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研修の内容、詰め込みすぎていませんか?成功する設計方法とは

公開日:2024年06⽉21⽇最終更新日:2024年06⽉21⽇

研修の内容、詰め込みすぎていませんか?成功する設計方法とは

どんな研修でも、高い効果を得たい、成長してほしいという願いが強いほど内容を詰め込みすぎになりがちです。しかし多くのことを学ばせようとしても、時間や期間とのバランスが取れていないと結局逆効果となってしまいます。適切な設計が大切です。

 

この記事では、研修で内容を詰め込みすぎないようにする方法について解説します。以下の点を深堀していきます。

 

・内容を詰め込みすぎない研修の設計方法

・効果を上げるためのアイデアとテクニック

・避けるべき詰め込み研修の問題点

・研修効果を最大化するためのポイント

 

研修の企画担当者の方は参考にしてみてください。

内容を詰め込みすぎない研修の設計方法

初めに、内容を詰め込みすぎない研修の設計方法について解説します。以下の側面からまとめます。

 

・適切な研修プログラムの重要性

・学習効果最大化のための時間配分

・研修目標の明確化とその設定方法

・研修内容の選定と重点ポイント

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

適切な研修プログラムの重要性

適切な研修プログラムの設計は、企業の人材育成において非常に重要な要素だと言えます。ハイクオリティな研修は、スタッフのスキルアップ、モチベーション向上、そして企業の業績向上に直結するからです。

 

適切な研修とは、目的に合致した内容を効率良く伝え理解しやすい形で提供するものです。そのために、研修内容の選定や時間配分、具体的な目標設定などが求められます。それぞれの要素が組み合わさり、適切なフレームワークの中で進められることで研修はより効果的になるのです。

 

 

 

学習効果最大化のための時間配分

学習効果を最大化するための時間配分は一見難しそうな課題ですが、簡単な基本ルールに従うことで効果的に達成することが可能です。

 

まず1セッションあたりの研修時間は90分以内に抑え、その間に10~15分の休憩時間を設けることを推奨します。これは、人間の集中力が一般的に90分で一旦切れ、休憩を取ることで再度集中力を高めることができるからです。

 

次に一日の研修時間は6時間以内が理想とされています。これ以上になると、参加者の疲労やストレスが高まり、学習効果が逆に下がってしまう可能性があるからです。

 

このような時間配分を行うことで、効率的な学習を実現し最大限の研修効果を得ることが可能となります。

 

 

 

研修目標の明確化とその設定方法

研修目標の明確化とその設定方法について語る前に、まずはなぜそれが重要かを理解しましょう。研修の目的が不明確だと、参加者は何を学び何を得るべきかが分かりません。これは、学習意欲の低下や混乱を引き起こす可能性があります。また研修の進行や結果の評価にも影響を及ぼします。そのため、具体的で明確な目標設定は必須と言えます。

 

次に目標設定の方法についてです。最初に、我々が達成したい結果とその必要条件を理解しましょう。たとえば「新入社員が基本的な業務スキルを習得する」などの目標が設定される場合、そのためには何が必要なのか、どのようなスキルや知識が求められるのかを明確にします。この情報を基に、研修の内容と形式を決定します。

 

そしてこれらの目標を参加者と共有します。参加者が何を学び何を達成するべきかを理解できれば、初めから終わりまで意識的な学習が可能です。またこれにより参加者は自分の進捗を把握しやすくなり、研修の結果も客観的に評価しやすくなります。

 

以上の手順を踏むことで効率的かつ効果的な研修プログラムを実現することが可能です。

 

 

 

研修内容の選定と重点ポイント

研修内容選定の際最も重要なのが、研修テーマと参加者のニーズをマッチさせることです。企業が期待するスキルや知識、参加者が学びたい事項をリストアップしそれを基に骨組みを作りましょう。また一度に詰め込みすぎず、参加者が吸収できる範囲を考慮してください。具体的な知識やスキルを身につけることが目的ならば、具体例を用いた実践的な内容を取り入れると良いでしょう。

 

