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社内研修は無駄?効果的な学びの機会にするためのポイントを解説

公開日:2024年07⽉30⽇最終更新日:2024年07⽉30⽇

社内研修は無駄?効果的な学びの機会にするためのポイントを解説

「社内研修が無駄になってはいないか?」この疑問を抱く企業担当者、決済者の方は少なくないでしょう。せっかく時間やコストをかけて行う研修ですから、社員一人ひとりが有意義な学びを得て、成長できる研修を設計したいですよね。

 

本記事では、

 

(1) 社内研修が抱える課題とその原因

(2) 効果的な研修の必要性とその設計方法

(3) 取り入れるべき研修方法とツール

 

この3つにについて深く理解し、自社の研修を再評価・改善するための視点を手に入れることができる内容になっています。

 

社内研修が有意義な学びの場に変わり、社員の能力向上と組織の成果に繋がる具体的なビジョンが描けるよう、本記事がお役に立てば幸いです。

社内研修の現状と課題

社内研修の課題の中で最も大きなものとしては、一言で言えば「成果が出ていない」です。企業が投じる時間や資源に対して、社員のスキルアップやモチベーション向上を十分に生み出しておらず、受講者はおろか、経営者や人事担当者からは無駄な投資だとの声が上がることもあります。

 

大半の企業で日常的に実施されているにもかかわらず、社内研修が社員の成長や企業の利益増大に直結していないという現状があります。

 

これは、研修そのものの問題だけでなく、研修を実施するためのシステムやプログラム、企業文化等に問題の根幹があるからです。

 

 

 

研修成果が上がらない理由

成果が上がらず、無駄と言われてしまう社内研修の背景には、主に3つの要因があります。

 

①目的が不明確な研修・・・研修の目的や目標が明確でない場合、受講者は何を身につけるべきかわからず、意義を感じずに受けることになります。研修を企画する段階での、根本的な問題と言えます。

 

②受講者のスキル感にマッチしてない研修・・・すべての社員が同一の研修を受けることで、既に知識を持っている人、そうでない人とで学びの質が異なります。企業の求める仕上がりと、受講者のスキルレベルが合っていない場合、内容についていけない、または易しすぎて学びがない、といったことが起こりえます。

 

③研修内容が現場の実務から乖離している・・・抽象的な知識だけを座学で一方的に提供するスタイルの研修で起こりがちです。得た知識を実際に使用する場面がなければ、実用性を感じられず、実業務に入った際の応用が困難となり、効果的な学びとは言えないでしょう。

 

これらの要因が重なると、社内研修は無駄だと感じさせてしまうとともに、モチベーション低下を招く恐れもあります。

 

 

 

参加者のモチベーション低下

参加者のモチベーション低下は、様々な要素に起因しますが、主に研修内容の不適切さや退屈さ、そして参加者自身の成長やスキルアップへの関心の低さから引き起こされます。

 

研修が形骸化したものになり、その真の目的が見失われると、参加者は研修への参加が形式的なものにすぎないと感じ、その結果、モチベーションを失います。また、研修の成果が明確に見えず、具体的なスキルアップを感じられない場合も、参加者の意欲を低下させます。

 

これらの問題を解決するためには研修の明確なビジョンと目標を提示することが重要です。「自分たちが今何のために、何を学んでいて、どうなっていけばいいのか」を理解できるように伝える必要があるのです。

 

 

 

 

効果的な社内研修の設計と計画

社内研修の設計と計画は、その効果を最大化するための重要なステップです。明確な目的に基づいた研修の設計と計画を適切に行うことで、社員の組織内での学びを深め、能力を拡大することにつながります。

 

ここからは効果的な研修を行うための具体的なポイントについて解説していきます。

 

 

 

目的を明確にする方法

研修を行うにあたり、まずは研修の目的を明らかにしましょう。これは企業のビジョンや目標の理解、具体的な業務スキルの習得など、何を学び、どのように行動すべきかを示すものです。

 

次に、その目標を達成するための具体的な行動計画を立てます。これは、特定のスキルを習得するためのステップバイステップのガイドや、チームでの協力を促進するための行動のリストなどが含まれます。

 

最後に、目標達成のための評価基準を設け、定期的なモニタリングとフィードバックを行うことで、進歩と成果を測定します。これにより、目的が明確になり、より達成に近づくことができるでしょう。

 

 

 

目的に応じた適切なカリキュラム

目的に応じたカリキュラムの設定は、研修対象者の目指すべき姿やスキルに対して必要なノウハウや知識を効率良く学べるような内容にすることが大切です。

 

受講者の経験の有無、スキルレベルなどを踏まえ、適切な内容にすることで、より効果的な学びに繋がります。事前のアンケートやテストなどでレベルを把握することもよいでしょう。期待値が大きすぎて、受講者の現状のレベルと学びの内容が乖離しないように配慮することが大切です。

 

 

 

実践的な内容の取り入れ方

実践的な内容を研修に取り入れることは、学びを具体的なスキルや知識へと繋げ、その後の仕事に直結させるために重要です。

 

まずは、現場で起こり得る具体的な問題やシチュエーションを研修内容に取り入れることを考えましょう。これには、社員が日々直面する課題や、その解決のために必要なスキルをリアルに体験できるシミュレーションも含みます。

 

また、ロールプレイを通じた対話形式の研修や、実際の業務を模したカリキュラムも効果的です。これらのアプローチは、参加者が新たな知識を自身の業務にどう適用するかを具体的に理解するのに役立ちます。

 

