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新入社員が研修中に辞めたいと言い出す理由とは?対処と予防の方法

公開日:2024年05⽉24⽇最終更新日:2024年05⽉24⽇

新入社員が研修中に辞めたいと言い出す理由とは?対処と予防の方法

新入社員が研修中に辞めたいと申し出てきたらどうでしょうか。採用間に要した労力やコストばかりか、貴重な人材まで失ってしまうことになります。それを避けるためには、なぜ辞めたいと思うのか理由を知り対処することが大切です。

 

この記事では、研修中に辞めたいと言い出す理由について解説します。以下の点を深堀していきます。

 

・新入社員が研修中に退職を考える主な理由

・研修中の辞意表明への即時対策

・長期的な退職防止策の構築

 

研修の企画担当者の方は参考にしてみてください。

新入社員が研修中に退職を考える主な理由

初めに、新入社員が研修中に退職を考える主な理由についてまとめます。以下の理由が挙げられます。

 

・理由1: 研修内容と期待のギャップ

・理由2: 人間関係の悩み

・理由3: ワークライフバランスの不調和

・理由4: 研修環境の問題

・理由5: 昇進・評価の不透明さ

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

理由1: 研修内容と期待のギャップ

新入社員が研修中に退職を考える理由の一つに、「研修内容と期待のギャップ」があります。新卒者は入社前に想像した実務と研修内容が異なることに戸惑いを感じることが少なくありません。

 

たとえばIT業界であれば、新入社員が求めるプログラミングスキルの習得ではなくビジネスマナーを主体にした研修内容だと、そのギャップから辞職を考える新入社員もいます。

 

 

 

理由2: 人間関係の悩み

新入社員が研修中に退職を考える理由の一つに「人間関係の悩み」があります。研修期間中は、多くの同僚や上司と関わる機会が多く、また新入社員同士の競争意識も芽生えやすい状況です。個々の性格や価値観の違いが露呈しそこから生じるコミュニケーションの摩擦は、ストレス源となり、退職を考える要因になります。

 

対人関係の不満は個々の事情により一概に解決策を提示することは難しいですが、早期の対応が必要となります。

 

 

 

理由3: ワークライフバランスの不調和

新入社員が退職を考える理由の一つに、ワークライフバランスの不調和が挙げられます。研修期間中、日々の勉強や実習の量が過大でプライベートの時間が持てない、休日も研修に追われるような状況が続くと、仕事と生活の調和が保てないと感じ始めます。

 

この場合、新入社員は自身のライフスタイルを犠牲にするため、研修の過酷さを理由に退職を検討することもあります。立派なスキルを持つ新入社員でも、ワークライフバランスが保てなければそのスキルを活かすことが難しくなります。

 

 

 

理由4: 研修環境の問題

研修環境の問題というのは、しばしば新入社員の退職理由となっています。研修環境が不適切であると新入社員は不快感を感じ、研修の内容自体にも集中できなくなると言われています。

 

たとえば研修スペースが十分に確保されていない、研修用の資料が不足している、研修先の通勤が不便であるなど、物理的な問題から、メンターや上司の教育スキルや態度といった人間要因まで、さまざまな要素が該当します。

 

これらの問題は、新入社員が自分自身の成長のための時間やエネルギーを無駄に消耗することにつながります。この結果、彼らは自分の職場環境に対する満足度を低下させ、退職を考えるようになるのです。企業はこれらの研修環境の問題を解消するために、適切な設備投資や教育体制の見直しを行うべきです。

 

 

 

理由5: 昇進・評価の不透明さ

新入社員が退職を考える理由として、昇進や評価の不透明さが挙げられます。入社時に語られたキャリアパスやスキルアップの道筋が明確でない場合、自分の働く意義や未来が見えず、モチベーションの低下に繋がることがあります。

 

たとえばある企業では年功序列に基づく評価制度がありましたが、新入社員にとっては自身の努力が評価に反映されるのか不透明でした。これが退職の一因となり、後の年度で評価制度の見直しを行うきっかけとなりました。明確な評価基準やキャリアパスを示すことで新入社員のモチベーション維持に繋がります。

