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Case Study株式会社タカギ

人材紹介サービス

講師のサポートが手厚く、
社内SEとして活躍する土台を
体系的に習得できる実践的な学び

福岡県北九州市に本社を置き、浄水事業など水回り製品の製造・販売を行っている株式会社タカギ。2024年6月時点で国内に22拠点、海外に1拠点を構え、「蛇口一体型浄水器」と「園芸散水用品」の2分野ではトップシェアを確立しています。2023年から新卒の社内SEを対象に、東京ITスクールのインフラ研修(2カ月)とJava研修(2~3カ月)をご利用いただいています。
谷本 大輔

IT推進部
ITソリューション一課
課長

谷本 大輔

谷本 大輔

IT推進部
ITソリューション一課
課長

谷本 大輔

IT技術で自社の事業を支えるために、タカギでは社内SEの採用と育成に力を入れています。「社内SEにはアプリとインフラ両方の基礎知識が必要と考え、どちらもしっかり学べる研修を実施しました。とても実践的な内容で、エンジニアとしての土台が育っています」と話すIT推進部の谷本大輔さん。研修を導入した背景や成果などについて伺いました。

 

 

自社の事業をIT技術で支えるエンジニアを育てる

 

はじめに、どんな事業をされているか教えていただけますか。

 

谷本様 弊社は浄水器・散水・金型の3つの事業を柱にしているメーカーです。特に、蛇口一体型浄水器、散水用品は事業の核であり、全国展開しています。タカギの製品は、企画設計から製造、販売、アフターフォローまですべて自社で行っています。お客様の声を社内で共有し、直接ものづくりに生かせることが強みになっています。

 

 

東京ITスクールの研修は、IT推進部に配属された社内SEの方を対象に導入いただきました。IT推進部というのはどんな部署ですか?

 

谷本様 一般的にいうと、情シス(情報システム部)にあたる部署ですね。社内のシステム構築や保守・運用などを担当しています。

以前は小人数でしたが、2019年頃から体制が変わり、IT推進部として規模を拡大してきました。約1400人のうちIT推進部の社員は30人ほど、外部からの派遣を合わせると6070人くらいのメンバーがいます。

 

 

システム業務は外注する会社も多いと思いますが、なぜ部署を拡大して社内SEの採用を増やしてきたのでしょうか。

 

谷本様 システムを外注すると、どうしてもやり取りにタイムラグが生じてしまう面があります。迅速に細かいところまで行き届く対応がしたいという思いから、社内でIT推進に注力するようになりました。

弊社では販売後のサポートまで自社で行っており、お客様に寄り添う対応を大切にしています。その強みをシステム面から支えていくためにも、内製化したほうがよいと考え、現在のような組織になりました。

 

 

どんな人を社内SEとして採用していますか?

 

谷本様 中途のキャリア採用を進めつつ、45年前から新卒を継続して採用しています。私自身も先輩のご縁があって、中途採用で入社しました。新卒は、大学や専門学校で情報系の勉強をしてきた人が多いですね。ここ最近は、3名ほど、社内SEとしてIT推進部に入ってきています。

 

 

新卒の社内SEを育成するうえで、大切にしていることは?

 

谷本様 やはり新卒は会社の中核を担っていく存在なので、企業風土や伝統、強みなど良い部分をきちんと継承していってほしいです。それと同時に、エンジニアとしてITの知識や技術をしっかり身につけてほしい。この職種を希望する人は、ITに関するスキルを磨いていきたい気持ちがあると思います。会社に貢献できる人材になってほしいというだけでなく、本人の要望に応えられるように教育の機会を提供し、スキルアップを支援していきたいですね。

 

 

 

体系的な知識が得られ、演習を通して実践的な経験も積める

 

新人エンジニア研修導入のきっかけを教えていただけますか?

