社員研修におすすめのアクティビティとは?効果的な選び方も解説

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社員研修におすすめのアクティビティとは?効果的な選び方も解説

社員研修でアクティビティを行うことも多いものですが、効果が得られるアクティビティの具体例がわからないこともよくあるのではないでしょうか。

この記事では、社員研修におけるアクティビティについて解説します。以下の内容を具体的に解説します。

  • 目的別社員研修におすすめのアクティビティ
  • 効果的な社員研修アクティビティの選び方
  • 事前準備に必要なポイント
  • アクティビティ実施中の注意点

研修の企画担当者の方はぜひ参考にしてみてください。

社員研修におすすめのアクティビティ

はじめに、社員研修におすすめのアクティビティを紹介していきます。以下の目的別にまとめます。

  • チームビルディング向け
  • コミュニケーションを高める
  • 問題解決スキルを育む
  • リーダーシップを養う
  • クリエイティブな思考を促す
  • リモートチーム向け
  • スポーツを取り入れた例
  • 社会貢献活動を通じてのチーム強化の例

それぞれについて見ていきます。

チームビルディング向け

チームビルディング向けの社員研修アクティビティは、共通の目標に向けて動くことで結束力を高める効果があります。参加者同士が協力しコミュニケーションを取り合いながら、一つの目標に向かって努力することで相互理解や信頼感を深めることができます。

たとえば、多種多様なバックグラウンドを持つプロジェクトチームを編成し実際の業務に類似した課題を与えるアクティビティなどが効果的です。また規模が大きな場合には、チーム対抗形式のビジネスゲームもおすすめです。

これらは、参加者の協働力やリーダーシップ能力を鍛え、また結果へのアカウンタビリティを高めるのに役立ちます。

コミュニケーションを高める

コミュニケーションの強化は社員研修において重要なアクティビティの一つです。

一例として、話し合いを通じてアイデアを発散する「ブレインストーミング」があります。これにより社員同士の意見交換が活発になり、新たな視点や解決策を見つけ出すきっかけにもなります。

また相手の立場や思考を理解する「エンパシーゲーム」も効果的です。これは、他者の視点から物事を考える能力を鍛え、チーム内での理解と協調性を高めるために使用されます。

さらに「ロールプレイ」を導入することも一考です。これは、実際の職場の状況を再現しその場で即興的にコミュニケーションを取るための訓練となります。

これらのアクティビティは、社員間のコミュニケーションを深め、新たな価値を創造するための土壌を作ります。

問題解決スキルを育む

問題解決スキルを育む研修は、社員のリーダーシップや成長を促進します。これは、現実の業務で直面する複雑な問題を解決するための能力を磨くために重要です。ケーススタディやロールプレイを取り入れたグループワークは、特に有効です。

またブレインストーミングセッションを定期的に行うことは、社員に新たな視点を提供し思考の深堀りを促す効果もあります。

リーダーシップを養う

リーダーシップを養うアクティビティとしては、ロールプレイやケーススタディ、グループディスカッションなどがあります。

たとえば一つのケーススタディを使い、社員一人一人にリーダーの役割を任せてその問題解決プロセスを他のメンバーと共有することで、リーダーシップを体験させる方法が考えられます。また他のメンバーからフィードバックを得ることで、自身のリーダーシップスキルを反省し改善に繋げることが可能となります。社員にとっては、現場で即時に活用できるスキルを学べる良い機会となるでしょう。

クリエイティブな思考を促す

クリエイティブな思考を促すアクティビティとしては、アイデアソンやブレインストーミングが有効です。アイデアソンは参加者が一定時間内にアイデアを出し合う活動で、さまざまな視点から新たなアイデアを育成します。またブレインストーミングは自由な発想を奨励し、出されたアイデアを柔軟に組み合わせることができます。

これらの活動は、参加者の視野を広げ、多様な考え方を受け入れる能力を養います。

リモートチーム向け

リモートチーム向けの研修アクティビティは、以下の2つに分けて考えることができます。

  • オンラインミーティングの活用
  • リモートゲームの実施

それぞれについて見ていきます。

オンラインミーティングの活用

オンラインミーティングの活用は、リモートチームにとって社員研修の重要なアクティビティとなっています。適切なツールを使用すれば、実際の会議室と同様にディスカッションを行い、情報を共有することが可能です。