また重点ポイントとして、研修が単発で終わらないよう注意が必要です。スキル習得には時間と繰り返しが必要なため、長期的な視点を持つことが大切です。たとえば一部の大企業では、新入社員に対する研修を半年から一年間設け、その間に必要な知識やスキルを段階的に学ばせる方法を採用しています。これにより参加者の負荷を軽減しつつ、継続的な学習を促すことができます。

 

 

 

 

効果を上げるためのアイデアとテクニック

次に、効果を上げるためのアイデアとテクニックについてまとめます。以下の手法があります。

 

・グループディスカッションの活用

・実技練習と実務研修のバランス

・オンラインとオフラインのハイブリッド型

・フィードバックの重要性と実践例

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

グループディスカッションの活用

グループディスカッションは研修において優れた学習ツールの一つです。理論の理解だけでなくチームビルディングやコミュニケーション能力の向上にも役立ちます。研修参加者は互いに意見を交換し理解を深めることができます。

 

また異なる視点から課題を考えることで、より広範で深い理解を得ることが可能です。具体的な活用例としては、新しいプロジェクトのアイデア出しや問題解決を図る場面などが挙げられます。

 

これらの活動は参加者の結束力を高め、組織全体の生産性向上に寄与すると言われています。

 

 

 

実技練習と実務研修のバランス

実技練習と実務研修のバランスは、研修プログラムの効果を左右する重要な要素です。実技練習により新たな技術やスキルを体得し、それを実務研修で活用することで理解を深めます。しかし両者のバランスを取ることが求められます。

 

このように企業内研修では、熟練度や目標に応じて実技練習と実務研修の比率を柔軟に調整することが重要です。

 

 

 

オンラインとオフラインのハイブリッド型

近年、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型の研修が多く見受けられます。これは、参加者が自身の都合に合わせて学習できる便利性と、直接対面でのコミュニケーションを通じて深い理解を得るというメリットを両立させた形です。

 

オンラインではビデオ、テキスト、クイズ等のコンテンツを自習形式で提供し自分のペースで学習できるようにします。一方オフラインでは実際の仕事場や研修施設でのグループ学習やロールプレイ等を通じて、実践的なスキルを身につける機会を提供します。

 

 

 

フィードバックの重要性と実践例

フィードバックは、研修の学習効果を高める重要な要素です。参加者が自分の理解度やスキルを客観的に理解するための手段であり、それは研修の目的達成に繋がります。講師からのフィードバックはもちろん、他の参加者からのフィードバックも同様に重要で、複数の視点からの評価で理解度を深めることが可能です。

 

実践例としては、従業員向け研修で導入されている「360度フィードバック」があります。これは、自己評価の他に、上司、同僚、部下からも評価を得る方法で、多角的な視点で自身のスキルや行動を評価することで自己理解とパフォーマンスの向上に繋がります。

 

また定期的にフィードバックを収集し進捗の確認や改善策の検討を行うことで、継続的な成長を促進することが可能です。

 

このように、フィードバックは学習の質と効果性を向上させるために欠かせない要素であり、その実践は研修プログラムの効果を最大化するための鍵となります。

 

 

 

 

避けるべき詰め込み研修の問題点

次に、避けるべき詰め込み研修の問題点についてまとめます。以下の点が挙げられます。

 

・参加者の負担とモチベーション低下

・理解度を深めるための適度な休憩

・長時間研修のデメリットを最小化する方法

・研修後のフォローアップ欠如の影響

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

参加者の負担とモチベーション低下

研修内容が詰まりすぎていると、参加者にとっては理解が難しくなり、情報を全て消化することが困難となります。その結果、研修への負担が増すと同時に、モチベーションも低下してしまう可能性が高まります。

 

参加者が研修に苦痛を感じてしまうと、その記憶がネガティブなものとして定着し新たな知識やスキルを習得する意欲が薄れてしまいます。これは、組織全体の生産性にも影響を及ぼす可能性があるため、避けるべき問題です。

 

参加者が持続的に学ぶためには、適切な量の情報を提供し吸収できる環境を整えることが重要となります。

 

 

 

理解度を深めるための適度な休憩

研修中の理解度を深めるために欠かせないのが適度な休憩です。脳への情報過多は逆に意味を理解する能力を低下させ、学習効果を損ないます。成績上位者の共通点として「勉強と休息のバランス」を取ることが挙げられます。

