研修の備品のチェックリスト!事前準備のポイントを守って忘れ物を防ごう
公開日:2024年06⽉21⽇最終更新日:2024年06⽉21⽇
研修を滞りなく進行・終了させるためには、漏れのない備品の準備が必要です。しかしあまりに基本的すぎて、具体的な失敗しない準備方法を考える機会がないのではないでしょうか。
この記事では、研修の備品について主に準備の面からまとめます。以下の内容を深堀していきます。
・備品リストの作成方法
・具体的な備品リストの項目
・効果的な事前準備の方法
・役立つ研修備品管理ツール
研修の企画担当者の方、実施担当者の方はご一読ください。
備品リストの作成方法
まず、備品リストの作成方法についてまとめます。以下の側面から解説します。
・必須備品の種類
・研修用機材の準備ポイント
・文房具と事務用品
・予備品と交換部品
順に見ていきましょう。
必須備品の種類
研修を進行させる上で確保しておきたい必須備品は大きく3つに分けられます。
まずは教材やプレゼン資料を見せるための「視覚支援機器」があり、プロジェクターやホワイトボードなどが該当します。次に講師や参加者の発言を拡散するための「音響機器」で、マイクやスピーカーが必要です。最後にソフトウェアやWebコンテンツを利用する際に必要となる「IT機器」で、パソコンやタブレット、インターネット接続機器が該当します。これらが揃って初めて、スムーズに研修が進行します。
各企業が行う研修の形態や内容によって備品の種類や数は異なりますが、基本となるこれらの備品を抑えておけば、様々な状況に対応することが可能です。
研修用機材の準備ポイント
研修用機材の準備ポイントを確認しましょう。
一つ目は機材の機能と状態です。機材が正しく作動し必要な機能が備わっていることを確認します。また予備の機材も準備しておくと万全です。
二つ目は機材の操作方法の理解です。研修担当者がすべての機材を使いこなせること、必要であれば操作説明をできることが重要となります。
三つ目は設置場所と電源の確保です。事前に機材の配置を考え、電源が足りるかチェックしておきましょう。
これらを押さえておけば、研修時に機材トラブルで滞ることなく、スムーズに進行できます。
文房具と事務用品
文房具と事務用品は、研修の円滑な運営に欠かせないものです。
ノートやペン、付箋などは参加者が研修内容を記録するための道具となります。またファイルやクリアフォルダは配布資料を整理、保存するのに役立ちます。それぞれのアイテムは参加者の学びを支え、活動をスムーズに進めるサポート役です。
一方、事務用品としては電卓やステープラー、ホッチキスなどが挙げられます。これらは効率的な事務作業を可能とし研修運営の裏方を支えます。
いずれの備品も豊富に用意しておくことで研修が円滑に進行することを保証する重要なアイテムと言えるでしょう。
予備品と交換部品
研修の効果を最大限に引き出すためには、予備品と交換部品の管理も大切です。たとえばプロジェクターやホワイトボードのマーカー、パソコンの電源ケーブルなど、研修中に故障や消耗が発生した場合、代替品がすぐに利用できる状態にしておくと、スムーズに研修を進めることができます。また万が一の事態に備え、重要な機材の交換部品も揃えておくことをおすすめします。
これらの準備が整っている状態は、研修の進行をスピーディに行うためだけでなく参加者にとっても安心感を提供します。
具体的な備品リストの項目
次に、具体的な備品リストの項目を挙げていきます。以下の項目があります。
・プロジェクターとスクリーン
・ホワイトボードとマーカー
・名札と参加者リスト
・配布資料と印刷物
・名刺と連絡先リスト
・パソコンとタブレット
・延長コードと電源タップ
・インターネット接続機器
・マイクとスピーカー
・リモート会議機材
順に見ていきましょう。
プロジェクターとスクリーン
研修の成果を上げるには、適切な機材が必要不可欠です。その中でもプロジェクターとスクリーンは、視覚的な教材を活用して理解を深めるために重要な役割を果たします。
プロジェクターは明るさと解像度が研修室の環境に適したものを選ぶことが肝要です。またスクリーンは、大きさだけでなく反射率や視野角にも留意することで参加者全員が映像を確認しやすい環境を整えられます。それらを活用して、動画教材やスライドの内容を大きく、鮮明に映し出すことで理解度の向上を図ります。
ホワイトボードとマーカー