たとえばZoomやMicrosoft Teamsは画面共有、ホワイトボード、ブレイクアウトルームなど、コラボレーションを支援する機能が充実しています。これらの機能を使うことで社員全員がアクティブに参加し思考を共有する機会が増え、結果的にコミュニケーション能力の向上につながります。

また適切にスケジュール管理を行い、効率的な会議運営をすることで生産性も向上します。これらの活用は、リモートワーク環境で働く社員のスキルアップに重要です。

リモートゲームの実施

リモート研修では、バーチャルゲームが注目を浴びています。これは、画面越しのコミュニケーション能力を高められるメリットがあるためです。

バーチャルゲームは、参加者が楽しみながら自然に各種スキルを向上させ、リモートでのチームワークを深めるのに役立ちます。ただし全員が楽しむためには、事前のルール説明や練習が必要です。その点を忘れずに準備してください。

スポーツを取り入れた例

スポーツを取り入れた社員研修の良い例として、新入社員が野球チームの一員となり、数日間本物のチーム作りを体験するものがあります。新入社員が実際に野球の試合に参加し、負けた際の悔しさや勝った際の喜びを共有するというものです。これにより一緒に苦楽を共有した仲間との絆が深まり、チームの一体感が醸成されます。

スポーツを通じた研修は、体験型学習の一環として他のアクティビティと並行して取り入れることが可能です。これにより社員のコミュニケーション能力、チームワーク、問題解決力などを高めることが期待できます。ただしスポーツアクティビティを組み入れる際は、参加者全員が安全に楽しめるような配慮が必要となります。

社会貢献活動を通じてのチーム強化の例

社会貢献活動を通じたチームビルディングの例として、ボランティア活動が挙げられます。

このような活動は、他のメンバーと協力しながら人々と触れ合うことでより良い結束力と共感力を育む効果があります。同時に、地域社会への貢献という共通の目標の下で仕事をすることでチーム全体のモチベーションを高めることも可能です。また社内での擬似的なケーススタディやシミュレーションでは得られない現場の挑戦に直面することで、問題解決能力や即応力を養うことも期待できます。

効果的な社員研修アクティビティの選び方

次に、効果的な社員研修アクティビティの選び方についてまとめます。以下の側面から解説します。

  • 業務内容にマッチしたプログラム選定
  • 参加者のニーズとスキルレベルを分析
  • 現場での応用力を見越して選択
  • 研修費用と予算管理のポイント

業務内容にマッチしたプログラム選定

社員研修のプログラム選定においては、その業務内容とマッチしたプログラムを選ぶことが極めて重要です。たとえば営業チームの研修であれば、交渉術やプレゼンテーションのスキルを伸ばすためのワークショップを、エンジニアチームであれば最新のテクノロジーについて学べるセミナーを考えると良いでしょう。

業務に直結した内容の研修が行えると、その効果は現場に直接反映されますし参加者からの受け入れも高まります。プログラムの選定は業務内容をよく理解した上で行い、可能であれば実際の現場スタッフの意見も参考にすると良いでしょう。

参加者のニーズとスキルレベルを分析

参加者のニーズとスキルレベルの分析は、効果的な研修プログラムの選択に欠かせません。研修は一方的な指導ではなく参加者の成長を促すためのプロセスです。そのため、初めに参加者の現状を把握しそれに対応した研修内容を提供することが求められます。

具体的には、参加者が何を学びたいのか、またどのレベルまでスキルを身につけているのかを把握することが大切です。たとえば新人が多いチームの場合は基礎的なスキル研修を、経験豊富なチームでは高度なトピックに焦点を当てるなど、参加者のニーズとスキルレベルに応じた研修を提供しましょう。

現場での応用力を見越して選択

現場のタスクに直結したアクティビティを選ぶことは、結果的に業務の効率化や生産性向上につながります。

具体的には、日常の業務中に直面する課題を模擬的に織り込んだシナリオを設定することで実際の仕事場で活用できる知識やスキルを身につける機会を提供します。たとえば、製造業向けの研修では、生産ラインの効率化をテーマにしたグループ作業を行うといった具体的なケースが考えられます。

