東京ITスクール 導入事例
株式会社情報企画

金融システム専業ならではの専門知識を「社内大学&IT」で体系化。
全社員が学びやすい環境を構築

金融機関向け業務支援システムの専業ベンダーとして、全国の銀行や信用金庫へ独自のソリューションを提供する株式会社情報企画。研修内容の共有および中途採用社員教育の課題解決を目指し、2024年より東京ITスクールの提供する学習管理システム「社内大学&IT」をご利用いただいています。

株式会社情報企画
株式会社情報企画 執行役員 HR部長 兼 経営企画室長 浦岡 弘助様
社名
株式会社情報企画
業種
IT・情報通信
業務内容
・金融機関向けのシステムコンサルティング、企画、開発並びにシステムデータ入力代行業務
・不動産賃貸、管理
所在地
東京都
利用研修・サービス

専門性の高い業務知識が求められる同社では、これまで撮りためていた膨大な社内研修動画の活用が課題となっていました。そこで同社は「社内大学&IT」を導入。フォルダの奥に埋もれていた自社コンテンツをどのように教育資産へと変え、活用しているのか。HR部長兼経営企画室長の浦岡 弘助様にお話を伺いました。

専門性の高い知識の継承と、中途採用増加にともなう育成が課題 

貴社の事業内容と強みを教えていただけますか?

浦岡様:株式会社情報企画は、銀行や信用金庫、信用組合といった金融機関の融資業務向けのソフトウェアを開発・販売している会社です。
大手企業の一部門として展開されている同業他社が多いなか、弊社は専業で行っている点が特徴です。そのためエンジニアが開発スキルだけでなく、会計や金融機関業務に関する深い知識を持っていることが大きな強みとなっています。
専業だからこそ蓄積できる専門性と、全国6拠点で展開するお客さまに寄り添ったスピード感ある対応が、ご評価いただいているポイントだと考えています。

採用や育成においては、どのような課題をお持ちでしたか?

浦岡様:昨今の人手不足の影響もあり、採用活動には注力しています。新卒採用は以前の倍近い20名規模を目指して拡大しており、並行して中途採用にも力を入れてきました。
一方で、課題となっていたのが教育体制です。
新卒であれば一括で集合研修を行えるのですが、中途入社の方はエンジニアスキルはお持ちであるものの、入社時期も金融関連の知識量にもバラつきがあります。一人ひとりに合わせて個別の研修プログラムを組むというのは、現実的にかなり難しい状況でした。

一人ひとりに合わせて個別の研修プログラムを組むというのは、現実的にかなり難しい状況でした

拠点間での教育環境の違いなども影響していたのでしょうか?

浦岡様:東京や大阪のような人数の多いオフィスであれば、周りに詳しい社員がいるので質問もしやすいのですが、小規模な拠点だと、そうもいきません。
「わからないときに誰に聞けばいいか」という環境の差が出てしまうことは課題でした。自力で調べるか、あるいは年に数回の会議で集まったときに聞くか、Microsoft Teamsなどのチャットで質問するか。どうしても各社員の自発的な行動に頼らざるを得ず、体系的な知識の習得が難しい側面がありました。

以前はどのような方法で研修を行っていたのでしょうか?

浦岡様:社内に教育専門の部署はなく、HR部門が管理を行いながら、各システムの開発担当者が講師を務める形で研修を行っていました。 コロナ禍以降はMicrosoft Teamsを使ったオンライン研修を取り入れています。研修の様子は、社内研修用のコンテンツとして流用できるように録画していましたが、録画ファイルはファイルサーバーに保存しているだけになってしまっていました。
ファイル名も整理されておらず、検索もしづらいため、いつ行われた研修の動画なのか、誰が見ているのかもわかりません。知る人ぞ知る場所に置いてあるだけという状態であり、せっかくの貴重なナレッジが埋もれてしまっていたのが実状でしたね。

社内で埋もれていた動画データを、いつでも学べる環境へ

「社内大学&IT」を知ったきっかけについてお聞かせください。

浦岡様:展示会に役員数名で参加した際、ブースでお声がけいただいたのがきっかけです。福利厚生や各種業務システムの更新といった課題解決の情報を探すための展示会で見かけ、話を伺うことになりました。

導入の決め手となったポイントを教えてください。

浦岡様:最大の決め手は「自社で作成した動画コンテンツをアップロードして管理できる点」です。 以前から、一般的なプログラミング言語や開発手法を学ぶeラーニングを利用していましたが、弊社のような専業ベンダーの場合、どうしても自社独自のシステムや、業界特有の専門知識の教育が不可欠です。
「社内大学&IT」なら、既存の豊富なIT研修コンテンツに加え、我々が独自に持っている研修動画も一つのプラットフォーム上で管理・配信できます。これが弊社の抱えていた、埋もれた動画の活用という課題にぴたりとハマりました。