また、通常の業務時間外にプロジェクトを立ち上げ、その結果をレビューする等、研修と実務を連携させる試みも有効です。これらすべてが実践的な研修の一環となり、研修効果を最大限に引き出すことにつながります。

 

 

 

外部講師の活用方法

外部講師の活用は、効果的な社内研修の設計に欠かせない要素です。専門的知識や最新の情報を持つプロフェッショナルによる研修は、社内にない視点や知見を提供することもでき、学びの幅を広げることができるでしょう。

 

活用方法としては、まず目的や期待する成果を明確に伝えることが重要です。その上で、講師の専門性や経験を最大限に活かすための具体的な要望を伝えましょう。

 

また、社員が講師から直接質問できる環境を整えることで、深い理解や実践的な学びを促進します。ただし、外部講師の活用は費用や時間の調整が必要なため、事前の計画と連携が鍵となります。助成金の活用ができるケースも多いので、申請のサポートもあるところだと安心です。

 

 

 

 

効果的な研修方法とツール

社内研修では、実施方法の工夫やツールの活用をすることで利便性を高め、効率的かつ効果的な学びを叶えることができます。以下にいくつかご紹介します。

 

 

 

対面とオンラインの組み合わせ

効果的な社内研修方法の一つに対面とオンラインを組み合わせる形の「ハイブリット型研修」があります。それぞれの良い部分を組み合わせることで相乗効果を生み出すことが可能です。

 

オンライン研修は場所を選ばずに参加できるため、受講生の自宅や複数拠点から同時に学ぶことができる点、新人研修などではリモートワークでの双方向コミュニケーションの練習にもなります。

 

一方、オフライン研修は直接対話が可能であるため、質問や意見交換が容易であり、深い理解に繋がります。また、他の参加者とのコミュニケーションを通じて、チームワークや協調性を育むことも可能です。

 

このように、対面とオンライン研修を併用することで、効率的に内容を理解し、さらには人間関係の構築やコミュニケーションスキルの向上など、学びの場が生み出す付加価値も享受できます。

 

 

 

インタラクティブな学びの場

インタラクティブな学びの場は、参加者が能動的に参加し、自己主体的な学びを促進する効果があります。

 

一方通行の授業形式ではなく、問題解決型の学習やグループワークなど参加者が主体となって学べる形式を取り入れることで、深い理解と高い学習効果を促すことが可能です。

 

また、社内研修における他の参加者とのコミュニケーションを通じて、チームワークを深める機会にもなります。このようなインタラクティブな学びの場を設けることで、単に知識を得るだけでなく、実際の業務で活用するためのスキルを身に着けることができるでしょう。

 

 

技術研修に特化したツール

技術研修に特化したツールの活用は、社内研修を効果的に進行するために必要不可欠です。個々の能力やスキルレベルに合わせてカスタマイズ可能なLMS(Learning Management System)などのeラーニングツールは、研修を効率的に行うための重要なツールです。

 

また、オンラインコーディングプラットフォームや仮想環境の活用により、実際の作業環境を再現することで、より具体的で実践的な知識と技術の習得につながります。

 

さらに、ビデオチャットやチーム協同作業ツールの活用も、遠隔地からの研修参加やグループ学習を円滑に行うために有効です。自社の業務ニーズに合わせて採り入れましょう。

 

 

 

グループディスカッションの効果

グループディスカッションは社内研修の重要な方法の一つです。これにより、参加者は思考力、決断力、リーダーシップを育てるだけでなく、コミュニケーション能力やわかりやすく自分の意見を伝える表現力も高まります。

 

また、他の参加者からの意見を尊重し、理解することで柔軟な思考や視野を広げることも可能になります。実際の業務場面で起こり得る様々なシチュエーションを想定したディスカッションを行うことで、現場での問題解決能力も向上するでしょう。

 

 

 

フィードバックと評価の取り組み

フィードバックと評価があるかないかで研修の成果は大きく変わります。フィードバックで学習の進捗と理解度を確認し、評価を通じて成果を測定することで、社員自身の進歩と学習への意欲が向上します。

 

特に新人研修では、慣れない環境で新たなことを学んでいくため、不安を抱えている受講者も多いです。定期的に声掛けを行い、つまづいている部分や困っていることがないか、疑問点などをヒアリングしましょう。個別のフィードバックを行うことで、経験やスキルレベルに差がある場合でも適切な指導が可能になるからです。

 

また、定期的な評価は研修の効果を把握し、必要に応じて内容を調整するための貴重な情報源となります。これにより、以降の社員教育がどんどん洗練され、効果も上がっていきます。

 

 

 

 

東京ITスクールの研修で成長しよう

東京ITスクールの研修は、社員全員がスキルアップを実現できるような研修プログラムとサポートをご提供します。

 

業界経験豊富な講師陣によって提供される講義は、理論だけでなく実践的なスキルも身につけられます。また、研修はオンラインとオフラインの両方の形式で提供され、学習スタイルや状況に合わせて自由に選択することが可能です。

 

さらに、一人ひとりの進捗についても専用LMSで容易に把握でき、受講生と教育担当者の方とのコミュニケーションもスムーズに行えます。

 

ITスキルをはじめ、ビジネスマナーやコミュニケーション、役職者向けの研修など、幅広い学びが可能です。ニーズに応じたカスタマイズも可能ですので、外部研修をご検討中であれば是非お気軽にお問合せください。

 

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 東京ITスクール 金坂
 SEとしてB2Cアプリ開発、金融系システム開発などを経験後、人事部で採用業務を担当。
 現在は東京ITスクールの講師として新人研修から階層別研修、人事向けセミナーまで幅広く登壇。
 猫を3匹飼っている猫好き。

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