図形伝達ゲームを研修に活用する!驚きのチーム力向上法
公開日:2024年05⽉24⽇最終更新日:2024年05⽉24⽇
効果的な研修方法を試行錯誤するため、さまざまな手法を試している企業も多いことでしょう。コミュニケーション力を鍛えるための手法として、図形伝達ゲームを研修に活用する方法があります。しかし初めての場合は、具体的なやり方がわからないのではないでしょうか。
この記事では、図形伝達ゲームを研修で活用する方法について解説します。以下の点について深堀していきます。
・研修プログラムの構築
・継続的な改善のためのフィードバックループ
・紙以外の2パターン:積み木・おもちゃのブロック
・研修内容の更新と再評価
・新しい学びの統合とプログラムの拡大
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図形伝達ゲームとは
初めに、図形伝達ゲームとはどのようなものか解説します。以下の側面からまとめます。
・図形伝達ゲームの基本ルール
・ゲームの目的と効果
・コミュニケーションの向上
・協調性と問題解決スキルの発展
1つずつ見ていきましょう。
図形伝達ゲームの基本ルール
図形伝達ゲームの基本ルールは、参加者がチームに分かれ、伝える側と解釈する側に分かれます。伝える側は指定された図形を見て、その形状を言葉で説明します。一方、解釈する側は伝え手の言葉だけを頼りに同じ形状を紙に描く役割を果たします。
コミュニケーションが取れるのは伝える側から解釈する側への一方通行のみです。質問を行うことを許可する/許可しないは調整してよいでしょう。もちろん許可した方が難易度は下がりますが、確認するという動作が加わることはコミュニケーションスキル育成においてプラスにも働きます。
紙と筆記具以外のツールや身振り手振りを使うことも禁止され、言葉の力だけで図形を伝えることが求められます。これにより伝える力と理解する力というコミュニケーションの基本要素を鍛えることができます。
ゲームの目的と効果
図形伝達ゲームの目的は、コミュニケーションスキルの強化とチームワークの向上です。このゲームは、情報を正確に伝える技術を参加者に身につけさせます。また他人からの指示を理解してそれに基づいた行動をする能力も鍛えられます。同時に、他者の視点を理解し適切なフィードバックを提供する事も学びます。
効果としてコミュニケーションスキルの向上が期待できますが、それだけでなくチーム内の協調性も増強します。問題解決に必要な情報を集め、それを共有し最適なデシジョンを一緒に下す。それが図形伝達ゲームによる学びです。
コミュニケーションの向上
図形伝達ゲームは、コミュニケーションが鍵となるため、参加者のコミュニケーション能力の向上に寄与します。具体的には、成果を達成するためには明確な指示やフィードバックが必要で、これにより職場でも使える実践的なコミュニケーションスキルを磨くことができます。
また他のメンバーの視点を理解しそれを踏まえた言葉選びや発信方法を学ぶことで、相手の理解度を深め円滑なコミュニケーションを可能にします。
協調性と問題解決スキルの発展
図形伝達ゲームは、コミュニケーションの重要性を体感しながらチーム内での協調性や問題解決スキルを強化する効果があります。このゲームは、一つの図形をチーム全員で再現することを目指します。
この過程では、チームの中でリーダーシップを発揮したり、相手の意見を理解し共有したりといったコミュニケーションスキルが必要となります。また複雑な図形の再現を求められるときには、問題解決スキルも鍛えられます。困難な図形を再現する過程で、具体的な問題解決手段を考え出す力も養うことができます。
このように、図形伝達ゲームは、協調性と問題解決スキルの発展に寄与するゲームと言えます。
研修プログラムの構築
次に、研修プログラムの構築についてまとめます。以下の点について解説します。
・研修の目的と期待される成果
・カリキュラムの概要
・必要な準備と設備
・参加者の選定方法
・研修スケジュールの組み立て
1つずつ見ていきましょう。
研修の目的と期待される成果
研修プログラムの目的は、参加者が図形伝達ゲームを通じてコミュニケーションスキルを向上し問題解決の能力を高めることです。
期待される成果としては、参加者が自分自身のコミュニケーション能力の強化を自覚し、困難な状況でもクリエイティブに解決策を見つけ出せるようになることが挙げられます。また他者と共に仕事を進める際の協調性も養われます。
カリキュラムの概要
カリキュラムの概要では、基本ルールの理解、ゲームの進行方法の実践、そして反省と改善のフィードバックの流れを学びます。初回はゲームの説明と基本ルールから始め、その後はゲームの進行と結果の確認を繰り返します。その中で、コミュニケーションのエッセンスや協調性が求められるシチュエーションを体験し問題解決スキルを磨いていきます。
また実際の業務に応用できるようなワークショップを組み込むことも可能です。この研修プログラムは、参加者のスキルアップだけでなくチームの信頼関係の構築にも寄与します。
必要な準備と設備
