【新入社員研修】カリキュラムの作成方法と注意点
公開日:2023年08⽉02⽇最終更新日:2023年08⽉02⽇
企業にとって新入社員研修はとても重要なものです。基本的なビジネスマナーやスキルのほか、業務に必要な知識やスキルなど新入社員研修を通して教えるべきことがたくさんあります。
より効果的かつ効率的に研修を行うには、新入研修にふさわしいカリキュラムを作成することが大切です。
とはいっても、どのようにカリキュラムを作成すればよいのかわからない担当者も少なくないでしょう。
そこで、本記事では新入社員研修カリキュラムの作成方法と注意点を解説します。新入社員研修におすすめの講座もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
新入社員研修を行う目的
新入社員研修を行う際は、その目的をはっきりさせておくことが大切です。新入社員研修の目的は主に5つあります。
学生から社会人へ意識を変えるため
社会人と学生では、生活の自由度がまったく異なります。学生時代はある程度自由時間が多いものですが、社会人になればより厳密な時間管理が求められるのは言うまでもありません。
職場でのコミュニケーションも、業務に必要なら苦手な人とも密にコミュニケーションを取る必要が出てきます。
新入社員に対して「いつまでも学生気分では困る」といった苦言を呈する人もいますが、これまで当たり前だと思っていた自由を手放し、社会人として一歩踏み出すには、意識を変えるきっかけが必要です。
新入社員研修は、学生から責任ある自立した社会人として意識を変える大きなきっかけになります。
企業や職場についての理解を深めるため
自分が働く企業や配属される部署に対する理解を深めるのも、新入社員研修の大きな目的です。
その企業になぜ入社したのかは、当然のことながら一人ひとり異なります。これからどんな仕事がしたいか・仕事を通じてどんな人間になりたいかもバラバラです。
しかしそのままでは企業の一員としてビジネスに寄与することは難しいと言わざるを得ません。
新入社員研修は、新入社員の企業に対する理解を深めるよい機会です。研修を通じて企業理念や事業内容、商品やサービスの概要などの理解を深めてもらうことで、先輩社員と共通の目標を持ちながら業務に携われるようになります。
基本的なビジネスマナー・ビジネススキルを身につけるため
新入社員の多くは、基本的なビジネスマナー・ビジネススキルを身につけていません。しかし、これらは円滑にビジネスを進めるうえで必要不可欠です。
新入社員研修は、基本的なビジネスマナーやビジネススキルを身につけるよい機会です。電話応対や名刺交換の作法、敬語や報連相のポイントなどを研修で伝えることで、スムーズに業務を行うためのスキルが身につくでしょう。
業務に必要な知識やスキルを学ぶため
業務に必要な知識やスキルを学ぶのも、新入社員研修の大事な目的です。できるだけ早く戦力として活躍してもらうために必要なスキルは、放っておいても身に身につきません。
研修は、業務に必要な知識やスキルを学ぶよい機会になります。
法令順守やメンタルヘルスの知識を学ぶため
新入社員研修を通じて法令順守やメンタルヘルスの知識を学ぶことも、非常に重要なことです。
SNSなどが身近になったことで、社員による情報漏洩や法令違反といった行為が度々問題になっています。企業に不利益となるそれらの行為を防ぐためにも、事前に研修でコンプライアンス意識を高めてもらいましょう。
また、メンタルヘルスの知識を学ぶことも大切です。長く、健康で働き続けるためには、体だけでなく心が健康であることも必要です。研修を通じて仕事への向き合い方や意識の持ち方を学ぶことで、健康に働けるようになるでしょう。
社員のメンタルヘルスを良好に保つことは、人材不足を防ぎ、企業の働きやすさを向上させるうえでも避けては通れません。
新入社員研修の7つの方法
新入社員研修で用いられる教育手法は、主に7つあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
レクリエーション
簡単なゲームを通じてコミュニケーションをとって新入社員同士の関係を構築するなど、本格的な新入社員研修の前段階として行われることが多いものです。