 

谷本様 新卒が毎年入ってくるようになり、社内SEとして活躍する土台となるITスキルを身につける必要性を感じていました。職場では体系的に技術を教えられるリソースが少なくて、外部研修を活用していこうと考えました。

 

 

東京ITスクールの研修を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

 

谷本様 私の元上司が何社か外部研修を検討し、利用してきた中の一つが東京ITスクールでした。他の外部研修と比較してカリキュラムの内容が幅広く、より実践的な内容だったことが導入の決め手になりました。また、研修の開催時期を弊社の都合に合わせていただけたことも大変助かりました。

 

 

Java研修とインフラ研修を昨年から継続してご利用いただいています。この研修を選択された理由は?

 

谷本様 私たちは基幹システムの保守・運用をしているので、アプリケーションのプログラムに関する知識が必要になります。それと並行して、ユーザーからのいろいろな問い合わせに応えられるように、インフラ面の知識も大事です。アプリケーションとインフラの両面から幅広い知識を身につけるために、Javaとインフラの研修を導入しました。

 

 

東京ITスクールの研修が実践的だと感じられたのは、どんなところでしょうか。

 

谷本様 特に、実機を使った演習が多いところですね。知識と経験、この二つがあってスキルになるので、講義だけでなく研修中に経験を積める点がいいと思いました。システムの課題を見つけて解決していくチーム演習もあり、すごく良い経験になったのではないでしょうか。

弊社では、社内の会議室に受講生が集まり、オンラインで研修を受けています。他社の人とグループディスカッションをする機会も多く、役割分担を決めてコミュニケーションを取りながら学べることは大きなメリットだと感じています。

 

 

 

研修で得た知識を土台に、スムーズに次の段階へ進める

 

研修を受けた新入社員の方は、どのように変化しましたか?

 

谷本様 入社して配属後すぐにエンジニア研修を受けているので、研修前後の比較は難しいのですが、明らかに学びの成果は感じましたね。

エンジニアとして基本的な知識が身についていて、私が何か質問をしてもちゃんとした答えが返ってきますし、自分から的確に動いてくれます。本人の資質もあるでしょうが、昨年研修を受けた社員はとても優秀です。知識面だけでなく、チームで課題に取り組んだ成果が自信につながっているように思いました。

 

 

受け入れる職場のほうでは、どんな影響がありましたか?

 

谷本様 ITの専門用語や技術に関することなど、職場で基礎的な説明をする必要がなくなり、現場の負担がだいぶ減りました。社内でしか教えられないことはOJTで行い、研修を土台にして次のステップへスムーズに進むことができます。

私としては、講師の方から定期的にフィードバックをもらえるのが非常にありがたかったですね。ミニテストの結果なども教えていただけるので、何が得意で不得意なのか把握できますし、第三者の意見は人材育成の参考になります。講師の方のフォローが手厚く、職場での教育に連動できることが助かりました。

 

 

それはよかったです。今後の人材育成の課題についてお聞かせいただけますか。

 

谷本様 現在は新卒をキーワードに研修をお願いしていますが、中途でも身につけるべきスキルはあると思っています。特に弊社が今感じている人材育成の課題は、次に管理職となるミドル層です。

エンジニアとしての技術力はもちろん不可欠ですし、管理職として業務遂行力も必要だと思いますが、どんなスキルがどのくらい必要なのか明確な基準がないため、社内で話し合っているところです。次世代の管理職に向けた効果的な育成方法について検討中です。

 

 

東京ITスクールに期待したいこと、ご要望があれば教えてください。

 

谷本様 今年度の新入社員が研修をスタートしたばかりなので、成果を期待しています。スケジュールの関係でJava研修が昨年より短くなってしまいましたが、知識と実践力をしっかり身につけられるようご指導いただけるとありがたいです。

また、ミドル層の育成も課題となっているので、よい研修があれば検討したいと考えています。

 

 

本日はどうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

インタビュー・文/神田 優紀

写真/梅本 昌裕



社名 株式会社タカギ
業務内容 浄水器事業、散水事業、金型事業
資本金 9,800万円
設立 (創業)1961年5月
URL https://www.takagi.co.jp/

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