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新卒・新入社員研修を2ヶ月で行う場合の計画法!成果を上げるための具体策

公開日:2024年06⽉14⽇最終更新日:2025年01⽉09⽇

研修を2ヶ月で行う場合の計画法!成果を上げるための具体策

研修期間の設定は、定型化してしまえば単純ではありますが、内容や職種によって適切な長さは異なります。この記事では、研修の期間を2ヶ月に設定する場合について、効果的な計画方法やコツについて解説します。

 

2ヶ月でしっかりと即戦力を育てたい」とお考えの教育担当者の方は参考にしてみてください。

新卒・新入社員研修の期間は13か月が平均的

新卒・新入社員研修は、企業にとって新しいメンバーが組織文化や業務内容にスムーズに適応するためのプロセスです。研修期間は13か月が平均的とされていますが、業種や内容によって期間には幅があります。技術系や専門職に比べ、一般職・事務職などは期間が短くなる傾向があります。

 

研修期間中はビジネスマナーや業務知識の習得に加え、新入社員の職場環境への適応を促進するための時間でもあります。短すぎても長すぎてもよくないので、目的と内容に合わせて適切な期間を定めましょう。

 

 

 

 

新卒・新入社員向け:2ヶ月で成果を最大化する研修計画法

 

それでは、新卒・新入社員の研修を2ヶ月間で行う場合、どのように計画を立てることが望ましいのでしょうか。

 

ここではまず、研修計画のポイントについて解説していきます。

 

 

2ヶ月間で行う新入社員研修の目的設定と期待される成果

研修を計画するにあたって、目的設定は研修が成功するかどうかを決める重要な部分です。

 

まずは、業務ニーズやビジネス目標と連携させた具体的な学習目標を明確に設定します。たとえば新たなソフトウェアツールの導入に伴う技術的なスキルの向上や、チームのコミュニケーション能力の向上などが目標になるかもしれません。

 

また、新卒・新入社員の場合は基本的なビジネスマナーや社会人としての心構えなど、マインドセットの部分でも教育が必要です。研修を通してどのような人物になってほしいか、という部分も定義し、技術とマインドを合わせた内容で考えていくことが望ましいでしょう。

 

次にその目標が達成されたときに何が得られるのか、期待される成果を具体的に定義します。これには、生産性の向上やエラーの減少、顧客満足度の向上などが含まれます。

 

目的設定と期待される成果が明確であれば、研修の内容や方法を適切に設計することができ、かつ、研修の成果を評価する基準も明らかになります。

 

 

 

2ヶ月で行う場合の業種別カリキュラム例

新入社員研修は、社会人としての基礎力を育てるだけでなく、業務に必要なスキルや知識を習得する重要な期間です。特に2ヶ月という期間は短くも長くも感じられるため、効率的かつ効果的なカリキュラム設計が求められます。

 

業種別にカスタマイズされたカリキュラムの例をご紹介します。

以下は、2ヶ月間の新入社員研修で実施する内容の業種別の例です。

業種

期間

研修内容

IT企業

 

 

1ヶ月目

ビジネスマナー(敬語、電話応対、メール作成)、IT基礎知識(PC操作、ネットワーク基礎)

1ヶ月目後半

プログラミング基礎(Python/Javaなど)、データベースの基本(SQL入門)

2ヶ月目

社内システム研修(自社ツールの使用方法)、小規模プロジェクト演習

製造業

 

 

1ヶ月目

安全衛生教育(危険予知訓練、作業場のルール説明)、製造プロセスの概要

1ヶ月目後半

工場内設備の基本説明(各設備の役割と使い方)、品質管理基礎

2ヶ月目

実際のライン作業のOJT(製造ラインでの作業練習)、定期点検業務の実習

販売・接客業

 

 

1ヶ月目

接客マナー(お辞儀、話し方、笑顔の練習)、レジ操作基本、商品知識の学習

1ヶ月目後半

在庫管理基礎(棚卸しの手順)、店舗レイアウトの基本

2ヶ月目

実店舗でのOJT(接客実習、クレーム対応ロールプレイ)、販売目標設定と提案練習

医療・介護業

 

 

