新入社員営業研修で学ぶべきポイント5つ!成功の秘訣を公開
公開日:2024年05⽉17⽇最終更新日:2024年05⽉23⽇
新入社員の営業研修は、営業成果を生み出すための土台作りと言えるものです。では、研修でどんなことを学べば、成果を上げるためのスキルを身に付けられるのでしょうか。
この記事では、新入社員営業研修で学ぶべきポイントを5つにまとめて解説します。
記事を読むことで、以下の内容を理解できます。
- 新入社員が営業について学ぶべきスキル、具体的内容
- 効果的な営業研修について
貴社の新入社員が営業研修を通じてしっかりとスキルアップし、大いに活躍するためのヒントとなれば幸いです。
ポイント1. 営業基本のスキルアップ
営業研修でまず押さえておきたいのが、営業の基本となるスキルです。自社の商品、その市場について知り、的確なアプローチができるようになるための基礎を固めていきます。
ここで学ぶべきスキルとしては主に3つです。
① 営業戦略の理解
まず、新入社員は自社のビジネスモデルや市場環境がどんなものか、深く理解することが必要です。これにより、自社が提供する商品やサービスがどのような顧客層にとって魅力的なのか、どのように価値を提供できるのかをつかむことで、結果に繋げる営業手法を考えることができます。
自社の商品やサービスの深い理解を元に、どのようにすれば売れるのか、戦略を立てるスキルが必要です。
② ターゲット設定の方法
正確なターゲット設定は、無駄なアプローチを減らし、効率的に結果につなげるための手助けとなります。
まずは商品やサービスが解決できる課題を洗い出し、その課題を持っている可能性の高い顧客層を特定します。その顧客層の特性を詳細に分析し、より具体的な個々の顧客を特定していきます。
具体的なターゲットが特定できたら、その顧客がどのように欲しいサービスや商品の情報を得ているのか、どのような判断基準でそれを選んでいるのかを理解し、効果的なアプローチ方法を考えます。
こうした具体的な計画を立てることは、ターゲットに対する理解を深め、営業のスキルを高めることにつながります。
③ 営業シナリオの作成
営業シナリオとは、実際のセールスの際にどのようにアプローチし、どのように進めるかを事前に計画しておくものです。
いつどのようなタイミングで顧客にアプローチするのか、商品やサービスの説明をどのように行うのか(電話、メール、対面など)、顧客の反論や疑問に対してどのように受け答えをするのか等を明確にしておきます。
シナリオは柔軟に設定するほうがよく、顧客の反応に合わせて修正したり、柔軟に対応できるような余地を残しておくことも大切です。同じ商品を求める顧客でも、アプローチに対する感じ方や気になるポイントは異なることも多いものです。顧客のタイプに合わせたシナリオが作れると良いですね。
ポイント2. 商品知識の習得
商品知識は、言うまでもなく営業で欠かせない部分です。製品やサービスについての深い理解があることで、顧客の問いに対し迅速かつ正確に応じることができます。これは顧客との信頼関係を築く上で非常に重要です。
しかしながら、ただ単に情報を覚えるだけでは充分ではありません。それらの情報をどのように整理し、どの順序で伝えるかも大切です。これにより、顧客の理解を促進し、結果的に製品やサービスを購買に繋げることができるのです。
企業の商品・サービス理解
営業をする上で企業の商品やサービスをしっかりと理解することは必須です。顧客に対して自信を持って商品やサービスを紹介し、その価値を適切に伝えるためには、深い知識がベースとなります。
具体的には、商品やサービスの機能、使用方法、それが解決する問題、競合他社との違いなどです。また、それぞれの商品やサービスが顧客のニーズにどのようにフィットするのか、どのような利点があるのかを紐づけ、明確に把握することも大切です。
これらの情報は、顧客が購入を決める上での重要な判断材料となるため、十分な理解と知識が必要となります。
商品情報の整理方法
商品情報を整理することも非常に大切です。重要なポイントは3つあります。
① 商品情報をカテゴリ化する・・・顧客の疑問に的確に答えられるように、商品の特性、使用方法、価格など、情報をわかりやすく分類しておきましょう。サービス内容や種別一目でわかる一覧表を作成したり、自分が案内しやすいように日ごろから案内しやすく整えておくのが慌てないコツです。
② 情報が最新のものであるかを確認する・・・常に最新の情報をチェックする癖をつけましょう。市場の動向や競合製品の情報を知り、更新することでより営業の精度が上がります。顧客の方が詳しいといったことがないようにしましょう。
③一貫性を保つ・・・商品情報に矛盾があると信頼性が損なわれます。自身が顧客になったつもりで、論理に破綻がないか、商品情報は適正であるかを厳しくチェックした上で案内することが重要です。
以上の3つのポイントを押さえ、日ごろから商品情報の整理を行うことで、効率的な営業活動が可能になるでしょう。
ポイント3. コミュニケーション能力の向上
営業研修では、自身の商品やサービスを売り込むためだけではなく、顧客との良好な関係を構築するために、コミュニケーション能力の向上が不可欠となります。そのために必要なのは、相手のニーズを理解する技術とアサーティブ(自己主張)スキルです。
顧客とのコミュニケーションがスムーズになり、より効果的な営業活動を展開するために必要な能力ですので、しっかりと学びたい部分です。
相手のニーズを理解する技術
営業を成功させるためには、顧客のニーズを的確に理解する力が求められます。そのための技術として、まずは話をよく聞くことが大切です。
質問を通じて顧客の要望や課題を引き出し、それを元に最適な提案をすることで、顧客からの信頼を得られ、成果に繋がりやすくなります。
