2024年新入社員研修、何する?内製/外部研修のメリデメや研修効果を高めるポイントを解説!
公開日:2023年08⽉18⽇最終更新日:2023年08⽉18⽇
新人研修、何をするべき?
新人研修と一言で言っても、どんな内容で、どんな手順で実施するべきか?期間は?
内製でするのか外部に委託するのか?etc…
色々とお悩みの育成担当者の方も多いと思います。
本記事では、
- 新人研修の目的と計画の仕方
- 新人研修の実施形式について
- 外部研修サービスを活用する際の問題と解決策
- 効果的な新人研修にするためのポイント
以上の内容をわかりやすく解説していきます。新人研修の内容や実施方法についてお悩みの経営者の方、育成担当者の方は是非最後までお読みください!
新人研修の目的と役割
新人研修の目的は、新入社員の業務スキルの習得、そして企業文化への適応やモチベーションの向上を含めた、総合的な成長を促進することにあります。
具体的な役割としては次のようなものです。
- 企業のビジョン・ミッションの理解と共有
- 業務に必要な基本的なスキルや知識の習得
- チームワークやコミュニケーションの強化
- 自己啓発意欲の醸成
- 企業文化や価値観の浸透
ビジョン、ミッションは会社によりさまざまです。自社の大切にしていることを、これから業務に携わる新入社員が正しく理解することはとても大切です。
実際の仕事のやり方や知識だけでなく、どんなマインドで、何のために自分たちは働くのか、
社会人としてのしかるべき振る舞いとはどんなものなのか。
入社時の研修は良くも悪くも一番大きなインパクトを与えるため、
技術とマインドの両面からセットアップするような内容が望ましいでしょう。
新人研修で達成すべき目標
一般的に、新人研修を通して目指したい目標としては以下のようなものがあります。
- 業務に必要なスキルを身につける
具体的な業務内容に応じたトレーニングを行い、仕事を円滑に進められるようにします。
- コミュニケーション能力の向上
相手の立場を考えた伝え方や言葉遣い、チーム内での円滑なコミュニケーションができるようにします。
- チームビルディング
新入社員同士や他の社員との関係構築を強化し、チーム全体の協力関係を築きます。
- 企業文化への理解と共感
企業のビジョンや文化を徹底的に説明し、共感を促すトレーニングを行います。
- モチベーションの向上
自己成長への意欲を高めるため、目標達成の重要性や報酬制度の説明などを行います。
内製研修と外部研修
さて、ここからは研修の実施方法について触れていきましょう。
研修の種類はセミナーや講座程度のものから、数か月かけて行われるものまで様々ですが、まず大きなくくりとして「内製研修」「外部研修」の2つに分かれます。
研修を自社内でやるのか、外部企業に委託するのかということですね。
それぞれについて以下に説明していきます。
内製研修とは
内製研修は、企業内部でカリキュラムを考案・社員みずからが講師となって実施する研修のことを指します。
自社の業務や企業理念などに特化した内容で実施することができ、企業文化や価値観を深く理解し、実務に直結する技術や知識を習得することができるのが特徴です。
外部研修とは
外部研修は、育成を自社内ではなく、外部の研修サービスを活用する形での研修です。
教育のプロフェッショナルによる研修は、専門性や網羅性が高く、質の良い教育を実現できるほか、自社の現状の業務に限らず汎用性の高い内容を学ぶことができ、トレンド技術などのカスタマイズも柔軟に行えるのが特徴です。
内製研修と外部研修それぞれのメリット・デメリット
内製研修と外部研修の特徴を理解したところで、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
内製研修のメリット・デメリット
内製研修のメリットは、以下の点にあります。
- 自社業務のニーズに特化した内容にできる
- 企業の文化や価値観に即したトレーニングが可能
- 自社の先輩社員から直接教わることができる安心感がある
一方、デメリットとしては、以下のような点が考えられます。
- カリキュラムの調整、トレンド技術などへの柔軟な対応が難しい
- 育成を受け持つ社員のリソースが膨大になり、外部研修以上のコストがかかることも
- 自社の現状の業務に特化するあまり、スキルや知識が偏る可能性がある
外部研修のメリット・デメリット
外部研修のメリットは、以下の点にあります。
- 社員教育のプロフェッショナルによる専門性の高い講義、ノウハウの提供
- 企業内では対応が難しい特定のテーマにも柔軟なカスタマイズが可能
- 外部のトレーナーや講師から学ぶことがよい緊張感とモチベーション向上につながる
一方、デメリットとしては、以下のような点が考えられます。
- 企業の特定のニーズに完全に合わせることは難しい
- 研修中、育成担当者と新人社員とのコミュニケーションが不足する恐れがある
- 外注するための費用がかかる
このように、双方良い所と考慮すべきところがあります。
