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傾聴力の鍛え方!コミュニケーション上手になるために意識したいコツ

公開日:2024年02⽉08⽇最終更新日:2025年02⽉20⽇

新入社員の成長は、企業の成功に直結しています。特に、若手社員がコミュニケーション力を磨くことは、彼らが早期に職場での活躍を実現し、戦力化するための重要な道筋となります。その中でも特に重視すべきは「傾聴力」です。本記事では、その理由と、傾聴力をアップさせる具体的な方法を解説します。

 

相手の話をただ聞くのではなく、相手の意図や感情を理解しようとする姿勢を身につけることは、相手との信頼関係構築、自己理解の深化、そして安心して働ける職場環境作りに繋がります。

 

傾聴力は一朝一夕に養われるものではありませんが、継続して鍛えることで確実に向上します。そしてその結果、新入社員のコミュニケーション力が高まり、より一層の業績向上を遂げることができるでしょう。傾聴力の鍛え方を学び、あなたの企業の若手社員育成を成功させましょう。

傾聴力とは?

若手社員の育成において大切なスキルの一つが、「傾聴力」です。これは、単に相手の話を聞くだけではなく、その言葉の背後にある意図や感情をくみ取り、理解するための力を指します。

 

自身の意見を押し付けるのではなく、相手の意見を尊重し、想像力を働かせて他人の立場や視点から物事を捉えることが求められます。こういった傾聴力は、新入社員が社内の人間関係を築くために重要な役割を果たします。

 

また、上司や先輩からの指導を理解し、反映することで自己の成長にもつながります。大切なのは、相手の話をただ受け入れるだけでなく、その中から学びを得ることにあります。次に、この傾聴力をより具体的に理解するために、傾聴の種類について見ていきましょう。

 

 

 

そもそも「傾聴」とは

傾聴とは、相手の話を深く理解しようと積極的に耳を傾けて対話する行為のことを指します。言葉だけでなく、ノンバーバルなコミュニケーション、つまり相手の表情や身振り、声のトーンなどもしっかりと受け取り、その情報を元に相手の思いや気持ちを理解しようとすることも含みます。

 

この傾聴という行為は、相手に対する尊重の表現であり、良好な人間関係を築くための基礎となるコミュニケーションスキルです。

 

 

 

傾聴の3つの種類

傾聴には大きく3つの種類があります。それぞれ役割は異なるので、状況に応じて使い分けることが求められます。

 

1.情報的傾聴:主に事実や情報を収集するための傾聴です。例えば、会議での報告内容を理解する際や、新入社員に教える際の課題を把握する場面等では情報的傾聴が求められます。

 

2.共感的傾聴:相手の気持ちに共感することを目的とした傾聴です。人間関係を築く上で重要なのが共感的傾聴で、若手社員が上司や先輩、同僚との信頼関係を築く際に役立ちます。

 

3.体験的傾聴:このタイプの傾聴は、相手の経験や感情を深く理解することを目指します。企業での教育や研修など、人材を育てる際には体験的傾聴が特に重要とされます。

 

 

 

 

傾聴力を身につけるメリット

傾聴力を身に付けることは、若手社員の成長にとって非常に重要なスキルと言えます。このスキルを磨くことで感じられるメリットには、以下の3つが主に挙げられます。

 

 

 

傾聴力を身につけるメリット相手と信頼関係が築きやすくなる

傾聴力を身につけることで、相手との信頼関係を築くのが容易になります。対話の中で、自分だけではなく相手の意見や気持ちを深く理解し、尊重することで、相手からの信頼感が生まれます。

 

これは新入社員や若手社員の指導においても重要で、上司や先輩からの教えを素直に受け入れ、理解することで、その後の成長や仕事への取り組みに対する期待感を高めます。また、信頼関係が深まることで、仕事上の課題や悩みを共有しやすくなり、解決への道筋を見つける力も身につけることができます。

 

 

 

傾聴力を身につけるメリット自己理解が深まる

自己理解もまた、傾聴力が向上することで深まります。具体的には、自分が他人とどうコミュニケーションを取るべきか、また他人の話をどのように解釈し反応すべきかということについて、より明確な理解を得ることができます。

 

他人の話を深く聞くことで、自分自身の価値観や思考パターンについても反省する機会が増えるのです。

 

例えば、ある新入社員が先輩からの指導を受けているとしましょう。その際、傾聴する力が備わっていれば、ただ指示を受けるだけでなく、その指示がどのように自分の業務に関連しているのか、なぜそのような指示が出たのかという背景や理由まで考えることができます。

 

これにより、単に指示通りの作業をするだけでなく、自身の仕事について深く理解し、さらなる成長を遂げることが可能となります。

 

 

 

傾聴力を身につけるメリット安心して働ける場が作れる

傾聴力を身につけることで、安心して働ける職場環境を作り出すことが可能となります。傾聴力があるということは、他人の意見や感情を尊重できるということ。これは、社員同士の協調性を高め、より円滑なコミュニケーションを実現します。