 

 

 

 

研修中の辞意表明への即時対策

次に、研修中の辞意表明への即時対策についてまとめます。以下の方法があります。

 

・対策1: 直接対話をする

・対策2: フィードバックの導入

・対策3: 研修担当者のサポート体制強化

・対策4: 環境改善提案のチャンスを与える

・対策5: 労働条件の見直し

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

対策1: 直接対話をする

新入社員が退職を考えてしまう一つ目の理由、研修内容と期待のギャップへの対策として、まずは直接対話が挙げられます。新入社員が研修内容に対して不満を感じるのは、自身の期待や必要なスキルが研修で習得できていないためです。ここで重要なのは、新入社員の不満や要望を直接聞くこと。これにより具体的な問題点を明らかにし解決に向けたステップを踏むことができます。

 

直接対話の具体的な方法としては、1対1の面談や小規模なミーティングを設けることが有効です。また原則として全員から意見を求め、各々の期待と研修の内容が一致しているか確認することも大切です。これにより新入社員と企業との間に共感と理解を生むことができ、それが結果として離職率低減につながると言えるでしょう。

 

 

 

対策2: フィードバックの導入

フィードバックの導入は脱退を防ぐ有効な手段となります。新入社員から上層部へ、上層部から新入社員へ、両方向からのフィードバックを収集、対話することで新入社員が自身の頓挫や疑問を声高に出すことなく共有できる環境を作ることができます。また企業側も新入社員の実際の感想や要望を直接聞き取ることで、必要な改善点を把握しやすくなります。

 

このような方法を導入することで新入社員が抱える問題を解決し早期退職を防ぐことが可能です。

 

 

 

対策3: 研修担当者のサポート体制強化

研修の進行役である研修担当者のサポート体制を強化することは、新入社員が退職を考えない環境づくりに重要と言えます。具体的な方法としては、レギュラーミーティングの設け方や、個別相談体制の整備などが挙げられます。新入社員が気軽に相談できる場を設けることで彼らの不安や疑問を解消することが可能です。

 

また研修担当者自身の教育力を向上させるための研修機会を持つことも有効でしょう。たとえば新入社員指導者研修を実施する企業も増えています。これらにより新入社員は安心して研修に取り組める環境が整い、退職を考える確率を減らすことができます。

 

 

 

対策4: 環境改善提案のチャンスを与える

研修中の新入社員が退職を考えたとき、即時対策の一つとして環境改善提案のチャンスを与えることが有効です。新入社員自身が困難を感じている研修環境の改善に直接関わることで自己効力感を高め、企業への帰属意識を強くするのです。

 

具体的には、定期的なミーティングを設け、新入社員が自分の意見や提案を自由に発言できる空間を作ることが重要です。こうした取り組みにより新人研修の質そのものだけでなく新入社員のモチベーション向上も図ることが可能となります。

 

 

 

対策5: 労働条件の見直し

新入社員が辞意を示す場合、労働条件が引き金となることも少なくありません。たとえば、給与が低い、過度の残業が強いられる、休日が不定期でプライベートの時間が取れないなど、職場環境がストレスフルで身体的・精神的に辛いと感じると、研修中でも退職を考えてしまうでしょう。

 

そんな時、企業側が取り組むべき対策が労働条件の見直しです。まずは給与体系の見直しを。新入社員の能力やスキルを適正に評価し公平な給与体系を導入することが求められます。

 

次に労働時間の見直しも重要で、長時間労働が常態化している場合はその原因を突き止め、解消する方策を考えるべきです。休日や有給休暇の確保も重要で、適度な休息を保証することで新入社員のモチベーションを維持することが可能となります。

 

以上の見直しにより新入社員が満足できる労働環境を提供することで研修中の辞意表明を防ぎ、新入社員の定着率を高めることが期待できます。

 

 

 

 

