アウトドアで行う社員研修とは?目的やメリットを解説
公開日:2024年06⽉28⽇最終更新日:2024年06⽉28⽇
アウトドアで行う社員研修があります。そして実際に導入する企業も少なくありません。しかし具体的な内容やメリットがイメージできないのではないでしょうか。
この記事では、社員研修をアウトドアで行うことについて解説します。以下の内容を具体的に解説していきます。
・アウトドア研修の主な目的
・アウトドア研修のメリット
・アウトドア研修のプログラム例
・アウトドア研修実施の注意点
研修の企画担当者の方は参考にしてみてください。
アウトドア研修とは
アウトドア研修とは、自然の中で行う企業の人材育成研修のことを指します。オフィスでの日常から離れ、新たな環境での体験を通じて、非日常的な状況下での対応力やコミュニケーション能力を向上させることが目的の1つです。
またアウトドア研修は、社員同士の絆を深める効果もあります。実施するためには、アウトドア活動の専門知識や経験が要求されるため、多くの企業では専門会社に依頼して実施しています。
専門会社の活用
アウトドア研修を成功させるには専門会社の活用が欠かせません。彼らは実施場所の選定からプログラムの企画・実施、安全対策までをトータルに担当し企業の研修主催者をサポートします。導師として研修を行うスタッフはアウトドア研修のプロフェッショナルです。彼らの専門的な指導により適切な学びが得られます。
これらの専門会社は、自社の人事部では難しい質の高いアウトドア研修を可能にします。
アウトドア研修の主な目的
次に、アウトドア研修の主な目的についてまとめます。以下の2点が挙げられます。
・チームビルディングの重要性
・社員間のコミュニケーション向上
それぞれについて見ていきましょう。
チームビルディングの重要性
企業の中でチームビルディングの重要性は高まっています。アウトドア研修を通じて協力し合うことで社員同士の絆が深まり、信頼関係が築かれます。さらに異なる意見を尊重することで創造的なアイディアが生まれやすくなることも特長の一つです。
社員間のコミュニケーション向上
アウトドア研修は、自然の中で行われる社員教育の一環で、その主な目的は社員間のコミュニケーション向上にあります。普段の職場環境とは異なる場所での経験は、社員同士の関係性を深め、互いの理解を進めるのに有効です。
たとえば、一緒にテントを組み立てたり、料理をしたりすることで一緒に仕事をする以上の深い絆が生まれ、社員同士の信頼関係が深まります。また研修に参加することで社員間の壁がなくなり、職位や役職を超えたコミュニケーションが生まれます。これは、日常の業務を円滑に進める上でも非常に重要な要素です。
一方で、本来会話が苦手と感じる社員も、自然の中で共に行動することで自然とコミュニケーションを取るきっかけを見つけることができます。その結果、職場でのコミュニケーション能力も向上し業務効率やチームの一体感も高まるでしょう。
以上のように、アウトドア研修はただ楽しむだけではなく社員間のコミュニケーションを向上させる有効な手段と言えます。
アウトドア研修のメリット
次に、アウトドア研修のメリットについて解説します。以下の点が挙げられます。
・楽しみながら学べる環境
・自然の中でのリフレッシュ効果
・ストレス解消とリラックス効果
・新たなアイディアの発掘
・団結力と信頼関係の構築
1つずつ見ていきましょう。
楽しみながら学べる環境
アウトドア研修は、楽しみながら学べる環境を提供します。一般的な教室学習とは違い、自然の中での活動は新鮮さと刺激を提供し参加者のモチベーションを高めます。たとえば自然環境を活用してリーダーシップスキルを鍛える研修などです。
そういった研修では、山を登ったりキャンプで一晩過ごしたりすることで通常の業務では得られない経験を積むことができます。同時に、困難な状況を共に乗り越えることでチームメンバーとの絆を深めることが可能です。このように、アウトドア研修は楽しみながら新たな視点や考え方を学べる場となります。
自然の中でのリフレッシュ効果
自然環境の中で行うアウトドア研修は、都会では味わえないリフレッシュ効果が期待できます。日常の喧騒から離れ、山や川、海といった自然が豊かな場所で活動すれば、心身ともにリラックスし新鮮な気持ちで取り組むことが可能です。