 

これは研修にも通じる考え方で、適度な休憩は脳の情報処理機能と記憶への定着を助けます。当然、内容だけでなく参加者の体調管理にも重要な役割を果たします。適宜の休憩を設けることで、参加者の学習効果を最大化し効率的な研修を実現することが可能です。

 

 

 

長時間研修のデメリットを最小化する方法

長時間の研修は、受講者の疲労や飽きを引き起こし学習効果を阻害する可能性があります。

 

これを最小化する策としてまず考えられるのは、研修の時間配分です。必要な知識や技術は短時間で効率的に学べるように内容を整理し研修時間を分散させることが重要です。

 

次に研修中のアクティビティを工夫することも効果的です。たとえばアクティブラーニングと呼ばれる手法を取り入れ、参加者同士の対話やディスカッションを通じて学びを深めるといった方法があります。

 

また休憩時間の確保も不可欠です。学習とリラクゼーションのバランスを保つことでより効果的な研修につながります。

 

 

 

研修後のフォローアップ欠如の影響

研修後のフォローアップが欠如すると、その影響は大きいです。研修が終わった後も参加者の理解度や習得状況をチェックして、必要な場合は補足説明や再研修を行うことが必要です。

 

フォローアップが不十分だと、研修で得た知識やスキルが定着せず、忘れてしまう可能性が高まります。また参加者が研修で学んだことを実務に活かすための支援やガイダンスが受けられないと、その成果が十分に発揮できないかもしれません。

 

 

 

 

研修効果を最大化するためのポイント

最後に、研修効果を最大化するためのポイントについて解説します。以下の点が挙げられます。

 

・目標達成までのロードマップ作成

・定期的な確認と進捗管理の方法

・参加者の声を反映した研修内容

・レポート提出と結果分析

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

目標達成までのロードマップ作成

目標達成までのロードマップ作成は、研修の効果を最大化する重要な要素です。

 

まず目標を明確に定義し、それを達成するために必要なステップを具体的に描き出します。次に各ステップで何が必要なのか、どのような行動を行うべきなのかを示すためのアクションプランを作成します。

 

このロードマップは、参加者が学習を進めていく中での目安となるだけでなく進捗管理を行いやすくする役割も果たします。

 

 

 

定期的な確認と進捗管理の方法

定期的な確認と進捗管理は、研修の目的達成に向けた大切なプロセスです。スケジュールやキーポイントを設定し定期的に達成度を確認することで、参加者の理解度やモチベーションの保持、問題点の早期発見と改善が可能になります。具体的な進捗管理の手法としては、定期的なテストや課題提出、または週ごとの振り返りなどがあります。

 

これらにより参加者自身も自分の成長を実感し更なる学習意欲を引き出すことが可能です。またこれらの結果を元にしたフィードバックは、参加者にとって有益な学習の一部となります。

 

 

 

参加者の声を反映した研修内容

参加者の声を反映した研修の内容設計は、研修プログラムの効果を向上させるために重要な要素です。期待する結果を得るためには、参加者自身が何を学びたいと考えているかを理解することが必要です。

 

たとえばアンケートを通じて、参加者から直接フィードバックを得ることが一般的な手法です。この情報をもとに、研修内容や方式を調整することで参加者が実際に求めているスキルや知識を習得できるようなプログラムを実現できます。

 

また研修の途中でも随時フィードバックを得ることでより具体的な改善点を見つけ出し、それを適用することで研修のクオリティを高めることが可能です。

 

これらの手法は、参加者が研修に対する満足度を高めるだけでなく長期的な成果を生むことにも繋がります。

 

 

 

レポート提出と結果分析

レポート提出と結果分析は研修の効果を見極めるうえで欠かせません。レポートは参加者の学習過程や成果を具体的に示し研修のヒット・ミスを評価する基盤となります。また結果分析はそれらのデータから研修プログラムの有効性や改善点を見つけ出すツールです。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 鈴原 
 講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
 企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
 特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
 趣味は筋トレと映画鑑賞。

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