1ヶ月目

医療倫理教育(患者との接し方)、基本的な介護スキル(身体介助、車椅子移動のサポート)

1ヶ月目後半

医療用具の使い方(吸引器、血圧計など)、感染症対策の基本

2ヶ月目

現場OJT(実際の介護現場でのサポート)、緊急時対応訓練(心肺蘇生法、AED使用)

飲食業

 

 

1ヶ月目

食品衛生管理(衛生ルール、手洗い方法)、基本的な接客スキル(オーダーの取り方)

1ヶ月目後半

キッチン業務の基本(食材の仕込み、盛り付け)、店舗清掃方法

2ヶ月目

実店舗OJT(接客、調理補助、混雑時対応)、クレーム対応ロールプレイ

 

 1ヶ月目は基礎固めが中心

いずれの業種でも、最初の1ヶ月は基本的なスキルや知識の習得に重点を置きます。これは新入社員が企業文化や業界特性に慣れることを目的にしています。

 

 2ヶ月目は実践重視

2ヶ月目に入ると、実際の業務に近い内容やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を通じて、仕事の流れを体感させ、速やかに即戦力となれるよう導きます。

 

 ロールプレイや演習の活用

ロールプレイや模擬訓練を取り入れることで、新入社員が実際の状況に直面した際にスムーズに対応できるようになります。

 

 

 

 

 

2ヶ月で新入社員が身につけるべき必須スキルと知識のピックアップ

研修計画を立てる際には、新入社員に必要なスキルと知識を事前にしっかりと把握したうえでカリキュラムを作成することが重要です。

 

具体的には、企業が期待する能力や役職に応じて必要となるテクニカルスキルやソフトスキルをリストアップし、それらをどのように身に着けていくかの指針を示すべきです。たとえば新しいプロジェクト管理ツールを導入する場合、そのツールの操作方法だけでなくプロジェクト管理の基本的な知識も必要となるでしょう。

 

またコミュニケーションスキルやリーダーシップの育成も重要な研修テーマと言えます。研修参加者が具体的に何を学び、何を身につけるべきかを明確にすることで具体的な目標を設定し自己成長のモチベーションを維持することが可能になります。

 

このように、必要なスキルと知識をピックアップしそれをカリキュラムに反映させることで効果的な研修を実現することができます。

 

 

 

2ヶ月研修で行うべき、実践的な演習とケーススタディ

実践的な演習とケーススタディをしっかりと取り入れることは、研修の成果を上げるうえで大変重要です。実際のビジネスシーンを模したケーススタディは、受講者に現場感覚を理解させ、必要な知識を即時に適用する機会を提供します。またアクティブラーニングを重視した実践的な演習は、新たなスキルの習得や既存の知識の強化につながります。

 

実践的な演習とケーススタディの導入は、知識の理解とスキルの習得を深め、現場での即戦力化を促進します。それは2ヶ月間の研修期間で最大の成果を出す重要なステップなのです。

 

 

 

 

2ヶ月研修前の準備と基礎知識の強化

次に、研修前の準備と基礎知識の強化について解説します。以下の点があります。

 

・事前学習資料の配布と活用法

・オリエンテーションの重要性

・基本的なITツールの使い方指導

・事前アンケートで研修ニーズを把握

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

事前学習資料の配布と活用法

事前学習資料の配布と活用法については、研修の効果を高める上で不可欠な要素です。研修開始前に必要な基礎知識を参加者に提供することで、研修時間内でより専門的な内容に焦点を当てることが可能となります。特に、専門的な項目や未経験のテーマに触れる研修では、事前学習が効果的です。

 

また事前学習資料は紙ベースのものだけでなく、オンラインのコースや動画・ポッドキャストなど多様な形で提供されます。利用者の学習スタイルや進行速度に合わせて自由に学ぶことが可能なので、研修の効果を高める上で有効な手段と言えます。

 

 

 

企業への理解を深める!2ヶ月研修におけるオリエンテーションの重要性

オリエンテーションは、研修の成功を左右する重要な要素です。特に新卒・新入社員の場合は慣れない環境で右も左もわからない状態です。企業理念や文化に適応していくためにも、本格的な研修に入る前に企業についての理解を深め、研修の目的や概要を伝える機会を設けましょう。

