【外部研修】上手に活用して効率的に社員育成!成功のコツを解説
公開日:2024年03⽉05⽇最終更新日:2024年03⽉19⽇
社員のスキルを向上させ、組織の競争力を高めるためには、外部研修の活用が非常に効果的です。
しかし、上手に活用するためには一定のノウハウが求められます。
この記事を読むことで、
①外部研修の真の役割とその活用法
②研修プログラムの選定方法
③研修後のフォローアップ方法
を学び、より効果的に社員育成を進めることができます。
これらの勘所を押さえた上で外部研修を活用すれば、より高度なスキルを持つ社員が増え、企業成長においても大きな力となりますので、是非ご参考いただければ幸いです。
外部研修:効率的な社員育成の成功コツ
外部研修は、社員のスキルアップと企業成長を目指すにあたり、非常に効果的な手段です。
ここではまず、外部研修の概要と活用におけるメリット、効果的に活用するための重要点について解説していきます。
外部研修とは
外部研修とは、企業が社員のスキルアップを目指し、自社の組織外で提供される研修プログラムのことを指します。
これは、特定の技術や知識の習得、リーダーシップやコミュニケーションスキルの向上などを目的とするもので、社員一人ひとりの成長だけでなく組織全体の能力アップに寄与します。
専門的な知識を持つ講師から直接学べるため、効率的なスキルアップが期待できるとともに、自社だけでは得ることのできない視点や知識を学ぶことができます。
特に新興分野や急速に発展する業界では、トレンド知識・技術を得るため、外部研修の活用が進んでいます。
効率的な社員育成のメリット
外部研修による効率的な社員育成は、企業にとって多くのメリットがあります。
まず一つ目は、「プロフェッショナルによる質の高い教育」です。外部講師によるプロフェッショナルな指導で、社内では教えられない高度なスキルや最新の知識を習得できます。
二つ目は、「パースペクティブの拡大」です。他企業や業界のトレンドを学ぶことで、自社の局所的な視点から脱却し、より広範で多角的な視点を持つことができます。今後新たなビジネスを考えていく上でも効果的ですね。
三つ目は、「育成リソースの解放」です。内製での研修ではどうしても育成を受け持つ社員の負荷が高くなり、業務に影響が出ることもしばしばありますが、外部研修ではそのリソースを割く必要がなく、効率的に育成が可能です。
これらを踏まえ、具体的な研修プログラムの選定や活用方法を考えていきましょう。
成功への第一歩:目的の明確化
外部研修を成功させるためには、その目的を明確にすることが重要です。
目指すべき成果や求めるスキルを具体的に定義することで、適切な研修プログラムを選択しやすくなります。例えば、社員のコミュニケーション能力を向上させたいなら、そのためのワークショップやトレーニングを提供する研修が適しています。
また、新たな技術を学ぶ必要がある場合には、その分野の専門家から学べる研修を選ぶべきです。
明確な目的に基づいて、研修カリキュラムや受講形式を決めていきましょう。
外部研修プログラムの選定方法
外部研修プログラムの選定は、人材育成を成功させる上で重要なステップとなります。
業界・業種、コストとニーズのバランス等、複数の視点から判断していきます。以下に詳しく解説します。
業界・職種別に見る選定ポイント
外部研修の選定において、業界・職種別の学習内容のポイントを押さえることは、非常に重要です。
例えば、IT業界の企業であれば、最新のプログラミングスキルやセキュリティ知識を教育する研修が求められます。
一方、製造業であれば、生産性向上や品質管理など、その業界特有の知識を育成する研修が適切です。目的に見合った研修のコンテンツがあるかどうかを確認しましょう。
また、社員の職種や役職によっても求められるスキルは異なります。管理職にはリーダーシップやマネジメントスキル、新入社員には基礎的なビジネススキルの習得が必要となるでしょう。
業界・職種別の選定ポイントを考える際には、次の3つが参考になります。
1.業界の特性と最新動向を理解する
2.各職種が抱える問題や課題を洗い出す
3.その課題を解決するために必要なスキルを明確にする
この3つを踏まえれば、研修プログラムの選定はより具体的に、そして適切になるでしょう。
ただし、これを行うには各業界や職種の知識が必要ですから、専門家の意見を参考にすることも有効です。
コストと品質のバランス
外部研修の選定における大切なポイントの一つが、コストと品質のバランスです。
予算は必ずしも高ければ良いとは限りませんが、一方で品質の高い研修を選ぶことが成功への鍵となるため、これらを両立させることが求められます。
予算をオーバーせずに品質の高い研修を見つけるためには、各サービス提供者の評判や過去の研修実績を調査することが重要です。また、コストパフォーマンスを考える際には、研修の中身や内容の充実度も確認しましょう。
研修の種類によっては、助成金の活用ができるケースもあります。助成の対象になりうるかどうかの確認も忘れず行いましょう。手続きが不安な場合は、助成金のサポートもある研修会社を選ぶと安心です。
社員のニーズを理解する
外部研修を選定する際に、重要なことの一つが「社員のニーズを理解する」ことです。
企業のビジョンや目標を達成するために必要な能力やスキルは重要ですが、それだけでは十分ではありません。社員一人ひとりがどんなスキルを磨きたいのか、どんな課題を抱えているのかを把握し、それに合った研修を選ぶことが求められます。
これができると、社員のモチベーション向上に繋がり、研修の効果を最大限に引き出すことができます。また、社員自身が自己成長に意欲を持つことで、企業全体の成長にも寄与します。
例えば、あるIT企業では、社員アンケートを実施し、社員から直接ニーズを聴くことで、よりパーソナライズされた研修を提供。結果、社員の満足度は大幅に向上しました。