参加者が研修で学んだ知識やスキルを、実際の業務現場にすぐに役立てられるよう、社員一人ひとりの業務内容を理解した上での研修プログラム選定が不可欠です。

研修費用と予算管理のポイント

研修費用と予算管理のポイントについて考える際、まずは研修の目的とその影響範囲を明確にすることが大切です。その上で、研修内容やプログラムの選定によって必要な費用が変動します。一方、予算の設定は事前に行い、コストパフォーマンスを考えた選択を心掛けることが重要です。

また外部の研修会社やコンサルタントを利用する場合、費用対効果を評価し比較検討することも大切です。研修費用と予算管理は、非常にデリケートな問題であり、精査と戦略的な計画が必要となります。

アクティビティの準備と実施方法

最後に、アクティビティの準備と実施方法についてです。以下の点を解説します。

  • 事前準備に必要なポイント
  • アクティビティ実施中の注意点
  • 効果測定とフィードバックの重要性
  • フォローアップの方法

順に見ていきましょう。

事前準備に必要なポイント

研修アクティビティの事前準備は、成功のための重要なステップです。

まずどのようなアクティビティを行うかにより異なりますが、専門家やインストラクターの手配、会場の予約、必要な道具・資料の準備が基本的な事前準備になります。

また参加者への周知や説明会の開催も重要です。研修の目的や進行方法を明確に伝え、参加者が何を学び、どのように活用するのかを理解させましょう。

さらに参加者のスキルレベルやニーズを踏まえた研修計画の作成も必要です。この時、必要な場合は事前のスキルチェックやアンケートで参加者の現状を把握すると良いでしょう。

研修の効果を最大化するためには、これらの事前準備が欠かせません。

アクティビティ実施中の注意点

アクティビティの実施中は、参加者が安全に参加できることを確認することが重要です。

具体的には、物理的な安全だけでなく心理的な安全も含まれます。たとえば意見を述べたり新しいことを試すことが恐怖に結びつかない環境を作ることです。同時に明確なインストラクションと期待を設定し、何が求められているかを参加者に理解させることも必要です。

さらに各参加者がアクティビティに全力で取り組めるよう、適切なサポート体制を確立してください。具体例としては、アクティビティの実施時に心理的安全性の確保と明確なガイダンス提供に重点を置くことが挙げられます。

効果測定とフィードバックの重要性

研修の効果を最大限に引き出すためには、その成果の測定と受け取ったフィードバックの活用が不可欠です。効果の測定には、研修前後でのスキルの違いを評価するためのテストや課題の提出、参加者の自己評価などが有効です。これにより研修の目的が達成されたか、どの部分が改善が必要なのかなどを把握することができます。

またフィードバックは研修の質を高め、参加者のモチベーションを維持するために重要な役割を果たします。リアルタイムのフィードバックや定期的な評価レビューを行うことで、研修が参加者の成長と企業の目標達成に寄与していることを確認することができます。

フォローアップの方法

研修後のフォローアップは、学んだことが実務に活かされているかを確認する重要なステップです。

定期的なフィードバックセッションを設け、参加者が新たに獲得したスキルや知識をどのように具体的な業務に適用しているかを共有させましょう。また新たな課題や疑問が出てきた場合は、追加のトレーニングやサポートを提供して対応します。成功例を共有することで他のメンバーも新たなスキルの活用方法を学ぶことが可能となります。

研修の内容が組織全体に広がることで、結果的に企業のパフォーマンス全体を向上させることが可能です。

東京ITスクールの社員研修サービス

実践的なアクティビティは、知識系の学習と組み合わせてこそ効力を発揮します。そのため知識習得のための講座選びもアクティビティの効果を高めるために求められます。

その際は、ぜひ東京ITスクールの講座をご活用ください。東京ITスクールでは、実践的な内容を経験豊かなプロ講師が指導します。

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東京ITスクール 鈴原

講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。趣味は筋トレと映画鑑賞。


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