 

新入社員の自分たちはどのようなミッションを持っているのか、研修を通してどうなっていくことを求められているのか、そのために何をするのか、といった目的意識を持つことがとても大切です。新卒の場合であれば、事前に内定者研修という形で機会を設け、本研修を受ける前の下地を作ることもおすすめです。

 

さらにオリエンテーションは学習者がサポート体制や利用可能なリソースを知る機会でもあります。また規範や期待されるコミュニケーションのスタイルも明確にされ、学習者は自身の役割と責任を理解することで研修への参加意欲を高めることができます。だからこそ、オリエンテーションの設計には十分な注意が必要です。

 

 

 

基本的なITツールの使い方指導

研修を効果的に進行するためには、参加者がITツールを適切に操作できることが重要です。研修前に基本的なITツールの使い方を指導することで研修中のスムーズな進行と参加者の理解度向上を図ることができます。

 

まずメールのやり取りやファイル共有、オンライン会議システムなど日常的に使用するITツールの操作方法を確認しましょう。不慣れな参加者に対しては、基本的な操作方法から丁寧に指導します。特にオンライン研修では、画面共有やチャット機能の使い方を理解していることが求められます。

 

次に研修で新たに導入されるITツールがある場合、その操作方法も指導します。たとえば、新しくプロジェクト管理ツールや学習管理システムを導入する場合、具体的な使用方法を事前に学習することで研修開始時にすぐに利用することができます。

 

さらにITツールの活用方法だけでなくセキュリティに関する知識も共有します。パスワードの設定や管理、不審なメールの見分け方など、情報漏洩を防ぐための基本的な知識は必須です。

 

またITツールの使用を通じて、問題が生じた際のトラブルシューティング方法も伝えます。たとえばネットワーク接続のトラブルやソフトウェアの起動問題など、基本的な対処法を教えることで自己解決のスキルも身につけさせましょう。

 

以上のように、基本的なITツールの使い方指導は、研修の質を高めるためには欠かせないステップです。適切な指導を行うことで参加者全員が研修を最大限に活用できる環境を整えることが可能となります。

 

 

 

事前アンケートで研修ニーズを把握

事前アンケートにより参加者ごとのスキルレベルや学習ニーズを把握することは非常に効果的です。これにより研修内容を具体化し個々の参加者に合わせた指導が可能になります。たとえば大手IT企業の研修では、アンケートにより新入社員のプログラミングスキルを事前に把握しそれに合わせたカリキュラムを提供しています。

 

またアンケートは参加者の待望のトピックや疑問点を明らかにして研修の中で取り扱うことで、より参加者が関心を持ち学習効果が高まることを可能にします。

 

 

 

 

効果的な学習環境の構築方法

次に、効果的な学習環境の構築方法についてまとめます。以下の方法があります。

 

・オンラインと対面のハイブリッド学習

・学習者同士の交流と協力促進

・フィードバックの仕組み作り

・モチベーション維持のための取り組み

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

オンラインと対面のハイブリッド研修

オンラインと対面のハイブリッド研修は、効果を最大化するための重要な手法となります。

 

オンライン学習は、柔軟な時間設定とリモートエリアからのアクセスが可能である点が特徴で、研修の利便性を高めます。一方、対面学習では、直接トレーナーから指導を受けることで具体的なフィードバックや疑問点の即時解決が可能です。また参加者間での情報共有やディスカッションも容易になります。

 

ハイブリッド学習の成功には、オンラインと対面の両方の長所を活かしながら、それぞれの欠点を補うことが重要です。

 

 

 

学習者同士の交流と協力促進

学習者同士の交流と協力促進は研修計画の重要な側面です。学習者が互いに感想や意見を共有できる環境を作ることで深い理解や新たな視点を得る機会が生まれます。このために、グループディスカッションやチームプロジェクトといった活動を取り入れると効果的です。

 

また小さなグループやペアでの学習を導入することで気軽に意見交換ができ、より深い理解を促します。

 

 

 

フィードバックの仕組み作り

フィードバックの仕組みを作るためには、双方向性と継続性の2つが大切となります。

 

