導入の背景
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新しい技術を外部から取り入れる
これまで社内で人材育成は行っていましたか。
佐藤さま:内部で模擬授業やコーチングを行って誰かが持っているスキルを伝授するといった内製研修はあったのですが、なかなか外部から人を呼んでスキルを身につけるといったものがなく、内部で血が循環しているだけで新たな血が入ってこないと感じていました。そこで、社内でスキルをシェアするだけでなく、新たなスキルを外部から取り入れていくべきという方針になりました。
また社員への貢献といった側面もあります。社員は自社の宝だと思っているので、生産性を上げつつパフォーマンスを発揮してもらうために、まずはじめに社員へ投資をするという姿勢を示したかったんです。そこで今回会社が費用を全額負担して研修を行うという方式をとりました。社員に勉強する機会を与えて、そこで成果を出してもらい、周りの社員にどんどん連鎖していけばよいなと思いました。
今回の研修について、導入の背景を教えてください。
佐藤さま:教育業界自体のIT化として、GIGAスクール構想(※)や、IT教材などの導入が進んでいる中で、当社の社員自体が学生時代にそういった教育を受けていないという事情がありました。そこで最新の教育情勢をキャッチアップするため、社内ではなく外部の力を借りようということになりました。
※Global and Innovation Gateway for Allの略。令和元年度補正予算に盛り込まれた、全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組み。
2020年から学校でプログラミングが必修化となりました。そのような点もコース選択に影響しているのでしょうか。
佐藤さま:はい。研修の内容として、プログラミングに関しては小中高校で必修化になることから、教える立場である私たちも学ぶべきだと考えました。よく私が社内で話すことなのですが、先生が学ばないと生徒も学ばないと思うのです。それでなにを学ぶべきかと考えたときに、今はプログラミングが最適ではないかということになりました。
プログラミングのほかに、Webデザインのコースも選ばれた理由について教えてください。
佐藤さま:当社が運営する学習塾をPRする上で、Webの分野のスキルも身につけておくべきだと思っていました。これまでWebサイトの制作・修正を外部の業者に頼んでおり、1つの情報を更新する際に外部の方とのやり取りが発生するため、内製化したいと思っていました。社内で公募をかけた際に広報の柱である緒方が手を挙げてくれたので、広報としてどれが役に立つだろうか、どれを受けたいかといった文脈で研修ラインナップを見せて、彼が選んだという形でした。UI/UXとWebデザインでどちらがよいかという話もしていましたね。
若い社員に直接関わる中堅層を対象とした
どういった方にスキルを身につけていってほしいとお考えですか。
佐藤さま:職務だと講師、特に中堅層の社員ですね。中堅層の社員が学んでいる姿勢をほかの社員に見せることで、比較的距離の近い新入社員や歴の浅い社員も影響されて、新しいスキルを身につけるという風潮が生まれるのではと期待しています。今回受講した緒方も広報を担当していますが、教室責任者という立場でもあり、10年近く働いている中堅層です。ある程度若い社員たちと一緒になることが多いので、彼が学ぶのは非常によいのではないかなと思っています。
テックアカデミーをご選択いただいた理由について教えてください。
佐藤さま:ひとつは少人数から受けられるということです。今回はじめての試みなので、いきなり社員全員というのは難しいと考えており、まずは希望する社員のみに学習してもらう形式をとりました。そこで5人以下程度で受けられる法人向けの研修サービスを探したのですがなかなか見つからず、テックアカデミーは1人でも大丈夫ということだったのでお願いすることにしました。また、私の知人何名かがテックアカデミーを使っていて、その満足度が高かったことも理由の1つです。
Webデザイン研修で自社や外部サイトの構造を理解できるように
今回研修を受けられた緒方さまにもお話を伺いたいと思います。入社歴と普段の仕事内容について教えてください。
緒方さま:入社歴はアルバイトの頃を含めると今年で10年目で、正社員としては6年目になります。教室責任者という立場で、授業を担当するだけでなく広報業務も行っています。
これまでプログラミングやWebデザインの経験はありましたか。
緒方さま:実際に手を動かして制作したのは今回がはじめてでした。Webバナーに関しては普段業務で作っていたので多少知識はありました。
今回作成されたオリジナルWebサイトについての概要をお願いします。
