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インターンシップどうする?25卒,26卒向け新ルール完全ガイド

公開日:2024年07⽉11⽇最終更新日:2025年02⽉04⽇

新卒採用活動が迫る中、インターンシップ運営に頭を悩ませている企業内担当者や決裁者、そして社長の皆さま。より効果的なインターンシップ実施方法を知りたいと思いませんか?

この記事では、インターンシップの意義やその運営方法、最新の運用トレンド、さらには25卒向けの新就活ルール、変更点などについて詳しく解説します。

ますます早期化する就活に対応するために、就活ルールに関する知識をアップデートし、魅力的なインターンシッププログラムで優秀な学生との接点を増やしていきたい企業担当者の方へ、この記事がお役に立てば幸いです。

インターンシップとは|概要解説

インターンシップとは、一般的に短期間の職業体験を指し、企業が学生に対して提供するものです。主に大学生や高校生が対象とされます。

インターンシップを通じて、学生は具体的な職業や業界の理解を深めることができ、自身のキャリア形成に役立てます。企業側にとっても、将来的な新入社員候補を早期に見つけるための有利な制度です。

また、学生の視点や新鮮なアイディアを得る機会にもなります。近年、新たな採用手段として1日体験型などの新しいインターンシップの形態が登場し、更に注目を集めています。

 

 

 

インターンシップの定義と目的

インターンシップとは、大学生や大学院生が実際の職場で働いてみることで、将来のキャリア選択の参考とするためのプログラムです。

 

目的は二つあります。一つは、参加者が自身の興味や適性を探ること。もう一つは、企業が学生を見極め、人材採用へつなげることです。

 

 

 

 

インターンシップの主な形式

インターンシップには主に三つの形式があります。

 

  • セミナー形式(短期)
  • 課題形式(短期~中期)
  • 就業形式(長期)

 

それぞれについて説明します。

 

 

 

1. セミナー形式(短期)

セミナー型のインターンシップは、一般的に数日から1週間程度の短期間で行われます。この形式では、参加者は業界の専門家から講義やワークショップを通じて知識を学びます。

 

セミナーは企業文化や業界のトレンド、専門的なスキルや理論に焦点を当てることが多いです。

 

 

【セミナー型の特徴】

 

  • 短期間で集中的な学習: 短時間のうちに専門知識や新しいスキルを吸収する機会を得られます。
  • ネットワーキング: 業界のプロフェッショナルや他の参加者との交流が可能です。
  • 理論中心: 実践的な作業経験よりも、理論や業界知識の獲得に重点を置いています。

 

 

 

2. 課題形式(短期~中期)

課題型のインターンシップは、数週間から数ヶ月にわたって行われることが多く、参加者は実際のビジネス課題やプロジェクトに取り組みます。

 

この形式では、指導の下、実際の業務に近い環境で課題を解決する経験が得られます。

 

 

【課題形式の特徴】

  • 実践的な経験: 学んだ知識を実際のビジネスシーンで適用し、問題解決能力を養います。
  • チームワーク: 他のインターン生や従業員と協力しながらプロジェクトを進めることが多いです。
  • フィードバックの機会: 仕事の進捗に対する定期的なフィードバックを通じて、自身の成長を実感できます。

 

 

3. 就業形式(長期)

就業型のインターンシップは、一般的に数ヶ月から1年程度の長期間にわたります。参加者は企業内で実際の従業員として働き、日常業務を体験します。

 

この形式では、実務経験を深めることができ、業界内でのキャリア形成にも役立ちます。

 

 

【就業形式の特徴】

  • 深い業務理解: 長期間の参加により、業界や職種に関する深い理解を得ることができます。
  • 専門スキルの習得: 実際の業務を通じて、専門的なスキルや知識を実践的に学びます

 

 

 

インターンシップ:夏季と秋冬の特徴を比較

インターンシップの開催時期ごとの特徴を見ていきましょう。

 

一般的に、夏季インターンシップは参加者が多く、競争率が高いため、企業にとっては多様な学生から選べるチャンスが広がります。しかし、短期間で多くの学生と接するため、個々の学生と深く関わる時間は限られるかもしれません。

 

一方、秋冬インターンシップは参加者が比較的少なく、企業と学生との密接な交流が期待できます。就職活動が本格化する前のこの期間は、学生自身のキャリア選択に大きな影響を与える可能性があるため、企業としてはより具体的な情報提供や魅力伝達が重要となります。

 

このように、開催時期によるインターンシップの特徴を理解し、戦略的に運用することが求められます。

 

 

 

最新トレンド:1day仕事体験

最新のトレンドとして「1day仕事体験」(旧:1dayインターンシップ)が注目されています。この形式は、短期間の活動を通じて企業の実態を体感し、就職活動に活かすことを目的としています。

 

近年のインターンシップ参加の全体数に対して、「1日以下」と回答した人が9割を超えています。短い期間で興味のある業種についてお試し的に知りたい、というニーズがうかがえます。

 

いくつかの業種で迷っている学生や、より自分にフィットした仕事を選びたい学生にとっては、1day仕事体験はとても有効であることがわかりますね。

 

