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Interview光森 渉 さん

自営業との兼業で始めた新しい働き方
受講生の8割超が「楽しかった」と回答した魅力的な研修の講師。

東京ITスクールの新人Java研修の講師にはさまざまな立場の方がいます。今回、ご紹介する光森渉さんは個人事業主としてIT関係のビジネスを展開。その傍ら、4月~6月には講師として受講生をサポートしています。

次世代で活躍するエンジニアを育成することは、自分のビジネスを展開するのとは、また違うやりがいを感じるそうです。どのような経緯で講師になり、受講生たちをエンジニアに導くようになったのでしょうか。ご本人にお聞きしました。

 

 

好奇心から始めて「自分に合っている」と確信

光森さんは現在、自営業者としてビジネスを展開しつつ、2021年から東京ITスクールで新人Java研修の講師としてご活躍していますが、まずは、これまでの経歴を教えてください。

社会人としてのキャリアのスタートは20人くらいのソフトハウスでした。そこに3年半ほど勤めてから外資系企業に転職してシステム開発に携わり、最後に勤めた会社では社内インフラなどを担当する情報システム部で16年間ほど働きました。3年前に退職して、いまは、これまでの仕事で培ったノウハウを活かして個人事業主として生活しています。

 

そうしたなか、なぜ東京ITスクールの講師になったのでしょうか。

何の気なしに、IT系の人材紹介会社に登録したことがきっかけです。そこで、講師の仕事を紹介していただいたのです。講師経験はありませんでしたが、面白そうだからやってみたのです。担当したのは新人向けのJava研修でした。実際にやってみると、直観的に「向いている」と思いました。次年度は他のスクールも試してみたいと思い、東京ITスクールの講師募集に応募しました。

 

講師の仕事が決まったのは、2020年12月。東京ITスクールでは、初年度の講師を対象にしたオンラインの講師研修会があったので、年が明けてから4度ほど参加しました。朝8時から夕方6時まで研修はびっしりあります。ここで、研修の進め方や講師としての姿勢、心構えなどを学びます。講義は、講師の方が一方的に教えるのではなく、受講生同士が集まるGW(グループワーク)形式で学びました。それが分かりやすく、知識が身に付きやすかったと思いました。

 

また説明方法なら、結論を先に述べてから詳細を説明し、最後に結論を繰り返すといった具合に、実際の講義で役立つ実務的なテクニックに関する講義も多く、非常に参考になりました。

 

技術について学ぶ研修もありました。私はSpring Frameworkを実務で触ったことがなく、講師として研修で教えることに対して不安があったのですが、学ぶ機会が設けてあることで不安を解消でき、安心して研修の準備に取りかかれました。

 

 

 

3ヶ月後に受講生全員が「楽しい」と思ってもらえるのが目標

東京ITスクールでは、これまで2回講師をされています。感想はいかがですか?

オンラインのオンサイト研修(一社向け研修)を担当し、昨年は31名、今年は15名の受講生のサポートをしました。初年度から私自身が楽しんでいます。もっとも講師といっても、私は教えたりはしません。山登りでいうところのガイド役、教える立場ではなくサポート役に徹しようと考えているからです。そして目標にしているのは、3か月間の研修が終わった時に受講生に「楽しい」と思ってもらえることです。

 

「サポート役に徹する」とは、具体的にはどのように?

学校の授業のように教わるのではなく、主体的に学ぶ姿勢を養うためのサポートを心掛けています。受講生は研修が終わると実務につきます。ここはそのために必要なスキルを自ら学ぶ場です。受講生はお金を払って何かを教えてもらうのではなく、勤務先から給与を受け取りながら参加しています。ですから、この研修も仕事の一環として取組み、必要なスキルをきちんと身に着ける必要があるのです。

 

彼らが新しい取り組みをする時、「こうすると効率がよくなる」「こっちに行けばいい」と後押しするのが私の役割で、怒る・叱るは私の研修では存在しません。研修にはテキストや演習問題、答えも用意されていますから、それらをうまく使って学びを深めることが大事で、3か月後にはほとんどの受講生が、「自分たちで主体的に学ばなければいけない」というスタンスになっています。

 

受講生が主体的に学ぶために工夫していることはありますか?