緒方さま:今回受講の狙いとして、自社のWebサイトをどう改善していくかという点がありました。実際に架空の学習塾のホームページ制作したのですが、自社ではどんな風に構成するべきかを考えながら手を動かしました。
サイト作成で一番時間がかかったところはどこでしたか。またどのくらいで完成しましたか。
緒方さま:問い合わせのページを2カラムの構成にしたのですが、そこがなかなか思う形にならず苦労しました。ワイヤーフレームから最終課題提出まで、1週間ぐらいだったと思います。
業務がある中、どのように学習時間を確保されましたか。
緒方さま:担当している授業や業務がないときは、業務時間内に行っていました。カリキュラム内で期限が決まっていて実際にオリジナル作品を作っていくという課題もあったので、早起きして学習時間を確保したり、少しでも時間が空いたときに集中してといった形で取り組んでいました。結構大変でしたがとても充実した8週間でした。
学習のモチベーションはどのようにして維持されていましたか。
緒方さま:メンタリングでは、プロとして現場で仕事をしているエンジニアのメンターの方に進捗を確認してもらうなど、アドバイスをいただく機会があった点がモチベーションにつながりました。また、受講にあたって自ら手を挙げたこともあり、最後までやり遂げようと決めていました。
メンターとはどのようなやりとりをされていましたか。
緒方さま:30分のメンタリングのうち、最初の5〜10分でカリキュラムに関する質問をし、残りの時間では実際のWebデザインの業務について質問をしていました。今の現場でどういうことが起こっているか、どのような役割分担をされているのか、どんなクライアントの方がいるのかといった、リアルな現場の話を教えてもらいました。加えて私自身のキャリアプランニングや、研修を受けて今後どうなっていきたいかという点でも相談させていただきました。
メンターとのやりとりで印象的だったことはありましたか。
緒方さま:「自分の強みをひとつはっきりと持っておくのがよい」というお話が印象に残っています。色々なWebデザインというのがある中で、自分自身の一番得意とする「これだけは誰にも負けない」というような分野を持つ、Webデザインだけでなく、色々な仕事に当てまることだと思いました。
今回の研修で身についたこと、これからさらに身につけたいスキルはなんですか。
緒方さま:自社のWebサイトの中でどこのコードをいじったら、どのように変えられるのか、という点がわかるようになりました。競合他社のWebサイトを見たときにも、ここの表示はどうやって出しているんだろうといった点や、そのコードを表示させてそういう風に作っているんだな、というのが見てわかるようになりました。そこから、いかにわかりやすくお客さまに見てもらったり、買ってもらうためにどうすべきかを考える手段が増えたと実感しています。
さらに身につけたいスキルについては、UI/UXのほかにもJavaScriptやPHPといったバックエンドの部分などは興味を持っており、今後学習したいと思います。
ITによる事務作業効率化で生徒に寄り添う時間を増やしていく
今回の研修の評価軸はどのようなところにありますか。
佐藤さま:テックアカデミーさんを受講した者が、社内向けの勉強会を行い、それを共有するということを目標としていました。そこでみんなの反応であったり学びの輪が広がるといったところで評価しようと考えています。
また、緒方についてはすぐに実務で活用できるスキルを身につけてもらったので、当社のWebサイトのパフォーマンスが上がるなどの効果が出てくるとよいかなと思います。
新しい取り組みを行うにあたって、社内稟議などの点で大変だったことはありましたか。
佐藤さま:やはり前例がない取り組みであるというところが一番の困難でした。今回は比較的スモールスタートとして少人数からできたということ、また挙手制でやりたい社員がいるという点が当社の代表に響きました。代表もITに関して柔軟で、積極的に進めていこうという考えがあるので、稟議面ではそこまで苦労はしなかったです。今後のコース決定や実施においては学習の成果や効果といったエビデンスが必要になるので、様子を見てから判断したいと思っています。
研修後、会社としてどのような成果があるとよいとお考えですか。
佐藤さま:生徒さんや保護者の方に寄り添うことが我々のあるべき姿だと思っています。ですので、事務作業に時間を取られないよう、ITの力で業務改善するという意識を持ち、そのために必要なスキルを自分たちで学んでいくという状態が最終ゴールであると思っています。現在、私が手動で色々な仕組みを入れたり改善したりしているのですが限界があるので、できれば若い社員たちが自ら進んで実施している状態が理想です。学習についても独学では厳しいと思いますので、そのときにテックアカデミーなどの力を借りながら社内で真のDXができればと考えています。