 

最新トレンド:1day仕事体験

 

引用元:リクルート 就職みらい研究所 【2024年卒 就職活動TOPIC】3月時点でのインターンシップ等の参加割合は約9割

 

また、企業側から見れば実技試験や面接などの代わりに、学生の仕事への理解度や適性を確認する機会となります。

 

1day仕事体験は、現在はインターンシップとして認定されないものの、学生と気軽に接点を持つことが可能な点では非常に有効な取り組みと言えるでしょう。

 

しかしながら、業務理解の深さ、実感という点で言えば、期間の長いインターンシップのほうが有効なのが事実です。

 

以下のように、期間が長くなるほど「仕事に対する自身の適正を見極められた」という人が多いことがわかります。

 

引用元:リクルート 就職みらい研究所 【2024年卒 就職活動TOPIC】3月時点でのインターンシップ等の参加割合は約9割

 

このことを踏まえて、導入としての1day仕事体験と、更に業務理解を深め採用に繋げるインターンシップを適切なスケジュールで実施できることで、採用の確率も上がってくると言えます。

 

 

 

学生は可能な限り早期に動き、情報収集・仕事把握したい

学生がインターシップに初めて参加した時期は、卒業前年度の6月が直近3年間で最も多くなっています。早期に動くことで、興味のある業種について的確な情報を掴み、希望に合う仕事を見極めることが目的です。

 

企業としては、この時期にいかに魅力的かつ有意義なインターンシップを企画し、多くの学生にアピールできるかが以降の採用活動に大きく影響すると言えるでしょう。

 

引用元:リクルート 就職みらい研究所 【2024年卒 就職活動TOPIC】3月時点でのインターンシップ等の参加割合は約9割

 

 

 

 

新時代の採用直結型インターン

これまで、インターンシップに参加する学生に対し採用について積極的に働きかけることや、直接採用を行うことは禁止されていました。

 

しかしながら、2025年卒の学生以降から、一定の条件を満たすことでインターンシップ参加者を直接採用することが正式に認められることとなりました。

 

新時代のインターンシップとは、企業が求める人材像を具現化し、その資質やスキルを持つ学生を早期に見つけ、採用に直結させるインターンシップのことです。

 

具体的には、企業のビジョンや価値観を学生に伝えるセミナー、実際の業務を体験させる課題、長期にわたる職場体験などが常例となっています。

 

例えば、某大手建設会社の夏のインターンでは、プロジェクト管理の現場を学生が体験することで、企業文化や業界の理解を深めるチャンスを提供し、その結果、多くの学生が正社員として採用されました。

 

このように、採用直結型インターンシップは、企業と学生双方のニーズを満たす新たな選考方法となっています。

 

 

 

 

2025年以降の新就活ルール:変更点を解説

インターンシップが採用直結型となったことで、新たな「キャリア形成支援に係る取組 4類型」が設けられ、インターンシップが就活において大きな役割を担います。

 

特にタイプ34に該当するものは、早期段階から就職活動に直結する可能性がありますが、2025年卒と2026年卒では取り扱いが異なります。これらの新ルールを理解し、最適なインターンシップの運営を行うことで、新たな人材獲得のチャンスを広げることが可能です。

 

以下に解説します。

 

 

 

新たに定められた「キャリア形成支援に係る取組 4類型」

就職・採用活動日程ルールの見直しにより、「キャリア形成支援に係る取組 4類型」が新たに定められました。それぞれのタイプについて簡単に解説します。

 

 

引用元:内閣官房:「就職・採⽤活動⽇程ルールの⾒直しの概要

 

まず、タイプ12は、個社や業界の情報提供・PRなどを目的に開催し、学生主導で自ら選んで参加できるオープンカンパニーや大学内で行われるキャリア教育などを指します。この2つについてはインターシップの扱いにはなりません。

 

一方、タイプ34については企業が主体となり、学生の就業を支援するためのより具体的・専門的な内容が定義されています。また、インターンシップで取得した学生情報を3学年時3月以降であれば広報活動に、6月以降は採用選考活動に使用できる、という利点もあります。

 

具体的には、タイプ3の汎用的能力・専門活用型インターンシップは5日間以上の期間を前提に、学生が自分の適性や興味について深堀りするための機会を提供します。

 

タイプ4の高度専門型インターンシップは2週間以上のまとまった期間を設け、学生が自身のキャリアパスを見つけるためにより専門的かつ実務的な職業経験を提供することを目指しています。

 

 

 

 

インターンシップの実施可能時期ですが、2025年卒と2026年卒では以下のように時期が異なります。

 

2025年卒と2026年卒のインターンシップ実施可能時期の違い

 

引用元:内閣官房:「就職・採⽤活動⽇程ルールの⾒直しの概要

 

年々早期化する学生の就活への動きに応えるため、2026卒生からはインターンシップについて、より早くからの実施が可能になることがわかりますね。

 

