AWS WellArchitectedフレームワーク | IoTレンズを利用して行うシステム改善
公開日:2023年07⽉24⽇最終更新日:2023年07⽉24⽇
今回は、AWSで構築したシステムの改善に利用できる「AWS WellArchitectedフレームワーク」(以降、WA)と、更にWAの中でも特定の種類のシステムに特化して評価および改善が出来る「レンズ」の中で「IoTレンズ」について簡単に説明していきたいと思います。
AWS WellArchitectedフレームワークとは?
AWS WellArchitectedフレームワークとは、AWSが提供している、自分達のシステムが今どういった状態になっているか確認する為のチェックリスト、ベストプラクティス集です。
チェックリストはAWSの長年の色々な顧客、業界のサポート経験を基に作成されているそうで、どうあるのがベストなのか分からない状態で困っている場合は、大きな助けとなるのではないでしょうか。
WAは、まず大きな分類として「柱」と呼ばれる下記の6つがあります。
- 運用上の優秀性の柱
- セキュリティの柱
- 信頼性の柱
- パフォーマンス効率の柱
- コスト最適化の柱
- 持続可能性の柱
更にそれぞれの柱の中で、どういった方向性でシステムがあるべきかのベストプラクティスを示した「設計原則」、ベストプラクティスの領域をカテゴリ分けした「定義」があります。
WAの利用方法としては、上記の「柱」、「設計原則」、「定義」を確認して現在のシステム状態を確認していきシステム改善のサイクルを回していく際に利用すればよいです。
個人的には開発前、開発中、開発後のフェーズでこまめに自分たちのシステムの状況を確認するのが良いと思います。
IoTレンズとは?
WAには、更に特定のサービス・業界に特化して、「柱」「設計原則」「定義」の確認ができる、「サービスレンズ」というものがあります。
サービスレンズには一例として下記の様なものがあります。
- IoTレンズ
- サーバーレスアプリケーションレンズ
- 金融サービス業界のレンズ
- ゲーム業界のレンズ
一例で出した最初の2つのレンズはアプリケーションの分類、最後の2つは業界で分類した時のサービスレンズとなります。
IoTレンズでは、Iotを利用したシステムを、通信やデバイスの管理、IoTデバイスから来た情報の分析等のポイントでベストプラクティスと現状の確認ができるチェックリストが提供されています。
通常のWAとサービスレンズを確認することで、現在のシステムの状態確認と改善への指針作成に利用してシステムの更なる向上に活用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
WAとIoTレンズについての説明はいかがだったでしょうか。
現在のシステムが、一般的に見て、どういう状態なのか?改善の余地があるのではないか?
でもAWS上で何をすれば良いのかわからない。そういった場合WAやサービスレンズは心強いサポーターになってくれると思っています。
是非活用して、システムの改善サイクルを回してみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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現役エンジニア。AWSスペシャリスト。
AWSの全ての認定を取得し、全国に数百人しかいない【2023 Japan AWS All Certifications Engineers】に選出される。
好きなAWSサービスはS3、SSM。