フロントエンジニアとは?業務内容や適性・スキルの習得方法を解説!
公開日:2024年03⽉13⽇最終更新日:2024年03⽉13⽇
エンジニアといっても、開発を担当する場所によって、求められるスキルは変わってきます。
より高い年収を得たい人や、キャリアアップを目指す人は、フロントエンジニアを目指すのがおすすめです。
しかし、初心者エンジニアや未経験者がフロントエンジニアになるのは容易ではありません。
この記事では、フロントエンジニアの業務内容やほかの職種との違い、年収のほか、フロントエンジニアに必要な知識・スキルも解説します。
第一線で活躍し続けられるエンジニアになりたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
フロントエンジニアとは
「フロントエンジニア」といわれても、具体的にどのような業務を行っているのかイメージがつかめない人もいるでしょう。
まずはフロントエンジニアの業務内容とほかの職種との違いを解説します。
ユーザーが目にする部分の開発を担うエンジニア
フロントエンジニアとは、開発するシステムやサービスのなかでも、ユーザーが目にする部分の開発を担うエンジニアを指します。
具体的には、Webアプリのホーム画面やログイン画面などを開発するエンジニアです。
ユーザーの使い勝手を左右する部分やプロダクトの印象に関わる部分の開発を担うため、開発に携わる人の中でも特に重要な役割を果たします。
他の職種との違い
フロントエンジニアと他の職種との違いは次のとおりです。
バックエンドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアとの違いは開発する場所の違いです。
バックエンドエンジニアは、ユーザーに見えない部分の開発を担います。具体的には、データのやりとりやサーバーでの処理などで、ユーザーの使い勝手や印象に直結しない部分の開発を担う職種です。
Webデザイナーとの違い
Webデザイナーは、Webページのデザインを行うのが主な業務です。クライアントの要望に沿って背景の色やボタンの形などを設計します。
しかし、Webデザイナーはあくまでもデザインするのみです。Webデザイナーのデザインを元に実際のシステムに実装するのは、フロントエンジニアが担います。
フロントエンジニアの年収・将来性
ユーザーが目にする部分の開発を担うフロントエンジニアの業務は、非常にやりがいのあるものです。しかし、なかには年収や将来性が心配で、フロントエンジニアになるための一歩を踏み出せないという人もいるでしょう。
ここからは、フロントエンジニアの年収や将来性を解説します。
フロントエンジニアの年収
フロントエンジニアの年収は、400~700万円と幅があります。これは、キャリアやスキルによって年収額に大きな差が生まれるためです。
企業によっては年収1,000万円を超えるオファーを提示している所もあります。
フロントエンジニアの年収は、経験やスキルに応じて決まるため平均値はあってないようなものです。裏を返せば、経験を積み、スキルを身につければそれに応じた収入が得られる仕事といえるでしょう。
フロントエンジニアのニーズは年々高まっている
フロントエンジニアのニーズは、年々高まっています。というのも、スマートフォンの普及により各種Webサービスが盛んにおこなわれているためです。
どんなに優れたサービスも、ユーザーが使いやすいUIを実装できなければ、多くの人に使ってもらうことはできません。フロントエンジニアはその実装を担っているため、Webサービスなどの開発には必要不可欠な人材です。
今後もさまざまなサービス・システムが開発されるであろうことから、しばらくはフロントエンジニアのニーズは高いまま推移すると考えられます。
活躍し続けるには常にスキルのブラッシュアップが必要
フロントエンジニアのニーズは高い状態が続くと考えられますが、第一線で活躍し続けるためには常にスキルのブラッシュアップが必要です。
IT技術は日々進歩しており、常に新しい概念やサービス、技術が生み出されています。
特に、フロントエンジニアが開発に携わる部分は最新技術を取り入れていることが少なくないため、活躍し続けるには自分の知識やスキルのアップデートが必要不可欠です。
フロントエンジニアに必要な知識・スキル
ここからはフロントエンジニアに求められる知識やスキルを解説します。
初心者エンジニアまたは未経験者がフロントエンジニアを目指す場合は、次の知識・スキルを身につけることからはじめてみましょう。
Webページ作成に関する知識・スキル
Webページ作成に関する知識・スキルは、フロントエンジニアを目指すなら真っ先に身につけたいものです。
特にHTMLとCSSの知識・スキルは必ず身につけておきましょう。
HTMLとCSSはホームページを作成するために使用されるプログラミング言語です。現在はHTML5とCSS3が広く使用されています。
プログラミング言語の中では比較的簡単な言語なので、プログラミングの経験がない人も学習しやすいでしょう。
Webデザインに関する知識・スキル
Webデザインに関する知識・スキルも必要不可欠です。特にCSSのフレームワークを活用した開発スキルを身につけておきましょう。
Webデザイナーにも同様の知識・スキルが求められますが、フロントエンドエンジニアの場合はBootstrapやBulmaなどのフレームワークを扱える必要があります。
フロントエンドエンジニアの求人情報の多くは、CSSフレームワークのスキルが必須となっているため、HTMLやCSSを学ぶ際に併せて学んでおくことをおすすめします。
JavaScriptに関する知識・スキル
JavaScriptに関する知識・スキルも必要です。
JavaScriptは、ホームページに動きをつける技術です。広く使われているため、フロントエンドエンジニアを目指すなら学んでおいて損はありません。
フロントエンドエンジニアには、JavaScriptの基礎だけでなくjQueryやReactといったライブラリ、Vue.jsなどのフレームワークに関する知識も必要です。
すべてのライブラリ・フレームワークを使いこなせる必要はありませんが、少なくとも1つのライブラリ・フレームワークはマスターしておきましょう。