レクリエーションを通じて知り合いを作ることで、新入社員の緊張を和らげ、その後の研修を進めやすくするねらいもあります。
OFF-JT
OFF-JTはOFF the Job Trainingのことで、現場を離れて行う教育を指します。ビジネスマナー研修や集合研修は代表的なOFF-JTです。
業務に必要な基礎知識やスキルをインプットするのに有用です。
OJT
OJTは、On the Job Trainingといって、現場で実際の業務を行いながら人材を教育する手法です。
事前研修でインプットしたことをアウトプットして、スキルを定着させます。
グループワーク
グループ単位で課題に取り組むことで、チームワークやロジカルシンキング、課題解決能力が身につく教育手法です。
単純な座学では身につかないスキルを補えるメリットがあり、グループワークの内容によってはプレゼンテーション能力も身につけられます。
ロールプレイ
ロールプレイは、顧客役やスタッフ役など、役割を演じながら実践的なスキルを身につけるのに役立つ教育手法です。
名刺交換や電話応対など、繰り返し行うことでスキルが身につくことを学ぶのに適しています。
ケーススタディ
ケーススタディは、実際の業務で起こり得るトラブルやアクシデントの対処法・解決法を学ぶための教育手法です。
ロールプレイと並行して行われることも多く、マニュアルにはない実践的なスキルが身につきます。
フォローアップ研修
新入社員研修の内容を定着させるために行う研修です。新入社員の不安やストレスを和らげることで、モチベーションアップや離職率低下が図れます。
新入社員研修のカリキュラムを作成する際の注意点
上で紹介した新入社員研修を行う際は、いずれの手法を用いる場合でも、しっかりとカリキュラムを作成することが重要です。
カリキュラムを作成する際は、次のポイントを意識して作成しましょう。
組織・新入社員の目標に見合う内容にする
新入社員研修のカリキュラムを行う際は、組織・新入社員の目標に見合う内容のカリキュラムにすることが大切です。
この目標があいまいだったり、組織・新入社員の目標とずれていたりすると、企業が必要とする人材が育たないという問題が起こります。
たとえば、企業側が「少しでも多くの業務をこなせる人材を育成する」という目標を掲げているのに対し、「営業成績の優秀な人材を育成する」という目標で新人研修を行ってしまうと、企業の求める人材とのあいだにずれが生じます。
カリキュラムを作成する際は、かならず企業・組織の目標を確認し、それに合致する内容のものを作成しましょう。
研修の目的をはっきりさせる
研修の目的をはっきりさせることも重要です。
新入社員研修の成否は、受講者のモチベーションに大きく影響されます。モチベーションを維持するためには、その研修が何のための研修なのかをはっきりさせましょう。
目的がわからないのに長時間研修を受けることは、誰にとってもストレスになります。
研修内容を知らせる際は、研修目的も合わせて知らせるようにするとよいでしょう。
新入社員が理解できる内容・難易度にする
1日も早く戦力として活躍できる社員になってほしいからと、新入社員研修にもかかわらず高度な内容を盛り込むのはおすすめしません。
突然難しい研修を受けても新入社員は理解できず、かえって企業に対する不信感や業務へのモチベーションを低下させてしまうからです。
だからといって、必要以上に低レベルな内容にもすべきでありません。誰でもわかるような低レベルな内容の研修をしても、人材の成長は見込めないでしょう。
新入社員研修のカリキュラムを作成する際は、そのカリキュラムのレベルが新入社員に見合っているかどうかを入念に確認してください。
少し高難度の新入社員研修にすることで、新入社員のモチベーションを高め、成長につなげることができます。
新入社員研修カリキュラムを作成する手順
ここからは、実際に新入社員研修のカリキュラムを作成する手順をお伝えします。
1.現場の社員にヒアリングを行う
新入社員研修のカリキュラムを作成する場合、まず現場の社員にヒアリングを行いましょう。
実際に現場で業務にあたる社員から、どんな人材を求めているのか・どんなスキルが必要なのかを詳しくヒアリングしてください。
新入社員が配属される部署の生の声を聞くことで、現場のニーズと研修目的のずれを防げます。