どちらが絶対に良いというものではないので、社内の状況や、今後のビジネスの方針に合わせて検討できるとよいですね。
育成のためのリソースが充分にない状況であれば、企業理念やビジョンなどを共有する導入部分は社内で行い、技術、知識の研修は外部研修で、というように組み合わせる方法も非常におすすめです。
効果的な新人研修の組み立て方
自社にとって最適な研修プランを立てるには、どのようにすればよいのでしょうか。
ここからは効果的な新人研修の組み立て方について解説します。
研修プログラムの計画段階:目的設定と内容選定
効果的な新人研修を実施するためには、以下のステップが重要です。
- 目的設定
新人研修の具体的な目的を明確にし、研修を通じて何を達成したいかを定義します。
例えばIT未経験のエンジニアであれば
① 社会人としてのマナー(挨拶、敬語、ビジネスメール)を身に付ける
② プログラミングの基礎を理解し、Javaで基本的なコードが書ける、簡単な修正ができるようになる
③ 企業の理念、ビジョンを正しく理解する
このような形でゴール設定をします。
- 研修内容の選定、実施期間、実施形態の検討
目標を達成するために、どんな研修が必要なのかを検討します。
上記の目標で言えば、
ビジネスマナー・マインドセット研修(2~3日)
Java基礎研修(2~3ヵ月)
新入社員向け導入オリエンテーション(1日)
このような研修が必要になりますね。
そこで、この内容を内製で行うのか、外部に委託するのかを検討します。
全て内製で行う場合、部分的に委託する場合など、ケースによって次のステップが変わります。
- 研修カリキュラムの検討、研修企業の選定
内製研修の場合であれば、社内で詳細な育成カリキュラムを検討、構築します。業務とのバランスを考えつつ、無理のないプランを立てましょう。
外部研修にする場合は、数社ピックアップし見積りを取りましょう。研修会社によりカリキュラムの詳細は異なりますので、カリキュラムを取り寄せ、自社のニーズにフィットしたものであるかを検討します。
予めゴール設定をしっかりすることで、受けさせるべき研修が明確になり、効果測定もしやすくなります。
外部研修サービスでできること:懸念点と解決策
ここまで読み進んでみて、全て内製するのはやっぱり大変…部分的にでも外部研修でサポートしてもらえたら助かるな、と感じる育成担当者の方も多いのではないでしょうか。
私たち東京ITスクールはこれまでに1,600社、累計13,000名以上の新人社員研修を手掛けてきました。
ここでは育成担当者の方が、外部研修に対して懸念点になるであろう部分に対して、私たちができる解決策を提示していきます。
研修中の様子が見えず、きちんと学べるか不安
外部に研修を委託すると、自社社員が育成する場合と違って定着率や学習の進度など、充分に様子がわからないことを不安に思われる育成担当者の方も多いです。
東京ITスクールでは、日々受講生にLMSでの日報を提出してもらい、育成担当者の方が随時確認・把握できるようになっています。
コメントでアドバイスや励ましの言葉をかけることもできます。外部での研修でも、担当者の方に常に気にかけてもらえている実感が持てることで、研修生のモチベーションアップにもつながりますね。
また、受講中に個別面談の機会も設けており、受講生毎の状況を細やかに連携しています。
オンライン型の研修では、講義の様子を見学いただくことも可能です。
個別のフォローが充分かどうか心配
講義についていけていない受講生がいた場合、フォロー体制を心配される方も多くおられます。
日々の日報には常に目を通し、不安なコメントなどがあれば講師が随時個別にフォローを行います。
また、講義が終わった後に質疑応答の時間も設けているので、わからないことがあれば遠慮なく質問できる環境が用意されています。
そういった新入社員とのやりとりについても、育成担当者の方に共有し、不安を解消できるような体制を整えています。
自社のニーズに内容がフィットするかわからない
カリキュラムが自社の学ばせたい内容にフィットするかどうかわからないので、外部研修の活用をためらってしまっているケースも多くあります。
東京ITスクールでは、目的に合わせた研修カリキュラムのカスタマイズも柔軟に行っています。
ご希望の内容に合わせて、営業担当が最適なプランをご提案します。
これまでなんとか内製でやってきたけれども負担が多い、でもどこからどこまで任せればいいのかわからない、というような段階でもお気軽にご相談ください。
費用面の負担がネックになっている
当然ながら外部研修を活用する際には費用が発生しますので、少し無理をしてでも内製の研修を続けている、というところもたくさんあるでしょう。
東京ITスクールのJava研修には、研修にかかる費用について助成金を活用することが可能です。申請のサポートも無料で行っていますので、初めての方でも安心して申請することができます。
IT研修で活用できる助成金についてはこちら!
