【講習と研修の違い】5分で分かる簡単解説!

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【講習と研修の違い】5分で分かる簡単解説!

普段何気なく使っている「講習」と「研修」という語。両者の違いは何なのでしょうか?この記事では、講習と研修の違いについてまとめます。以下の点について解説していきます。

・講習は、専門家によって一方的に知識が伝授されるのが特徴

・研修は、講習よりも長期間にわたり実践的な学習やチームでの学習が含まれることが多い

・講習のメリットは専門家からの直接の指導により速やかに実践的な知見を得られる点、研修のメリットは色々な面で組織の強化につながる点

・講習は技能向上を求める個々の学習者が参加し、研修は企業が人材育成の一環として実施する

研修の担当者の方は参考にしてみてください。

講習と研修の違い|5分で分かる簡単解説!

まず講習と研修の違いを比較する前に、それぞれの概要をまとめます。以下の通りです。

・講習とは(基本知識・目的とメリット・主な対象者・使用例)

・研修とは(基本知識・目的とメリット・主な対象者・使用例)

順に見ていきましょう。

講習とは

講習とは、特定のスキルや知識を学び習得するための一時的な教育プログラムです。講習は、特に新たな技術や法令などが導入される場合や新しい資格を取得するために必要な学習を指します。

さらに以下の点について解説します。

・基本知識

・目的とメリット

・主な対象者

・例としての免許講習

1つずつ見ていきましょう。

基本知識

講習とは、特定のスキルや知識を効率的に習得するための教育形態です。一般的には、運転免許など資格取得を目指す場合に主に利用されます。講習は専門家によって一方的に知識が伝授されるのが特徴です。

目的とメリット

講習の目的は主に新しい知識や技術の習得を目指すことです。資格取得や業務改善に必要な能力を身につけることで、自身のスキルアップやキャリアアップに繋がるメリットがあります。また専門家から直接指導を受けることで、速やかに実践的な知見を得ることも可能です。

講習の主な対象者

講習の主な対象者は、特定の能力やスキルを身に付ける必要がある人たちです。主に、新たな資格や免許を取得しようとする人々や、現在の技能をアップデートしたいと考えるプロフェッショナルなどが含まれます。

例としての免許講習

免許講習を例にとると、これは特定の資格や免許を取得するための教育・訓練活動をさします。具体的には運転免許や資格取得講習、たとえばフォークリフトの運転認定を得るための講習や、食品衛生責任者の資格を得るための講習などが挙げられます。

これらの講習は、特定のスキルや知識の習得を目指すもので、その結果として資格や免許を取得することを目指しています。参加者は個人であり、通常は自己の能力開発やキャリアアップを目指す方々が受講します。

研修とは

研修は、特定のスキル習得や知識深化を目指す教育プログラムです。一般的に、企業が新入社員や社員に対し職務遂行に必要な技能を身につけさせるために実施します。任意または義務的に参加することが多く、具体的な成果を生むことを期待されます。

さらに以下の点について解説します。

・基本知識

・目的とメリット

・主な対象者

・例としての企業研修

1つずつ見ていきましょう。

基本知識

研修は、新しい仕事や役職に就くための準備、既存のスキルの向上、または新たなスキルの習得を目的とした教育のことを意味します。研修は講習よりも長期間にわたり、実践的な学習やチームでの学習が含まれることが多いです。また個々の成長と組織の発展を同時に目指すことが特徴です。

目的とメリット

研修の主な目的は、社員の能力向上や育成を図ることです。新入社員のオリエンテーションや、リーダーシップ研修などが該当します。研修のメリットは、社員同士のコミュニケーション促進や、組織文化の理解、そして社員のスキルアップにつながる点です。

主な対象者

研修の主な対象者は、新入社員や昇進した社員、リーダーシップを持つべき役職の社員など、職場での能力向上が求められる全ての社員です。

例としての企業研修

企業研修の一例としては、新入社員研修があります。新入社員研修は、新たに会社に入ったばかりの社員が企業文化を理解し基本的なビジネスマナーや業務知識を学ぶためのものです。具体的な内容としては、自己紹介の仕方、ビジネスメールの書き方、電話応対のマナー、プレゼンテーションの技術などがあります。また職場におけるコミュニケーションスキルやチームワークを養うトレーニングも行われることが多いです。

一方、中堅社員向けのリーダーシップ研修もあります。これは、管理職やリーダーを目指す社員が部下の育成やチームの統率方法を学ぶための研修です。具体的な内容として、マネジメント理論、コーチング法、フィードバックの方法などがあります。

これらの研修は、社員個々のスキルアップだけでなく組織全体の生産性向上にも寄与します。

講習と研修の目的の違い

講習と研修の目的は深く、それぞれの教育環境に密着しています。講習の主な設定は特定のスキルや知識の習得を目指すものであり、それは一般的に法律や規則の要件を満たすために必要なものです。

一方、研修は、より広範で総合的な人材開発を目指しています。とくに職業生活で遭遇する様々な状況に対応できるように、個々のスキルを磨き、チームでの協力やリーダーシップといった能力を育てることを目指しています。

対象者と適用場面の違い

講習は、特定の資格取得や技術習得を目指す一般の人々や特定の業界のプロフェッショナルへの教育が目的であり、自動車の運転免許講習が典型的な例となります。一方、研修は主に新入社員や社員のスキルアップを目指す企業内の人材育成が目標で、新入社員研修やリーダーシップ研修が良い例です。

適用場面も、講習は技能向上を求める個々の学習者が参加し、研修は企業が人材育成の一環として実施します。これらの違いを理解することで効果的な人材育成策を選択する参考になります。

講習と研修の方法の違い

講習と研修の方法の違いは大きく二つあります。一つ目はスケジュールの設定方法、二つ目は教材の内容と形式です。

講習の場合は、一定の日程とカリキュラムに基づき進められます。具体的な知識や技術を習得することが目的なので、テキストやマニュアルを主な教材とし講師が一方的に講義します。対象者は予め決まった内容を一定の期間で身につけなければいけません。

一方、研修ではスケジュールはフレキシブルに設定され、教材も柔軟に変えることが可能です。研修の目的は、参加者の課題解決能力やコミュニケーション能力などを高めることでグループワークやロールプレイなどインタラクティブな学習方法を取り入れることが一般的です。

以上のように講習と研修の方法は大きく異なりますが、それぞれの利点を理解し適切に活用することが重要です。

研修の利点と講習の活用術

研修の最大の利点は、個々の社員やチームの能力開発であり、具体的な課題解決やスキル向上の機会を提供します。たとえばリーダーシップ研修では、現場で直面する具体的な問題を対象にケーススタディを行うことで即時に職場で活用可能なスキルを身につけることができます。また個々の社員のキャリアパスに対する理解を深めるための研修もあります。これらの研修は、社員一人ひとりが自分自身のキャリアを客観的に理解し自己啓発の方向性を見つけるための有効な手段です。

一方、講習は決まったカリキュラムに従い、特定のスキルや知識を習得することが目的となります。たとえば新入社員向けのパソコンスキル講習や、特定の資格取得を目指す講習などがそれに当たります。こうした講習を活用することで、必要なスキルや知識を効率良く習得し早期に業務に活かすことが可能となります。

研修の利点を最大限に生かし講習を適切に活用することにより、企業は社員の能力開発と組織力の強化を図ることができます。これらをうまく組み合わせることで、より効果的な人材育成が可能になります。

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