このとき、去年の新入社員にも率直な意見を聞くとよいでしょう。配属されてから不足していると感じたスキルや、研修で学んでおきたかった知識などをヒアリングすることで、より充実した研修カリキュラムが作れるようになります。
2.目標・合格基準を設定する
研修を通して身につけさせたいスキル・知識が固まったら、目標を設定します。期間を決め、何をどの程度できるようにするかを決めましょう。
この時の目標は、できるだけ無理のない目標にすることが肝心です。無理のある目標を立ててしまうと、新入社員の負担が大きくなるだけでなく、中途半端な研修になってしまうおそれがあります。
3.実施期間を決める
新入社員研修の期間は、企業によって異なります。自社の前例なども踏まえながら、実施期間を決めましょう。
新入社員研修期間は、短いところで数週間、長いところだと数ヶ月と幅があります。
教育手法によっても異なり、OJTの場合は半年〜1年ほどかけて、段階を踏んで教育していくことが多いといわれています。
4.具体的なカリキュラムを考える
具体的なカリキュラムを作成する際は、受講者の立場に立ってカリキュラムを考えましょう。
実践的なスキルを学ぶ研修の前に、企業理念や商品・サービスの概要、業務に必要な基礎知識などを学ぶ研修を入れると、スキルの習得もスムーズになります。
「自分が新入社員だったらどうだろうか」と常に問いながら、全体の流れも意識して研修カリキュラムを作成することが重要です。
新入社員におすすめのJava研修
新入社員研修を成功させるには、適切な教育手法を選択し、適切なカリキュラムを作成することが必要不可欠です。しかし、入念な準備をするのは大きな負担がかかります。
そこでおすすめしたいのが東京ITスクールの新人ava研修です。新人エンジニアの育成にお困りの方は、ぜひ活用をご検討ください!
現場で活躍できる人材をスピーディーに育成できる
東京ITスクールの新人Java研修は、現場で活躍できるエンジニアを早期に育成することを目的に開発されました。
教育事業実績15年のシステム開発会社による現場のニーズに即したカリキュラムで、卒業後すぐに現場で活躍できる人材を育成します。
現役エンジニアによる講義が受けられる
新人Java研修の講師は、ほとんどが現役のエンジニアです。開発現場で経験を積み、講師トレーニングを受け、認定試験に合格したエンジニアが指導に当たるため、現場で本当に使えるスキルが身につきます。
未経験者でも最後まで学び抜けるカリキュラム
新人Java研修の受講者は7割が文系出身ですが、エンジニアとしての基礎知識を持たない人でも最後まで学びぬけるのが特徴です。
動画を使ったフォローアップ研修から、研修中のサポートまで充実しているので、挫折することなく研修を修了していただけます。
また、研修状況の見える化にも取り組んでおり、成果発表会や評価レポートなどを通じてリアルタイムで新入社員の研修状況を把握できるのもポイントです。
研修にかかるコストを抑制できる
内製の新入社員研修と比較して約半分のコストで人材を育成できるのも、東京ITスクール新人Java研修の魅力です。
厚生労働省の助成金も活用できるので、大幅にコストを抑えて新入社員研修が実施できます。
会場&オンラインで全国どこからでも受講できる
東京ITスクールの新人Java研修は、全国54ヶ所の教室とオンラインで全国どこからでも受講可能です(23年度実績)。
中途採用者向け研修は毎月開講しているので、入社したタイミングでいつでも受講いただけます。
東京ITスクールのカリキュラムで効果的な新入社員研修を!
新入社員研修は、企業にとって必要な人材を育てる上で非常に重要なものです。しかし、どのように進めればよいのか、どんなカリキュラムを組めばよいのかわからない担当者様も多いでしょう。
そんな企業様におすすめしたいのが、新入社員研修の外注です。
東京ITスクールでは、教育事業実績15年のノウハウを生かし、現場で必要とされるスキルが身につく新人Java研修を実施しています。
Java以外にインフラなどの言語も対応しておりますので、新人研修の方法やカリキュラムで悩んでいる方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。