 

特に、新入社員が先輩や上司からの指導を理解しやすくなるなどの効果も期待できます。同時に、異なる価値観や考え方を尊重できる職場環境は、社員が自信を持って意見を出せる場を作り出すことにも繋がります。これらは全て、社員が安心して働ける環境を作り出すための要素となるのです。

 

 

 

 

傾聴する際に意識すべき6つのポイント

傾聴する際には以下の6つのポイントを心がけることが重要です。

これらのポイントを実践することで、新入社員同士だけでなく、上司や先輩とのコミュニケーションもスムーズに行うことができます。

 

 

 

話を聞いていることを仕草で伝える

あなたが話を聞いていることを相手に伝える仕草は、傾聴力を磨くうえで非常に重要な要素です。相手の話に耳を傾け、頷くことや目を見つめることであなたが話を理解していることを示すことが出来ます。

 

これは、相手が自分を理解してくれると感じ、話しやすい環境を作り出します。また、顔色をよく見て、相手の気持ちを読み解くことも大切です。話を聞く際には、ただ耳を傾けるだけでなく、相手が理解されていると感じられるような仕草を心掛けましょう。

 

 

 

相手の話を頭ごなしに否定しない

若手社員の教育では対話が大切ですが、ここで重要なのが相手の話を頭ごなしに否定しない態度です。否定すると相手は自己防衛に走り、本音を話すことを避けがちに。

 

新入社員は課題に直面することが多く、先輩や上司から否定されると「自分はまだまだダメな人材なのだ」と感じてしまい、自己否定に陥る危険性も。そんな彼らに対し、話に否定形を持ち込むのではなく、理解や共感を示す言葉を選びましょう。それが信頼関係を築く第一歩となります。

 

 

 

相手の気持ちにも注意を向ける

傾聴力を磨くためには、相手の話す内容だけでなく、その背後にある感情にも注意を払いましょう。言葉には必ずしも表れない、潜在的な感情や態度に対して理解を示すことは、相手との信頼関係を強化します。

 

これには、細かな表情の変化や言葉遣い、話し方のトーンなどから相手の心情を読み取る能力が求められます。このスキルは、日頃から人の話を聞く機会を増やし、その際に相手の感情に敏感になることで鍛えられます。特に、新入社員の指導時には、彼らが職場環境に慣れるための貴重な手助けになります。

 

 

 

積極的に質問する

「積極的に質問する」とは、相手の話の理解を深め、さらに進めるための重要なスキルです。ただし、質問の仕方は大切で、相手を攻撃しないような優しいトーンで行うこと、自分の意見を押し付けずに相手の話を引き出す目的で行うことが肝要です。

 

また、会社や教育担当者としては、新入社員がこのスキルを身につける方法を指導すべきです。事例として、会議や日常のコミュニケーションでは「それをどう感じましたか?」「具体的にはどういう状況だったのですか?」など、具体的な状況や感情について尋ねる質問を積極的に行いましょう。

 

これにより相手は自分の考えや感情をより深く理解し、良いコミュニケーションが生まれます。このように、積極的に質問することは若手社員の成長にも寄与します。

 

 

話の核を探る

傾聴力を活用する上で重要な一つが「話の核」を探すことです。これは、相手の話の中に隠れている本質や重要なポイントを見つけ出す技術のことを指します。

 

例えば、相手が何か問題を抱えている場合、具体的な事象や現象だけに着目するのではなく、その背後にある根本的な原因や理由を見つけることが重要です。これを行うことで、解決策を提案したり、相手の悩みをより深く理解したりすることが可能となります。

 

このスキルを身につけることで、相手の話をただ聞くだけではなく、より深く理解し、相手をサポートする力を持つことが可能となります。

 

 

 

自分の話ばかりしない

若手社員の育成において、傾聴力を磨くことは非常に重要なポイントですが、しっかりと相手の話を聞くだけではなく、「自分の話ばかりしない」という態度も必要です。自分の経験や意見を押し付けがちな人は、相手が話す機会を奪ってしまいがちです。

 

一方で、自分の話を控えめにすることで、相手にもっと話す機会を提供し、相手の意見や感情、考えを深く探ることが可能となります。これにより、相手との信頼関係を深め、より良いコミュニケーションを実現することができます。

 

また、話を聞いているときに自分の話を挟まないことで、相手の立場や視点を理解する機会も増え、新入社員の視野を広げることにも繋がります。

 

 

 

 

傾聴力を高めるのに役立つ3つのテクニック

傾聴力を向上させるための3つのテクニックとして、ミラーリング、バックトラッキング、ペーシングがあります。

これらのテクニックを意識的に取り入れることで、傾聴力の向上が期待できます。

 

 

 