また、常に顧客の視点で物事を考える共感力を身につけることも重要です。これは顧客の立場に立って考え、感じ、行動することで、顧客の本当のニーズを把握するための考え方です。これらの技術を駆使することで、より良い提案ができ、長期的な取引を築くことが可能となります。
アサーティブ(自己主張)スキル
アサーティブ(自己主張)スキルは、営業に限らず新入社員が持つべき重要なコミュニケーション能力の一つです。
これは、自分の意見や感情を適切に表現し、相手を尊重しながらも自己の意志を通す能力を指します。
まずは、自分の意見を持つこと、それを適切な言葉で表現することを練習する必要があります。次に、他人の意見を尊重し理解するためのリスニングスキルを磨きましょう。
また、自分の意見を押し通すだけでなく、相手の立場を理解し、共通の解決策を見つけるための問題解決スキルが必要です。これらのスキルは、時間と経験を積むことで磨かれます。
ポイント4. ネゴシエーションテクニック
ネゴシエーションテクニックは営業成功のために絶対に習得すべきスキルの一つです。交渉はただ相手を説得するだけではなく、ウィン・ウィンの関係を築くもの。間違った手法を取ると、かえって自社の信用を失いかねません。
交渉を成功させるための基礎的な要点は以下の3つです。
- 成功するための交渉前準備
- 交渉中の注意点
- 交渉完了後のフォローアップ
それぞれ解説します。
成功するための交渉前準備
交渉前にはまず、取引相手についてしっかりと調査を行うことが重要です。その企業の業績、経営哲学、市場での地位、そして過去の取引の背景など、取引相手のビジネス環境をよく理解しておくくようにしましょう。
次に、自社の目標と取引相手の目標を明確にし、それらがどのように一致するか、または交差するかを認識しておくことも重要です。
これらの情報をもとに、実際の交渉の計画を立てます。何が起こるかを事前に想定することで、自信を持って会議に臨むことができます。
交渉中の注意点
交渉中に注意すべき点は、主に三つあります。
まず、自分の考えを押し付けるのではなく、他者の意見を尊重し、相手の視点に立って考えること。これは、相手との信頼関係を築き、飛躍的に交渉の成功確率を高めます。
次に、交渉は一度限りのものではなく、長期的な関係性を構築するプロセスであると捉えることが重要です。そのため、一時的な勝利を追い求めるのではなく、双方が満足する結果を見据えた戦略を立てることが求められます。
最後に、エモーションマネジメントです。交渉は感情的になりやすい場面でもありますが、感情をコントロールし、冷静な判断を続けることが肝要です。これらの注意点を気にかけつつ交渉を行うことで、より良い結果を引き寄せることが可能となります。
交渉完了後のフォローアップ
交渉が完了したら、それで終わりと思わず、新たな営業の始まりと考えることが大切です。フォローアップを怠ると、顧客満足度の低下や契約更新の妨げにもなりえます。
交渉完了後は、まず顧客への感謝の連絡を最優先にしましょう。これは電話でもメールでも良いですが、顧客に最も適していると思われる手段を選びます。
次に、約束した内容の実行とその進捗報告を定期的に行います。そして、顧客がサービスや商品を最大限活用できるように、サポートやアドバイスを提供します。こうしたフォローアップを通じて、顧客との関係を深め、信頼関係を築くことができます。
ポイント5. 時間管理と自己管理
時間管理と自己管理の力は、営業の成果や生産性に直接的に影響する重要な要素です。新入社員がこれらのスキルを初期段階で身につけることは、長期的なキャリアの面で見ても大変重要です。
効率的なスケジュール管理
効率的なスケジュール管理は、営業職の成功に不可欠なスキルの一つです。まずは、自分のタスクと時間を確認し、優先度を決定します。重要かつ緊急なタスクから着手し、余裕があれば重要だが緊急ではないタスクに移ると良いでしょう。
また、デジタルツールを活用すると、スケジュール管理が一層容易になります。GoogleカレンダーやTodoistなどのアプリは、タスク管理や予定の整理に役立ちます。
繰り返しのタスクは自動化することも重要です。日々のルーチンを一覧にし、定期的にチェックすることで時間の浪費を防ぎ、生産性を向上させることができます。
以上のように、効率的なスケジュール管理は、自分の時間とタスクを把握し、優先度を決定することから始まります。
デジタルツールを活用してタスク管理を行い、日々のルーチンを自動化することで、時間を有効に使い、生産性を向上させることが可能です。このスキルを身につけることで、営業成績の向上に繋がります。
ストレス管理とメンタルヘルスケア
新入社員は新しい環境と仕事に対するプレッシャーに直面し、それに適応するためには適切なストレス管理が欠かせません。
メンタル面の健康は、日々の業務を長期間続けていくためのエネルギーの源であり、パフォーマンスに直結します。日常的なストレスを適切に管理し、心の健康を維持することで、新入社員はしっかりと実力を発揮できます。
また、ストレス管理には、自身のストレスレベルを理解し、それをコントロールする方法を学ぶことが大切です。これには、リラクゼーション技術や時間管理スキルなど、日々の生活の中で習得できることも多くあります。
メンタルを安定させ、ストレスと上手に向き合うために、適切な休息と食事、適度な運動、感情のコントロール、そして必要に応じて専門家の助けを求めることも有効でしょう。
心身ともに健康であることで、長期的に成功する営業パーソンとなることができます。
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SEとしてB2Cアプリ開発、金融系システム開発などを経験後、人事部で採用業務を担当。
現在は東京ITスクールの講師として新人研修から階層別研修、人事向けセミナーまで幅広く登壇。
猫を3匹飼っている猫好き。