Java研修で活用できる助成金|人材開発支援助成金について徹底解説 – 東京ITスクール
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研修実施と評価のステップ
新入社員の適切な教育によるスキルアップで企業を成長を促進させるためにも、研修の実施はもちろん、それに対する評価もとても重要です。
経営者・育成担当者として、どんな手順で実施と評価を行えばよいのでしょうか?効果的なステップを以下に説明します。
研修の実施
- ニーズ分析
研修の目的と目標を設定するためには、まず自社のニーズを理解することが必要です。これは、組織の戦略的な目標、職務要件、社員のスキルや能力のギャップを理解するための過程です。 - 研修計画の作成
次に、研修の目標、トピック、内容、手法、スケジュールを含む研修計画を作成します。また、どのように研修の効果を評価するかをあらかじめ決めておくことも重要です。 - 研修の準備
実施する形態、内容に応じて、教材の準備や研修会社との打ち合わせを行います。 - 研修の実施
決定されたスケジュールに基づき、研修を実施します。学習環境を整え、受講者がスムーズかつ積極的に参加できるようにすることが重要です。
研修の評価
即時評価
研修の直後に行われる評価で、研修の内容、教材、設備、教え方などについて参加者からフィードバックを得ます。学習の評価
これは参加者が研修で得た知識やスキルをどの程度理解し吸収したかを評価するものです。テストやクイズなどを通じて測定できます。行動の評価
研修後に、受講者の職場での行動変化が見られるかを評価します。これは、研修が実際の業務にどの程度役立ったかを示す重要な指標です。結果の評価
最後に、研修が組織の目標達成にどの程度貢献したかを評価します。これは販売量、顧客満足度、生産性などの指標を通じて測定できます。
これらのステップを通じて、研修の実施と評価を戦略的かつ効果的に行うことができます。
工数はかかりますが、実施と評価を適切に行うことは、組織の継続的な成長に対する重要な投資になりえます。
まとめ:効果的な新人研修にするためのポイント
新人研修は、新入社員が会社のビジョンやカルチャーを理解し、彼らのポテンシャルを充分に発揮できるようにするための重要なステップです。
最後に、新人研修を効果的に実施するためのポイントを以下にまとめます。
明確な目標を設定する
新人研修の目標を明確に設定し、それを新入社員と共有する機会を持ちましょう。研修の目的がはっきりしていると、新入社員は何を学ぶべきか、自分にどういう成果が期待されているのかを理解しやすくなります。
会社のビジョンとカルチャーを共有する
会社のビジョンやミッション、カルチャーを新人研修でしっかりと伝えることが重要です。これにより新入社員は自分がどのような組織の一部になったのかを理解し、自身の行動をフィットさせていくことができます。
インタラクティブな学習を提供する
レクチャーやプレゼンテーションだけでなく、グループワークやワークショップ、ロールプレイなど、実践的でインタラクティブな学習を取り入れることを重視しましょう。新入社員が新たな知識をより深く理解し、応用することができるようになるからです。
フィードバックを提供する
新人研修の途中及び終了後に面談や評価レポートなどでフィードバックを提供することで、新入社員の学習を強化しましょう。また、それにより新入社員は自分がどの程度理解できているのか、どこを改善すべきかを具体的に知ることができます。
メンターシップを活用する
新入社員にメンターを割り当て、一対一でサポートを提供することは、彼らが自信を持って業務をこなすのに役立ちます。また、メンターは新入社員にとって信頼できる相談相手となり、彼らの組織への適応を助けます。
研修の評価と改善
研修の終了後にアンケートや面談でフィードバックを求め、それをもとに研修の改善に取り組むことも重要です。研修の内容や進め方が新入社員のニーズに合っているのかを評価し、必要な改善を行うことで、以降の研修の効果を高めることができます。
これらのポイントをもとに新人研修を効果的に行うことができれば、新入社員が会社にスムーズに適応することができます。
適切な目標設定と計画、それに対する評価を繰り返しながら内容を改善していくという点では、業務も育成も同じと言えますね。
東京ITスクールの新入社員向け研修
最後に、私たち東京ITスクールの新入社員向けIT研修サービスをご紹介します。
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初めて研修の外注を考えている育成担当者様も、お気軽にご相談ください。
技術だけでなく、マインド面の教育も充実
私たち東京ITスクールは、業務のための技術面のスキルだけでなく、社会人としての心構えやビジネスマナー、立ち振る舞いなどのマインド・コミュニケーション面での教育プログラムにも力を入れています。
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SEとしてB2Cアプリ開発、金融系システム開発などを経験後、人事部で採用業務を担当。
現在は東京ITスクールの講師として新人研修から階層別研修、人事向けセミナーまで幅広く登壇。
猫を3匹飼っている猫好き。