プログラミングに関する知識・スキル
エンジニアとして開発に携わる以上、プログラミングスキルは必須です。HTMLやCSS、JavaScriptだけでなく、PHPやRuby、Pythonといったプログラミング言語の知識とスキルを身につけておきましょう。
特にニーズがあるのはPHPです。しかし、必要とされるスキルは現場によって異なります。
まずはHTML・CSS・JavaScriptの3つをマスターすることを優先し、そのあとに学ぶ言語は自分が開発したいものや求人情報を参考に決定するとよいでしょう。
コーディングに関する知識・スキル
開発は、チームで行うことがほとんどです。他のエンジニアが見てわかるようにコードを書くコーディングのスキルを高めることも、怠らないようにしましょう。
他のエンジニアが見てもわかりやすく記述するだけでなく、メンテナンスやリニューアルにも対応できるよう記述するには特別な知識とスキルが必要です。
プログラム言語をマスターしたからといって満足せず、コーディングのスキルもブラッシュアップし続けることが重要です。
UI・UX設計に関する知識・スキル
UI(ユーザーインターフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス)設計は、ユーザーが使いやすい・見やすいプロダクトを開発するカギです。ユーザーが目にする部分の開発を担うフロントエンジニアには、その知識やスキルも求められます。
UI・UXについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、併せてごらんください。
SEOに関する知識
SEO(検索エンジン最適化)とは、ネットの検索エンジンを活用したマーケティング手法のひとつで、現在広く行われているものです。
フロントエンジニアに必須の知識ではありませんが、SEOに関する知識やスキルも有していると転職・就職がスムーズにいきやすくなります。
というのも、Webサイトを検索結果で上位に表示させるには、SEO対策が必須だからです。
SEOについて学び、最新の情報に基づいて適切な提案が行なえるようになれば、それだけ良い条件のオファーが届きやすくなるでしょう。
バックエンドに関する知識
フロントエンジニアだからユーザーに見える部分の開発だけしていればよい、というわけではありません。開発中は、バックエンドのエンジニアと密なやり取りが必要になることが多いからです。
フロントエンジニアを目指すなら、バックエンドに関する最低限の基礎知識も身につけておきましょう。
詳細な部分までマスターする必要はありませんが、データベースやWebサーバーに関する知識の他、バックエンド開発で用いられるPHPやRubyなどのプログラミング言語の基礎は学んでおくことをおすすめします。
未経験からフロントエンジニアになるには
ここからは、未経験からフロントエンジニアになる方法を解説します。
フロントエンジニアになるには、必要な知識やスキルを学ぶ必要があります。主に2通りの学び方があるので、それぞれのメリット・デメリットも踏まえてみていきましょう。
独学で必要な知識やスキルを学ぶ
コストをかけずにフロントエンジニアに必要な知識やスキルを身につけたいなら、書籍や学習サイトを通じて独学で学ぶのがおすすめです。
最近は、さまざまな専門書籍や学習サイトがあります。なかには無料で閲覧できるものもあるので、利用してみるとよいでしょう。
独学の場合、自分のペースで学べるのも魅力です。
しかし、わからないところがそのままになってしまいやすかったり、挫折しやすかったりするデメリットもあります。
知識・スキルの習得・定着まで時間がかかるのも、独学のネックといえるでしょう。
専門のスクールに通う
確実にフロントエンジニアに必要な知識・スキルを身につけたいなら、専門のスクールに通うのがおすすめです。
専門のスクールでは、プロの講師が最新の知識やスキルをレクチャーしてくれます。
わからないことがあればその場で質問できるため、挫折しにくいのも魅力です。
ただし、独学で学ぶよりも多額の費用が掛かることは避けられません。スクールによっては講義の時間が決まっているため、仕事をしながら学ぶのが難しいことも多いでしょう。
少しでも早くフロントエンジニアになるには研修がおすすめ!
少しでも早くフロントエンジニアに必要な知識やスキルを身につけたいなら、プロの講師による研修を受けるのがおすすめです。
研修ならわからないことはその場で質問できるので、知識・スキルを効率的に身につけられます。
東京ITスクールの「フロント開発手法の習得を目指す研修パッケージ」は、3ヶ月(31時間)で静的/動的ページ作成の基礎が習得できる研修パッケージです。
こんな方におすすめ | これからフロント開発を行うエンジニア |
このコースを 受講する効果 | Webシステムの画面を始めとするフロント開発未経験のエンジニアが静的/動的ページ作成の基礎を習得し、製造現場に参画することができる |
研修期間 | 3ヶ月間 ※受講状況により変動します。 |
受講時間 | 31時間 ※受講状況により変動します。 |
料金 | 177,320円/名 |
フロント開発に携わったことがない人も、HTMLやCSS、JavaScriptの基礎からしっかり学べます。
未経験からフロントエンジニアを目指す方は、ぜひこの機会に受講をご検討ください。
必要な知識やスキルを習得してキャリアアップを目指そう!
ユーザーが目にする部分の開発を担うフロントエンジニアは、年々ニーズが高まっており、将来性も期待できる職業です。
より高い年収を目指す方はもちろん、フロント開発未経験の方も必要な知識とスキルを身につければ就ける職業なので、この機会にフロントエンジニアを目指して一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
東京ITスクールでは、フロントエンジニアに必要な知識・スキルを総合的に学べる「フロント開発手法の習得を目指す研修パッケージ」のほかにも、さまざまな研修を実施しています。
ニーズに合わせたカスタマイズ研修も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。