授業ではない、仕事だと意識づけすることが大事だと考えています。そのために、東京ITスクールのカリキュラムとは別に、「この研修はあなたの仕事です」「目的は一人ひとりが成長することです」「ここは失敗してもいい場所です」「わからないことはその場で解決しましょう」といった4つのグランドルールを独自に設けて、PDFにして受講生と共有しています。受講生自身は研修のなかで色んな活動をしますが、迷った時は4原則に立ち返り、どう振る舞うべきか考えることを癖付けしています。

 

また主体性を身に付けるために、こんなこともやっています。たとえば演習問題。私の研修では、あらかじめ、演習問題を解くのにどれだけの時間をかけるのか受講生自身に決めさせます。これは、限られた時間をどうやったら有効に使うことができるのかも含め、主体的に考える訓練になります。

 

研修を終え、クライアント様が、各受講生のスキルレベルに満足した時は、大きなやりがいを感じます。

 

 

 

東京ITスクールのサポート体制

光森さんは初回から31名の受講生を担当しましたが、大変だったのでは?

去年はサブ講師の方についていただきました。その方が、たとえばグループワークの中に入り受講生にヒントを与えるなど、いろいろ協力して下さり、メイン講師として非常にカリキュラムを進めやすい環境でした。

 

それ以外にも、クライアント様とやり取りする営業担当の方、講師をサポートするクラスマネージャーの方もついていただけます。例えば、講義中に受講生のWi-Fiの調子が悪くなれば営業担当者に連絡すれば、すぐに解決のために動いてくれます。日々の疑問やテキストの内容に関する質問等に対しては、クラスマネージャーや専門のスタッフの方がタイムリーに対応してくれました。

 

ちなみに、研修の最後にはチームで開発演習を行いますが、去年のテキストには、そこまでは使わない高度な内容が含まれ、テキストが分厚くなっていました。本部にそれを伝えたところ、今年は演習で使わない内容は省かれていました。このように意見を言えば、3か月間の流れがスムーズに改善される。受講生が最大の結果を出せるよう、講師の意見を反映してくれるのはありがたかったですね。

 

受講生の学習管理に使うLMS(学習管理システム)は、私自身へのフィードバックに役立ちました。基本的には受講生が企業の育成担当者に日報などを提出するのに使いますが、講師も内容をチェックできます。「今日の講義はペースが速かった」「わかりやすかった」といったがことが文面から読み取れるので、私の研修の進め方の参考になるし、受講生の成長の把握にもつながりました。

 

 

 

安心して研修に集中できるのは東京ITスクールならでは

2年間、講師を務めていかがですか。

充実しています。受講生の8割から「楽しかった」という感想が届き、目標の達成率も高かったと思います。

 

東京ITスクールの場合、クラスマネージャーはスクールの正社員なので、講師の方を向いたサポートしてくれるので、非常にやりやすかったと思います。何かトラブルがあっても講師側に丸投げせずに、運営側も一緒に対処してくれるという安心感がありました。これまではオンライン研修でしたが、今後は対面研修も担当したいですね。

 

学校の授業と同じではなく、主体的に学ぶ姿勢を養うためのサポートを心掛けています。

 

研修の冒頭で「7つの習慣」に関する講義があります。私も好きな本なので、チャンスがあれば、ぜひ担当してみたいと思います。また、Springについて、自分が使ったことがないのに受講生に教えることには引け目があります。東京ITスクールを運営するシステムシェアードは様々な開発案件を受託しているので、研修で扱う案件に近いものがあれば、実務経験をさせてほしいとお願いしています。

 

最後に、講師を目指す方に一言お願いいたします。

新人研修・技術研修は、次世代の日本のIT産業を担う技術者を育てる仕事ですので、とてもやりがいがあります。ITエンジニアとして円熟してきた方も、今まで培ってきた知識や経験を次世代に託すということで、まだまだ活躍できる仕事です。是非チャレンジしてみてほしいと思います。

 

また、私のように別でビジネスを持っていても、ピンポイントで講師として働けるなど、働き方としても多様化の時代、副業の時代に合っていると思います。

 

 

インタビュー・文/大正谷 成晴

撮影/小堀 将生

 

 

 



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