企業の中には、自然と向き合うことで日頃の業務から一歩離れ、視点を広げたり、新たな発想を得る機会を作る目的でアウトドア研修を実施しているところもあります。思考をリセットできる環境は、俯瞰的な視野を持つことに繋がり、問題解決能力を向上させる手助けとなるでしょう。
ストレス解消とリラックス効果
アウトドア研修は、自然の中で行うことで参加者のストレス解消やリラックス効果をもたらします。普段の業務中ではなかなか味わうことのできない、大自然の中でのアクティビティは心身をリフレッシュさせる効果があります。特に、都市部のオフィスワーカーにとっては、新鮮な体験となるでしょう。
またアウトドア環境は、感覚を刺激し普段とは異なる視点やアイデアを生み出すことを促進します。ストレスはパフォーマンスを低下させる一因ですが、アウトドア研修を通じてストレスを解消することで社員の働きがいや仕事へのモチベーション向上につながると言えます。
新たなアイディアの発掘
アウトドア研修は、新たなアイディアを発掘するというメリットもあります。日常のオフィス環境から離れ、自然の中で過ごすことで視野が広がり、新たな視点やアイディアが生まれやすくなります。
さらに日頃の業務に追われ時間をとることが難しい「深層思考」に時間を割くことが可能です。これらが組織のイノベーションに直結しビジネスの競争力強化につながると言えます。全社員が参加することで企業全体の創造力も向上します。このようにして、アウトドア研修は新たなアイディアの発掘の場となり、組織の成長を促す一助となるのです。
団結力と信頼関係の構築
アウトドア研修の大きなメリットの一つとして、団結力と信頼関係の構築が挙げられます。共通の目標に向かって協力しながらアクティビティを行うことでメンバー間の結束が深まり、信頼関係が生まれます。特に、普段の職場では経験できないような刺激的な環境下で、互いの長所や強みを発見する機会も豊富に生まれるでしょう。
アウトドア研修のプログラム例
次に、アウトドア研修のプログラム例についてご紹介します。以下の例についてです。
・登山研修の魅力
・キャンプ研修のポイント
・ラフティング研修の体験
・サバイバル研修での学び
・無人島研修の刺激的挑戦
1つずつ見ていきましょう。
登山研修の魅力
登山研修は、自然を身近に感じながら困難な状況に立ち向かう体験を通じて絆を深めることができるのが特徴です。山の雄大な景色と、困難を乗り越えた時の達成感は、他の研修プログラムでは得られない魅力でしょう。
また登山はチームワークを必要とします。一人ひとりの力では難しい道のりも、協力し合うことでクリアすることが可能です。これにより社員間の信頼関係が深まるだけでなく協働することの大切さを再認識できます。
さらに登山研修は、リーダーシップの発揮や判断力、危機管理能力の向上にも繋がります。
キャンプ研修のポイント
キャンプ研修は、自然を満喫しながら団体生活を学べるプログラムとして人気があります。主な特徴としては、一般的なオフィス環境とは異なり新鮮な空気と自然環境の中でコミュニケーションを取ることが挙げられ、これが新たな視野を開くきっかけとなります。
またキャンプの設営や料理作りなど、日常的なタスクを全員で分担することで協調性とリーダーシップを養うことが可能です。特に火を扱う調理活動は、安全管理や協力の重要性を身につける良い機会となります。
しかしながらあくまで自然の中での活動となるため、細心の注意を払いつつ、安全第一で行うように心掛けてください。
ラフティング研修の体験
ラフティング研修は、強いチームワークと意思疎通能力を求める体験型のプログラムです。川の流れに身を任せ、チーム全員で協力し船を操る体験は、言葉だけでなく非言語的なコミュニケーション能力の向上につながります。
また予測不能な自然環境での判断力やリーダーシップ、困難を乗り越えるためのストレス管理能力も鍛えられます。さらにラフティングの楽しさと充実感が、社員のモチベーション向上に寄与することも見逃せません。
サバイバル研修での学び
サバイバル研修は、参加者が限られたリソースのみで未知の状況を乗り越えるためのプログラムとなっています。本物の野生環境での研修は、参加者がコミュニケーション能力やリーダーシップ能力を磨くだけでなく生存技術も学ぶことができる独特なものです。
たとえばある企業では、サバイバル研修として森林を舞台にしたプログラムを実施した結果、社員同士の連携力が向上するとともに、新たなビジョンや自己成長の機会を得ることができました。また緊急事態への対応能力や問題解決能力を高めることも可能です。