傾聴力を高めるテクニック相手の仕草や表情を真似る「ミラーリング」

「ミラーリング」とは、相手の仕草や表情を真似ることで、相手とのつながりを深めるテクニックの一つです。この技法を活用すれば、話をしている相手が自分を理解してくれていることを感じ、安心感を得られます。

 

また、相手の仕草をまねることで、自然なリズムや調和を生み出し、スムーズなコミュニケーションが可能になります。しかし、ミラーリングは適度に行うことが重要であり、相手の動作を完全に模倣すると不自然に映る可能性があるため注意が必要です。

 

また、相手の表情や仕草の変化に敏感であることも大切なポイントです。

 

 

 

傾聴力を高めるテクニック相手の言ったことを繰り返す「バックトラッキング」

バックトラッキングとは、傾聴のテクニックの一つで、相手の言ったことをそのままか、要約して繰り返します。これにより、相手の話が正しく理解されていることを確認し、また自分が誤解をしていないかをチェックすることができます。

 

特に、新入社員にとって、上司や先輩からの指導を深く理解するためには大切なスキルです。この方法を活用すれば、育成する側も育てられる側も、共通認識を持つことができ、より効果的な人材育成が可能になるでしょう。

 

 

 

傾聴力を高めるテクニック相手のペースに合わせて話をする「ペーシング」

「ペーシング」は相手のペースに合わせて話をするテクニックで、落ち着いて対話を進める効果があります。初対面の新入社員や、互いの性格・価値観が異なる上司とのコミュニケーションでは特に役立ちます。

 

高速な話者に対してはスピーディーに、ゆっくりと話す人に対しては落ち着いて話すことで、相手との距離を縮め、理解しやすいコミュニケーション環境を作り上げます。これにより、新入社員の早期定着や、上司と部下との良好なコミュニケーション構築に貢献します。

 

 

 

 

傾聴力の鍛え方

若手社員の教育と同時に傾聴スキルを鍛える有効的な方法としては、聞き上手な人を真似る、もしくは研修を受けることがおすすめです。

 

 

聞き上手な人を真似る

聞き上手な人から学ぶというのは、具体的な手法も分かりやすい優れた方法でしょう。どの企業でも、一定の成長を遂げ、他の社員から尊敬の眼差しを受けるような人は存在します。

 

彼らは通常、良好なコミュニケーションスキルを持ち、特に傾聴力に長けています。新入社員にとって、彼らから学ぶことは非常に有益です。

 

まず、優れた傾聴者がどのように他人と対話しているかを観察しましょう。彼らがどのように相手の話に耳を傾け、どのようにフィードバックを与えているかに注目します。

 

また、彼らが質問をするタイミングや、どのように自分たちの意見を抑えつつも相手の視点を理解しているかも重要なポイントとなります。

 

そして、それらの観察結果を自分の行動に取り入れてみましょう。始めは少し難しく感じるかもしれませんが、続けていくことで自然と自分のスキルの一部となるでしょう。

 

重要なことは、すぐに結果を出そうとせず、コツコツと練習を積むことです。その結果、自分自身も他人から尊敬される聞き上手になっていくことでしょう。

 

 

 

研修を受ける

研修を通じた学びは、傾聴力を身につけるための効果的な手段の一つです。研修は、専門家による具体的な解説や、他の参加者とのロールプレイなど、具体的な事例を通じて技術を身につけるための理想的な場です。

 

特に若手社員の場合、入社早期から傾聴力を鍛えることで、スムーズに職場に適応し、更なる成長を見込むことができます。異なる背景を持つ人々とのコミュニケーションスキルを磨くことで、企業全体としても更なる活躍が期待できます。

 

 

 

 

傾聴力を身につけてコミュニケーションスキルを向上させよう!

傾聴力は、コミュニケーションスキルの一部であり、それを身につけることで、人間関係や職場環境の向上に大きく寄与します。特に若手社員の場合、傾聴力を鍛えることで、自他の理解を深め、自信を持って仕事に取り組むことが可能となります。

 

また、他の従業員や上司、先輩との間に信頼関係を築くことができ、より円滑なコミュニケーションを図ることが可能となります。

 

一方、企業の視点から見れば、若手社員が傾聴力を身につけることで、その社員が早期に戦力になり、企業の成長に寄与する可能性が高まります。さらに、傾聴力を持つ社員が増えることで、職場全体のコミュニケーションが活性化し、よりよい組織風土を育てることに繋がるでしょう。

 

若手社員が傾聴力を身につけるための教育や研修は、企業の人材育成施策の一環として、重要視されています。この記事で紹介した方法やテクニックを活用し、是非若手社員の傾聴力向上に取り組んでみてください。その効果を実感し、若手社員の成長を実現する一助となれば幸いです。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 湯浅
 現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
 現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
 メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
 趣味は温泉と神社仏閣巡り。

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