ホワイトボードとマーカーは、研修備品において重要な役割を果たします。ホワイトボードは、講師が説明を視覚的に伝えるための道具であり、参加者の理解を促進します。またマーカーを使ってアイデアを書き出したり、問題を解決する過程を描いたりすることにより参加者の思考を深めることが可能です。
大手企業の研修では、ホワイトボードとマーカーを活用して、参加者の理解を深めることで効果的な結果を生み出しています。そのため、ホワイトボードとマーカーは、必ず備品リストに含めるべきアイテムです。
名札と参加者リスト
名札と参加者リストは、研修の運営において欠かせません。名札は参加者間のコミュニケーションを円滑にし、教育担当者が参加者を正確に把握するための重要な手段です。名前だけでなく所属や役職、得意分野などを記載することでより深いコミュニケーションの面で効果を発揮します。
一方、参加者リストは研修運営の管理面で重要な役割を果たします。出席状況の確認、研修後のフォローアップのための連絡先、特別な配慮が必要な個別情報などを一覧化しておくことは運営効率を上げる上で有効です。参加者リストはデジタル化して常に最新の情報を保持しておくことも推奨します。
配布資料と印刷物
配布資料と印刷物は、研修のリーダブルなサポートとなり、学びの進行を助けます。
プレゼンテーションのスライドや参考文献、研修の流れを示すアジェンダなど、配布資料は参加者が情報を理解し記憶するのに役立ちます。また印刷物は手元に残るため、研修後も再確認が可能で、学びの定着を促します。しかし配布資料を作成する際は、必要な情報だけを簡潔にまとめ、視覚的にわかりやすいデザインにすることが重要です。
印刷物は品質や見た目も重要で、清潔感があって読みやすいものを選ぶと参加者からの印象も良くなります。
名刺と連絡先リスト
「名刺と連絡先リスト」は、研修会でのコミュニケーションを円滑にするために重要な備品の一つです。
名刺は、研修参加者同士、または講師と参加者との間で情報を共有し後のフォローアップを可能にします。連絡先リストは研修後の追加のサポートや情報提供を可能にし、研修の成果を最大化する役割を果たします。
名刺や連絡先リストの管理には、デジタルツールを活用すると便利です。たとえば名刺管理アプリなどを用いれば、名刺をスキャンしてデータ化し検索しやすい形で保存することが可能です。
パソコンとタブレット
パソコンとタブレットは、現代の研修では欠かせない備品です。
研修内容によっては、受講者がネットワークにアクセスして情報を共有したり、ソフトウェアを使って実習したりする場面もあります。その際、パソコンが1人1台用意できると、抽象的な説明ではなく具体的な操作を体験できるので、理解しやすくなります。
またタブレットも利便性が高く、比較的コストも抑えられます。たとえばアンケート収集などにも活用可能です。またパソコンやタブレットを研修で活用する場合は、事前に必要なソフトウェアのインストールや、ネットワークへの接続設定などを行っておくことが重要です。
これらを事前に準備しておくことで研修当日はスムーズに進めることができます。また故障やトラブルに備えて予備のパソコンやタブレットを用意しておくと、より安心です。
延長コードと電源タップ
研修会場の電源環境は、意外に見落としがちなポイントです。
中心的な役割を果たすパソコンやプロジェクター、音響機器などは必須ですが、それらの機器を確実に作動させるためには電源が必要です。そのため、十分な数の延長コードと電源タップは必需品となります。参加者のPCやタブレットなどが電源を必要とする場合にも対応できるように、余裕をもった準備を心掛けてください。
また電源環境は安全の観点からも重要です。延長コードの配線はつまずきの原因にならないよう注意し、電源タップは過負荷にならないよう慎重に接続してください。これらの備品も事前のチェックリストに含め、安全でスムーズな研修を実現しましょう。
インターネット接続機器
研修の円滑な進行のためには、適切なインターネット接続機器の設置が欠かせません。特に、今の時代ではオンラインベースの研修も増えてきており、そのためのインターネット環境は必須です。
Wi-Fiルーターや、有線LANケーブル、それらを分配するネットワークスイッチ等のネットワーク機器は必需品となります。また接続エリアを広げるためのWi-Fiエクステンダーや、安定した接続のための有線インターネット環境等も考慮に入れてください。