導入の最大の決め手は、「自社で作成した動画コンテンツをアップロードして管理できる点」です

導入にあたって、苦労されたポイントがありましたら教えてください。

浦岡様:システム自体の導入はスムーズでしたが、やはり撮りためていた動画の整理とアップロード作業には苦労しました。30GB以上に及ぶストック動画は適切に整理されていたわけではなく、撮影から時間が経ち内容が古くなっているものなどがありました。
また、ひとつのテーマに関する動画が複数回に分かれているものも多く、どこから見ればいいのかわからないものも少なくなかったのです。それをHRのメンバーが精査し、取捨選択しながら体系立ててアップロードしていきました。手間はかかりましたが、これによってフォルダの奥底に眠っていた動画が「使える教材」として日の目を見ることになったのは、大きな収穫だったと思います。

導入後、どのような効果を感じていますか? 

浦岡様:一番は、研修運営の負担が大幅に減ったことです。以前は、入社3年目以内の社員全員を対象にした研修予定を組んでも、業務の都合でどうしても参加できない社員が出てきました。HR部門では不参加者が増えるたび、全員が揃う日へのリスケジュールや、オンラインでの個別研修の手配を行うなど、少なくない調整コストがかかっていました。
現在は「参加できない人は『社内大学&IT』に上がった動画を見てください」という運用が可能になりました。受講する側も、無理なスケジュール調整の必要なく自分のタイミングで学べますし、管理するHR側の負担も大きく軽減できたと実感しています。 また、直接関係はしていないかもしれませんが、近年の離職率が有意に下がっているので「社内大学&IT」の影響が大きいのではと期待しています。

社員の皆さまの反応はいかがでしょうか?

浦岡様:特に中途入社の社員や若手社員には、社内ルールや独自のシステムについて自分で調べられる環境があることの利便性を感じてもらえていると思います。
人に聞きに行かなくても、検索すれば答えが見つかるというのは心理的なハードルも下がります。
また、社内講師を務める社員の意識が変化するという思わぬ効果もありました。
自分の講義が動画として残り、ほかの社員にも見られるようになるため「どう話せば伝わりやすいか」「正しい情報を伝えるためになにが必要なのか」という意識が強くなっているようです。 ほかの講師の動画を参考にしながら講座をブラッシュアップできるため、教える側のスキルアップにもつながっていると手応えを感じています。

社内ルールや独自のシステムについて自分で調べられる環境があることの利便性を感じてもらえていると思います

AI活用も見据えた育成を目指す

今後はどのように活用範囲を広げる予定でしょうか?

浦岡様:以前は完全に対面で行っていた新人研修の一部を「社内大学&IT」の動画コンテンツに置き換えていくことを検討しています。
新人研修は集合形式を基本としていますので、すべてを動画コンテンツに置き換えるのは難しいですが、C#やPythonといったプログラミング言語の基礎的な部分の講習や、研修内容の復習に活用できそうです。
また中途採用でプログラミング未経験の方が入社された際のキャッチアップ教材としても、「社内大学&IT」のコンテンツは大いに役立つと考えています。

育成方針として、どのような人材を育てていきたいとお考えですか? 

浦岡様:今の若手社員はスマホネイティブと呼ばれる世代です。非常に高い情報収集能力や豊富な知識量を持っており非常に心強いのですが、その一方で、すぐに「正解」を欲しがる傾向もあるように感じます。
今はYouTubeなどでコストをかけずに知識を得られる時代ですが、情報が多すぎるゆえに、学ぶべき情報の取捨選択が難しくなっています。だからこそ、まずはこれを学んでほしいという会社の指針を示すことが重要です。
「社内大学&IT」をそのためのプラットフォームとして活用し、自ら学び、考えられるエンジニアを育てていきたいですね。

今後の「社内大学&IT」への期待をお聞かせください。 

浦岡様:AIをはじめとする新技術は、今後どの業界でも避けて通れないトピックになります。そうした最新トレンドに対応したコンテンツが増えていくことには大いに期待しています。
社会全体の変化に合わせて新しい技術を取り入れながら、我々独自の専門知識もしっかり継承するのが今後の課題です。その両輪を回すための基盤として、今後も「社内大学&IT」を存分に活用させていただきたいと考えています。

本日は貴重なお話をありがとうございました。

インタビュー・文/手塚裕之
写真/小堀将生

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