双方向性について、研修生から講師へ直接的なフィードバックを行える環境を提供しましょう。解りにくかった箇所や疑問点があれば、それをスピーディーに解消できる仕組みが必要です。たとえばリアルタイムのQ&Aセッションや、専用のフィードバックフォームを設けるなどが有効です。

 

次に継続性ですが、これは一度のフィードバックだけでなく研修期間中ずっとフィードバックが可能な状態を保つことを意味します。Slackのようなコミュニケーションツールを活用すると、研修生同士のコミュニケーションも活発になり、良い学習環境を作ることが可能です。

 

 

 

モチベーション維持のための取り組み

研修参加者のモチベーション維持は、研修の成果を左右する重要な要素です。そのためには、具体的な成果物を作成するプロジェクト形式の研修や、参加者同士のコミュニケーションを促すイベントの開催が有効です。また参加者のレベルや興味に応じて研修内容を柔軟に調整することで無理なく学べる環境を提供することが大切です。

 

さらに進捗管理ツールの活用もおすすめです。これにより参加者の学習進行状況を可視化し自己管理や目標設定を助けることができます。

 

また参加者の成果を適切に評価しフィードバックを行うこともモチベーション維持の一環です。単に批判するのではなく良い点と改善点を明確に示し次に活かせる具体的な提案をすることが重要です。

 

モチベーション維持のための取り組みは、研修の成果を最大化するための重要な要素であり、研修計画作成時には必ず考慮すべき点です。

 

 

 

 

2ヶ月研修の成果を測る評価方法と改善策

最後に、成果を測る評価方法と改善策についてです。以下の事項を解説します。

 

・定性評価と定量評価のバランス

・アンケートとインタビューでの評価

・テストとプレゼンテーションによる成果確認

・フィードバックに基づく研修内容の改善

 

順に見ていきましょう。

 

 

 

定性評価と定量評価のバランス

研修の成果を測定する上で、定性評価と定量評価をバランスよく行うことが重要です。

 

定性評価は、受講者の感想や自己評価を通じて、具体的な学びや変化を把握するのに有用です。一方、定量評価は、テストのスコアや習熟度の指標を用いて、目に見える形での成果を明らかにします。

 

定性的な視点と定量的な視点から多角的に研修の効果を測定することでより的確な評価と改善が可能になります。

 

 

 

アンケートとインタビューでの評価

研修の効果を精緻に捉えるために、アンケートとインタビューが重要な評価手段となります。

 

アンケートは参加者全員からフィードバックを収集でき、定量的な評価が可能です。特定の質問項目に対する評価スコアや自由記述による意見が、研修の満足度や理解度、適合性を測る有力な指標となります。

 

一方、インタビューはより深く、具体的なフィードバックを得ることができます。参加者の体験や感想、理解度や学びの深さを直接聞くことで研修の質的な評価が可能となります。

 

これらの情報をもとに、研修計画の改善点を見つけ出しより効果的な研修を提供するための材料とすることができます。

 

 

 

テストとプレゼンテーションによる成果確認

テストとプレゼンテーションは、研修の成果を確認するための有効な手段です。

 

テストは知識やスキルを定量的に測定するのに効果的で、どの部分が理解できているのか、またどの部分が理解できていないのかを明確にすることができます。

 

一方プレゼンテーションは学習者が習得した知識を実際に応用して理解しているかを確認するための手段で、その人がリアルタイムで問題解決能力を発揮できるかを試すことができます。

 

これらの方法は、成果確認だけでなくフィードバックや改善のための手がかりを提供し学習者の成長を大きく後押しします。

 

 

 

フィードバックに基づく研修内容の改善:2ヶ月が妥当かについても検討する

フィードバックは研修計画の改善に不可欠な要素です。

 

終了後のフィードバックを繰り返し確認し研修内容を改善することでより効果的な学習結果を期待することができます。また参加者からのフィードバックを活用することで個々のニーズに合わせたカスタマイズされた研修プランを提供することが可能になります。

 

フィードバックは研修の改善と効果的な結果を得るための鍵となります。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 鈴原 
 講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
 企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
 特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
 趣味は筋トレと映画鑑賞。

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