長期的な退職防止策の構築

最後に、長期的な退職防止策の構築について解説します。以下の方法があります。

 

・防止策1: 継続的なキャリアサポート

・防止策2: 研修プログラムの質の評価と改善

・防止策3: 社内コミュニケーションの活性化

・防止策4: メンター制度の導入

・防止策5: 社員満足度の定期的な調査

 

1つずつ見ていきましょう。

 

 

 

防止策1: 継続的なキャリアサポート

新入社員のキャリアは、彼らの成長と企業の進展に直結しています。ここで一つの重要な戦略は、継続的なキャリアサポートの提供です。新入社員が自身の職業的な成長と進歩を見つめ直す機会を持つことで、自身のキャリアが一段と充実するものとなります。

 

またキャリアサポートは、新入社員が会社のビジョンとその役割をより深く理解するのにも役立ちます。これにより新入社員は自分自身の成長と共に、組織の成長にも一役買っていると感じることができます。

 

したがって、企業が新入社員の退職を防ぐためには、彼らのキャリアゴールを理解しそれを実現する手段を提供することが不可欠です。この継続的な支援は、新入社員が自身の業務に対しより大きな意義を感じ、自身の職務への満足度を向上させることにつながります。

 

 

 

防止策2: 研修プログラムの質の評価と改善

長期的な退職防止策として、研修プログラムの質の評価とその改善は不可欠です。プログラムの質を評価することで研修内容が新入社員のニーズを満たしているか、またはその期待を上回るものであるかを正確に把握することが可能となります。新入社員からの直接的なフィードバック収集だけでなく研修を担当する講師や企業の人事部門からの評価も重視します。

 

また評価だけでなくその結果を基にしたプログラムの改善も重要なポイントです。たとえば研修の効果を最大化するため、受講者からのフィードバックを元に研修内容を定期的に改善・更新する方法があります。このような取り組みを通じて、新入社員のモチベーションを維持し長期的に社員の定着を図ることができます。

 

 

 

防止策3: 社内コミュニケーションの活性化

社内コミュニケーションの活性化は、新人研修の退職防止策として非常に重要です。

 

対話の場を設けることで新入社員の悩みや不安を共有し解決へと導くきっかけを作ることができます。さらにこのプロセスは新入社員だけでなく上司や先輩社員へのフィードバックが実現し、組織全体の課題解決に役立つ場合もあります。具体的には、定期的なミーティングの設定、オープンな議論を奨励する文化の醸成、匿名での意見提出ボックスの設置などが考えられます。

 

これらの施策を通じて、新入社員の満足度や企業への帰属意識を向上させ、退職の防止につなげます。

 

 

 

防止策4: メンター制度の導入

新入社員が抱える不安や問題に対し即時に対応する存在としてメンターの役割は重要です。特に「メンター制度」の導入は、新社員が社会人としての基本的なルールや業務の知識を学ぶだけでなく社内での人間関係を円滑に進める上でも効果を発揮します。

 

メンター制度を導入すると、新入社員の自己肯定感が向上し職場への溶け込みも早まることが一般的です。またメンターの適切なフィードバックやアドバイスにより新入社員の業務遂行能力や問題解決力も向上します。加えて、問題が起きた際には新入社員が直面する問題を即時に解決するサポートも可能となり、新入社員の早期退職を防ぐ強力な手段となるのです。

 

なお導入する際には、メンターの役割や期待する成果を明確にし研修やフィードバックの機会を設けることが重要です。

 

 

 

防止策5: 社員満足度の定期的な調査

社員満足度の定期的な調査は退職防止策の一つとして非常に有効です。社員が抱える不満や要望は静かに蓄積され、時として大きな問題へと発展します。そうした状況を未然に防ぐためにも、定期的な満足度調査は欠かせません。

 

具体的には、匿名性を保障した上で、給与や研修内容、勤務環境などさまざまな観点からのフィードバックを求める形を取ると良いでしょう。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 鈴原 
 講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
 企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
 特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
 趣味は筋トレと映画鑑賞。

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