こうした経験は、日常業務に直結し組織全体のパフォーマンス向上につながることが確認されています。それは、厳しい環境に置かれたときにこそ、本質的な価値観や強さが鍛えられ、自己の成長とともに他者への理解も深まるからです。サバイバル研修は、ただのアウトドア活動ではなく貴重な経験と学びの場となることでしょう。
無人島研修の刺激的挑戦
無人島研修は、参加者が刺激的な環境下で素早い決断力やリーダーシップ、チームワークを養うための新たなアプローチと言えます。通常の生活環境では体験することのできない厳しい生存状況が、自身の未知なる能力を引き出すキッカケとなるでしょう。企業では、一見危険とも思えるこの種の研修を社員の自己成長やチーム強化のために活用しています。
無人島研修は、その制約の中でどう対処しどう協力するかを試される経験となります。この結果、社員同士の絆や共感、理解が深まり、職場における協力関係の強化につながります。
アウトドア研修実施の注意点
最後に、アウトドア研修実施の注意点についてまとめます。以下の点が挙げられます。
・事前準備と計画
・安全管理の徹底
・天候リスクの対応策
・参加者の体調管理
順に見ていきましょう。
事前準備と計画
アウトドア研修の成功は、事前の計画と準備が極めて重要です。開催する季節や参加者の健康状態などを考慮して適切なプログラムと場所を選定することが求められます。
また参加者全員が楽しく安全に参加できるよう、研修内容の説明会や予備知識の提供など、予め十分な情報共有を行うことも大切です。業者に依頼する場合でも、どのようなサービスが提供されるのか、研修の進行や運営体制はどうなっているのかなど、詳細を確認し納得したうえで契約を結ぶことが重要となります。
具体的な計画を立てることで、研修がスムーズに進行し目標達成に繋がるでしょう。
安全管理の徹底
アウトドア研修では、参加者の安全が最優先となります。そのため、安全管理を徹底しなくてはなりません。
具体的には、研修プログラムの設計段階から安全配慮を組み込み、必要な装備やツールを準備し専門のインストラクターや医療スタッフを配置するなどが挙げられます。また参加者一人一人の体調やフィジカルを考慮に入れたプログラム選択も重視されます。
これらは事故防止だけでなく、メンタル面での安心感を提供してより良い研修結果を生むために大切な要素です。各企業では専門のコンサルタントを配置し、体系的な安全管理体制を構築しています。これらを参考に、徹底した安全管理を図ることが求められます。
天候リスクの対応策
アウトドア研修では、天候リスクが大きな課題となります。
予め天候予報をチェックし雨や強風など予想される悪天候に対する対策を練ることが重要です。万が一、予想外の天候変化が起きた場合には、緊急避難計画も必要となります。また多くの専門会社は天候による変更・キャンセルオプションを提供しています。これらを上手く活用しながら、予定通りの研修を行うための計画を立てましょう。
また研修中に起こり得る天候リスクについて参加者に十分な説明を行い、安全に対する理解を深めることも大切です。
参加者の体調管理
アウトドア研修の参加者の体調管理は、研修の成果を左右する重要な要素です。参加者が精神的、肉体的に健康であることが、研修の最大限の効果を引き出すためには不可欠です。そのため、研修前には健康状態のチェックや医師の診断が必要となる場合もあります。また研修中は定期的な水分補給や休憩を徹底し、負担を感じた時は無理をせずに休むことが求められます。
さらに食事管理も重要です。安易にジャンクフードに頼るのではなく栄養バランスを考えた食事を提供し体力を維持することが求められます。また緊急時のための救急キットを常備し万が一に備える心構えも肝心です。
これらは全て、参加者一人ひとりが安心して参加でき、最大限に学びを深めるための措置です。体調管理は研修の質を高め、効果的な学びの場を作り出すための基盤となります。
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アウトドア研修はさまざまな効果が期待できる反面、簡単には実施できないというデメリットがあります。多くの企業では簡単には導入できないのではないでしょうか。
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講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
趣味は筋トレと映画鑑賞。