社員のニーズを理解するためには、定期的なヒアリングやアンケート調査が有効です。また、上司やマネージャーが日々の業務を通じて社員の成長や課題を把握し、フィードバックすることも重要でしょう。
社員の個々のニーズを尊重し、それに応える研修を提供することで、社員と企業双方が共に成長できる基盤を作り出すことができます。
講師の質を見極める
外部研修の講師選びは、研修の成功に重要なキーファクターとなります。一つ目のポイントは、その講師が専門知識のみならず、実践経験も豊かであるかです。
例えば、ITエンジニアの研修であれば、開発現場経験豊富な現役エンジニアが登壇する研修であれば、より現場での実現性が高い教育を提供することができますよね。
二つ目に、研修の内容自体に実践が多く含まれていることも重要です。参加者が学んだことをすぐに仕事で応用できるよう、具体的な事例に基づくケーススタディやロールプレイなどを取り入れている研修を選びましょう。
最後に、学習意欲を引き出すコミュニケーション能力も講師選びの要素となります。どれだけ専門知識があってもそれを学習者に伝えられなければ意味がありません。以上のポイントを基に、質の高い講師を選ぶことで外部研修の効果を最大限に引き出しましょう。
研修後のフォローアップ
研修後のフォローアップは、研修の成果を最大限に引き出すために不可欠な工程です。外部研修が終わった後も、社員の学びが継続するような環境を整備することが重要です。
以下に詳しく説明します。
研修の成果を定量的に評価する
研修の成果を定量的に評価することは、その効果を明確にし、改善の方向性を見出すために必要なプロセスとなります。
具体的には研修前後での能力テスト結果の比較、業績改善の有無、社員の意欲変化などが評価指標となるでしょう。
また、Googleなどの大手企業では、研修の成果を数値化し、そのデータをもとに次のステップを計画しています。これにより、研修が具体的な成果をもたらしたのか、またどの部分が改善が必要なのかが明確になります。
これらの評価は、研修の質を保つと同時に、研修投資の価値を示します。
社員からのフィードバックを活かす
外部研修が終了した後のフォローアップとして、社員からのフィードバックを活かすことが極めて重要です。これにより、研修が現場の課題解決に役立っているか、または研修内容の改善点を特定することが可能となります。
社員からのフィードバックを収集する方法は多々ありますが、アンケートが一般的です。アンケートでは、研修の内容や講師の評価、理解度などを具体的に評価してもらいます。
また、具体的な意見や感想も併せて募ることで、研修の質をより深く理解することができます。
社員一人一人の声を拾い上げることは、より良い研修プログラムを作成するために欠かせません。
これらのフィードバックは、社員の学習意欲を維持し、研修の質を向上させるだけでなく、社員が直面する課題を理解し、解決策を提供するための大切な機会です。
継続的な学びの場を提供する
研修後のフォローアップの一部として、継続的な学習機会の提供は社員の成長を促し、社内の知識共有を活性化します。
例えば、毎月定期的に開催する知識シェアリングミーティングや、社内SNSでの情報交換などが考えられます。
また、オンライン学習プラットフォームを利用して、必要なスキルを随時学べる環境を整備するのも有効です。これにより、社員自身が自己啓発を進めやすい、自発的な学習習慣を形成しやすい文化を作り上げることができます。
研修で得た知識とスキルを現場で活かすためには、継続して新しい知識を得る機会を提供し、その適用を促すことが重要です。
外部研修成功への道
外部研修成功への道は、計画的な進行と、長期的かつ丁寧なフォローアップが鍵です。
先のセクションでも述べたように、研修の目的と目標を明確に設定した上で、研修内容や講師の選定、研修期間と頻度などの詳細な計画を立て、社員に周知することが肝要です。また、研修終了後も定期的にフォローアップを行い、学びを定着化させることが重要です。
さらに、トラブルが発生した際の緊急対策や長期的な視点での研修計画も考慮することで、外部研修の成功を実現できます。
以下に解説します。
外部研修のトラブルと対処法
外部研修実施時には、様々なトラブルが生じる可能性があります。よく見られる3つの問題と、対処法を以下に示します。
- 研修内容が社員のスキルにマッチしていない場合・・・事前に社員のスキルとニーズを詳細に把握し、それに適した研修プログラムを選定します。
- 講師とのコミュニケーションが不十分な場合・・・研修前に講師と事前打ち合わせを行い、研修の目的や期待する成果を明確に伝えます。
- 参加者のモチベーションが低下している場合・・・社員が自分たちの成長を実感できるような研修内容を企画するか、参加者自身が内容に関与する機会を作ります。
これらの対処法を適切に実施することで、外部研修の効果を最大限に引き出すことが可能です。
長期的な視点での研修計画
長期的な視点で研修計画を立てることは、外部研修の成功には欠かせません。社員一人ひとりのスキルアップを見据え、そのためのステップを明確にすることで、目標達成に向けた道筋を示すことができます。
具体的なスケジュールや研修プログラムの選定、フォローアップの方法などを包括的に計画しましょう。また、研修の成果を最大化するためには、社員のニーズや意欲、職場での役割などを踏まえたカスタマイズも重要です。
IBMなどの大企業では、社員のキャリアパスを考慮した長期的な研修計画が採用され、その成果を上げています。このような視点から外部研修を計画することで、社員が持続的に成長し続けられる環境を提供できます。
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SESで現場PG、SEとして活躍後、受託開発のPMとして多数の開発プロジェクトを経験。
主に金融系案件を担当。
現在はこれまでの経験を活かして東京ITスクールのカリキュラムや教材開発業務に従事。
趣味はサイクリング。