図形伝達ゲームの実施にあたり、まずは十分な空間が確保された研修室を準備します。各参加者が自由に動けるスペースが必要となります。
さらには、ゲームで使用する図形カードも準備する必要があります。これらは一般的な文房具店で購入できますし自作も可能です。また参加者全員が聞き取れるようスピーカーやマイクも必要になるでしょう。ゲームの進行をスムーズにするためには、プロジェクターやホワイトボードも有効です。
これらの設備が整った研修室を用意することでゲームはより効果的に進行します。
参加者の選定方法
参加者の選定方法について考える際の主なポイントは、その研修の目的と図形伝達ゲームで何を学びたいのかを明確にすることです。企業内教育では全員参加が理想的ですが、効果を最大化するためには、コミュニケーションスキルを向上させたい部署や、新入社員、異なる部署間の連携を強化したいケースなど、研修の目的により参加者を選ぶことが重要です。
またパートナーシップを促進したい場合は、異なる役職や部署の人々を混在させることで新たな視点やアイデアを生み出すことが可能になります。
研修スケジュールの組み立て
研修スケジュールの組み立ては、研修の目的と目標に合わせ、具体的な日程と内容を明確にする重要なプロセスです。
まず始めに、研修の開始日と終了日を設定しその期間を具体的なセッションに分けます。それぞれのセッションで何を達成したいかの明確な目標を設定し必要な活動と時間配分を計画します。また休憩時間やフィードバック時間もスケジュールに組み込むことが重要です。
また受講者の事前知識やスキルレベルを考慮し必要に応じて初級、中級、上級のクラスを設けることもあります。クラス分けにより研修の有効性を高めることができ、受講者も自分に合ったレベルで学習することが可能となります。
研修スケジュールを組み立てる際は、各セッションの内容と時間配分、受講者のレベルに応じたクラス分けなどを考慮し効果的な学びができるように計画することが必要です。
改善と進化:持続可能な研修プログラム
最後に、改善と進化をもたらす持続可能な研修プログラムについて解説します。以下の点についてまとめます。
・継続的な改善のためのフィードバックループ
・紙以外の2パターン:積み木・おもちゃのブロック
・研修内容の更新と再評価
・新しい学びの統合とプログラムの拡大
順に見ていきましょう。
継続的な改善のためのフィードバックループ
継続的な改善のためのフィードバックループは、研修プログラムの有効性を向上させる上で重要です。
具体的には、研修後のアンケートやフィードバックミーティングを実施することで参加者から直接意見や感想を得ることができます。これにより研修の内容や進行方法に問題がないかチェックするとともに、改善点や新たなアイデアを見つけ出すことが可能になります。
またフィードバックを定期的に収集し分析することで研修プログラム全体の効果を定量化し、その結果を基に次回のプログラム改善に生かすことも大切です。
紙以外の2パターン:積み木・おもちゃのブロック
図形伝達ゲームは、紙以外の素材を用いることで非言語的なコミュニケーション能力や空間認識能力の鍛錬も可能です。その一例として、積み木やおもちゃのブロックを使ったゲームを提案します。
積み木を用いれば、図形の形状だけではなく高さなどの立体的な情報も伝達する必要が生じ、更に深いコミュニケーションを促すことができます。
同様に、おもちゃのブロックを用いたゲームも効果的です。ブロックの組み合わせ方や色彩など、情報の伝達と受け取りの精度を更に高めることが要求されます。
これら新たなメソッドを取り入れることで参加者は新たな視点で問題解決に取り組むことが可能となり、その結果、コミュニケーション能力や協調性、問題解決能力の向上に大いに寄与します。
研修内容の更新と再評価
研修内容を常に更新し再評価することは、プログラムの質を保つ上で重要です。
特に参加者のニーズや市場環境の変化を反映させるためには、定期的なレビューやアップデートが必要となります。たとえば、参加者のフィードバックを基に内容を見直す、新たな学習素材を取り入れる、最新の教育理論を反映させるなどの工夫が求められます。
また再評価では、定量的なKPIと定性的なフィードバックの両方を活用し研修の効果測定を行うことも大切です。これにより目指す成果に研修がどれほど対応しているのかを確認し改善点を見つけ出すことができます。
これらの取り組みは、研修プログラムを進化させ、持続可能にする一助となります。
新しい学びの統合とプログラムの拡大
図形伝達ゲームを活用した研修を成功させるには、新しい知識の統合とプログラムの拡大が重要です。研修を積極的に開催することで得られた新しい知識やフィードバックを研修プログラムに反映し、それを基に研修内容を見直してより効果的なものに更新してください。
プログラムを拡大するには、新たなゲームやアクティビティを組み合わせた複合的な研修を開発することが効果的です。
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講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
趣味は筋トレと映画鑑賞。