクチン事業で余剰感が出た社員の方々を、リスキリングによってIT人材になっていただく可能性が高まりますからね。
数ある研修企業の中から東京ITスクールを選んでいただいた決め手は何だったのでしょうか?
網野様 最初にお話を伺ったのは私の上長でしたが、「視座が高く、深いITエンジニア業界の知見を持っていらっしゃった」と評価していました。
先に述べたとおり、ITエンジニアの派遣に力を入れていこうと決めた一方で、弊社には「実際にどんな人材が今後求められ」「そのためにどんなスキルが必要か」、あるいは「業界全体がどのような流れにあるのか」といったIT業界の事情に明るくない面がありました。
実は10社ほどの教育スクールと打ち合わせたのですが、そうした相談を率直に伝えると、東京ITスクールのご提案が最も提案が明確で柔軟さが際立っていた。単に人材の紹介や研修をしてもらうのではなく、さまざまな相談やその先のパートナーシップまで見越せたことから、東京ITスクールを選びました。
そう評価いただけるのは、とてもうれしいですね。
網野様 もう一つ大きかったのは、助成金の適用に関するアドバイスです。
コスト面で不安があったのですが、弊社が新たにIT領域の事業を展開していくというポイントから「リスキリングに関する助成金を適用できそうだ」とご提案いただきました。
こうした提案をどんどんいただけたのは、大きな決断の後押しになりました。
順調な成長に「手応えアリ」。
ご利用いただいているのは『就予備。』と『中途採用者向け通年Java研修』の組み合わせです。
網野様 はい。東京ITスクールに弊社が求める人物像にマッチした人材を紹介していただき、3ヶ月間弊社のスタッフとしてJava研修を受けてもらっています。
まず『就予備。』でマッチングさせていただいた方の印象はいかがでした?
網野様 正直なところ「ここまで高いポテンシャルの方がいるのか」というほどすばらしい方をご紹介いただきました。社会人としての基本的な立ち居振る舞い、コミュニケーション力は本当にずば抜けていると感じましたね。
もちろんITエンジニアとしてのスキルはゼロだったのですが、「これだけの人が短期間でどこまでスキルが伸びるのか」楽しみになったほどです。
その方に現在は3ヶ月の『通年Java』研修を受けていただいています。
網野様 はい。早速7月から受講を開始しており、平日は毎日オンラインで研修を受け続けています。
研修は3ヶ月ワンセットですが、毎月新規研修を実施されているので、即座に研修に参加できる。すぐにでもエンジニア人材を派遣したい弊社の意思にぴったりでした。
「最短3ヶ月で戦力を育てる」という、東京ITスクールならではの強さを感じましたね。
3ヶ月研修の進捗についてどのような感想をお持ちでしょうか?
網野様 7月末に一ヶ月経った成果報告会という形で製作物を見せていただく機会を設けました。
本人は「Javaは苦手です」とは言っていたものの、成果物である自作のホームページを見せてくれましたので、順調にスキル習得は進んでいるようです。
そして出来も驚かされたほどでしたし、現時点では順調なレベルアップに満足しています。
また、この研修は他社様から参加されている他の方々と一緒に受講するため、自然にいろいろな方とのコミュニケーションが生まれているそうです。エンジニアはチームで働く仕事ですので、実務のシミュレーションにも繋がるのは合理的だなと感じています。
研修を通じて御社の中で何か変化はありますでしょうか。
網野様 まだ研修修了者の派遣が始まっていないので、はっきりと言えませんが、弊社の中に新しい武器が育ちつつあるという手応えは間違いなく感じています。
今後、派遣スタッフの皆さんがリスキリングやスキルアップをしながら、多くの企業でエンジニア人材として力を発揮。結果として、弊社の事業の柱となっていく――。
そうした期待の声が、社内でも上がっています。
楽しみですね。ちなみに東京ITスクールに今後、期待したい点や要望はございますか?
網野様 今後、弊社はITエンジニア派遣の強化をさらに推し進めて参ります。経験者の募集を継続するだけでなく、未経験者の育成にもさらに力を入れていきますので、引き続きお力添えいただけるようお願いしたいと思っております。
3ヶ月の研修を終えた方をほぼ即戦力のような形でアサインにまで至れるようなスキルを作り込んでいただけるとありがたいですね。また派遣スタッフの方々からも「綜合キャリアオプションに応募すれば高単価の仕事を紹介してもらえる」「働きながら学べる環境がある」という信頼作りを一緒にしていきたいですね。
本日はどうもありがとうございました。
インタビュー・文/手塚裕之
写真/小堀将生
社名 | 株式会社綜合キャリアオプション |
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業務内容 | 人材派遣事業、有料職業紹介事業、アウトソーシング事業 |
資本金 | 5000万円 |
設立 | 2001年8月 |
URL | https://sougo-career.co.jp |