研修が長時間にわたる場合や、大人数が参加する場合は、インターネットの接続が安定していることが大切です。そのため、事前に接続状況の確認や、機器の動作チェックを行うことをお勧めします。
マイクとスピーカー
研修の質を高めるためには、適切なマイクとスピーカーの準備が欠かせません。マイクは講師の声をクリアに伝え、参加者全員が内容を理解できるようにする役割があります。またスピーカーは研修の雰囲気を高めるために音楽を流したり、ビデオ教材の音声を再生する際に必要となるものです。
選ぶ際には、部屋の大きさや形状、人数に合わせて適切なサイズや性能のものを選ぶことが重要です。多数の人が参加する大規模な研修では、高性能なワイヤレスマイクや大型のスピーカーが適しています。一方、小規模でアットホームな研修では、コンパクトな有線マイクや小型のスピーカーが望ましいでしょう。
リモート会議機材
リモート会議機材は、現代の企業研修において欠かせないアイテムです。高品質なビデオ通話が可能なWebカメラや、クリアな音声を拾えるマイク、そして安定した接続を保つためのネットワーク機器などがあります。
またリモート研修では、画面共有や白板機能を備えた会議用ソフトも重要で、Microsoft TeamsやZoom等がよく利用されます。これらは、参加者が自宅や遠隔地からも研修に参加でき、インタラクティブなコミュニケーションを可能にします。
こうした適切な機材の選定と準備が、スムーズで質の高いリモート研修の実現に繋がります。
効果的な事前準備の方法
最後に、効果的な事前準備の方法についてです。以下の点が挙げられます。
・チェックリストの活用
・事前リハーサルの重要性
順に見ていきましょう。
チェックリストの活用
チェックリストの活用は、研修の準備において欠かせません。一つひとつを丁寧にリスト化することで、必要な備品が明確になるほか準備の進捗も一目で把握することが可能となります。さらにリスト化することで他の担当者とも情報共有が容易になり、共同作業もスムーズに行えます。
具体的な作成方法としては、備品名、数量、準備状況、担当者などを記載します。あるいは、専門的なリスト管理ツールを利用することでより効率的な管理が可能になります。
チェックリストは組織化された思考を促すものであり、だからこそ研修の成功には欠かせない存在なのです。
事前リハーサルの重要性
事前リハーサルは、研修の成功における重要な要素です。具体的な備品を準備した上で、事前にその設定や使い方を確認することにより研修中の混乱を避け、スムーズな進行を実現します。また事前リハーサルは、資料の確認や発表者の発言練習だけでなく機材トラブルの予防や時間管理の確認にも寄与します。
ある企業では、研修前日に全機材のチェックとリハーサルを行い、これにより実際の研修時に機材トラブルが発生した時でも迅速に対応できる体制を確立しました。このように事前リハーサルは、準備の一部と捉えることで研修の品質向上につながります。
役立つ研修備品管理ツール
研修備品管理ツールは、研修準備を効果的に行うための重要なパートナーです。
ツールをうまく活用することで研修関連の物品を一元的に管理し、研修当日に必要な物品が揃っているかを確認する作業時間を大幅に削減することが可能となります。具体的には、必要な教材の準備、使用済み備品の回収・保管、次回使用に向けたメンテナンスといった一連の業務を効率的に実行できます。
これにより研修担当者は本来の業務である研修内容のブラッシュアップや参加者のフォローに注力できるようになります。結果的に、研修の質が向上し効果も最大化することが期待できます。
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自社で研修を行う場合は備品の準備とチェックが必要ですが、外部のサービスを利用する場合はその手間が不要です。外部サービスを活用できる内容については、ぜひ東京ITスクールをご利用ください。
東京ITスクールはエンジニア向けのIT研修に強みがありますが、ビジネススキルなどの研修も充実しています。貴社が必要としている内容の研修がきっと見つかることでしょう。
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講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
趣味は筋トレと映画鑑賞。