また、2025年卒生に対しては事前教育が企業の任意であったのに対し、2026年卒生以降は事前教育が必須となります。採用を前提とした、より質の高い教育内容が求められているということがうかがえます。また、長引く就職活動を抑制し、学生の負担を減らす意図も含まれています。

 

採用に直結する優秀な人材を求めるのであれば、このスケジュールに合わせて、適切な計画と準備をより早めに行っていくことが求められます。

 

参考:「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(三省合意)の改正ポイント

 

 

 

 

 

 

新ルールでのインターンシッププログラム|種類別 組み方のコツ

 

インターンシッププログラム|種類別 組み方のコツ

 

インターンシップは学生にとって、職業体験としてだけでなく、将来のキャリア形成に役立つ絶好の機会です。

 

企業側にとっても、優秀な学生を早期に発見し、育成する場として大きなチャンスになります。

 

インターンシッププログラムを種類別に整理し、各々の組み方のポイントについて考察します。

 

 

 

1day仕事体験(旧1dayインターンシップ)

1day仕事体験は、学生が1日だけ企業の業務を体験するプログラムです。この短い期間ではありますが、学生にとっては実際の職場の雰囲気を肌で感じる良い機会になります。また、企業側は学生の仕事に対する態度や適性を見ることができます。

 

組み方のコツ:

  • リアルな実務体験: 学生には実際のプロジェクトに参加してもらい、リアルな業務体験を提供します。
  • フィードバックの機会を設ける: 体験終了後には、学生に対して成果物や態度についてのフィードバックを行い、学びのポイントを明確にします。
  • 企業文化の紹介: 企業の文化や価値観を学生に紹介し、企業理解を深めるようにします。

 

 

 

短期インターンシップ

短期インターンシップは数日から数週間にわたって行われるプログラムで、学生はより深く職務に関わることができます。この期間を通じて、学生は企業文化に触れながら実務経験を積みます。

 

 

組み方のコツ:

  • プロジェクトアサインメント: 学生には独自のプロジェクトを任せ、始めから終わりまでのプロセスを経験させます。
  • メンターシップ: 経験豊富な社員がメンターとなり、学生のサポートを行います。
  • 成果発表: インターンシップの終わりには、学生が取り組んだプロジェクトについてプレゼンテーションを行い、成果を共有します。

 

 

長期インターンシップ

長期インターンシップは数ヶ月間という長い期間にわたり、学生は実質的な職員として企業で働くことになります。このようなインターンシップは、学生にとっては実際の職場での長期的な経験となり、就職活動において非常に有利に働きます。

 

 

組み方のコツ:

  • 部門ローテーション: 学生が複数の部署を経験し、様々なスキルや業務理解を深めることができます。
  • 実務への完全な参加: 学生は実際の職員として業務に参加し、責任ある仕事を任されることがあります。
  • キャリア開発支援: キャリアコンサルタントによるキャリア形成のサポートやアドバイスを提供します。

 

それぞれの期間の特性を活かし、インパクト重視の短期型と、より実務イメージとやりがいに重きを置いた長期型を使い分けたいところです。

 

 

 

 

インターンシップの業界別プログラム例

インターンシップのプログラム内容について検討中の方向けに、業界ごとのインターンシッププログラムの内容を以下に簡単に示します。

 

業界内容
 IT・テクノロジー業界プログラミング、ソフトウェア開発プロジェクトへの参加、データ分析、ネットワークセキュリティの基礎を学ぶ。
最新のテクノロジーを使った実践的なプロジェクトに取り組み、チームでのコラボレーションやアジャイル開発プロセスの経験も積むことができる。
 金融・コンサルティング業界金融市場の分析、投資戦略の立案、リスク管理、顧客とのミーティングへの同席、金融モデリングやビジネスコンサルティングのプロジェクトに参加。
現場での実務を通じて、金融の専門知識と分析スキルを磨く。
 マーケティング・広告業界市場調査、データ分析から始まり、キャンペーンの企画・実行、SNSやデジタルマーケティング戦略の立案と実施。
クリエイティブなアイデアを形にし、実際のプロジェクトで成果を出す経験をする。
 医療・ヘルスケア業界臨床試験のサポート、患者ケアのアシスタント、医療機器や製薬会社での研究開発。
医療現場での実務経験を積み、専門知識と共に患者とのコミュニケーションスキルも向上させる。
 エンジニアリング・製造業界製品設計、品質管理、生産プロセスの最適化、新しい技術や材料の研究開発に関わる。実際の製造現場での作業を通じて、エンジニアリングの原則と実践スキルを深める。
 エンターテインメント・メディア業界映画、テレビ、ラジオ、オンラインメディアの制作補助、編集、マーケティング、イベント企画。
クリエイティブなプロジェクトに携わりながら、メディア産業の内側を体験し、ネットワーキングの機会を得る。

 

 

上記の内容から、細かなタスクに落とし込んでいく形で作っていくとよいでしょう。具体的な内容と合わせて、企業のビジョンやミッションなどについても触れさせましょう。

 

業界・業種によってインターンシップの内容はさまざま。仕事の内容を的確につかむことができ、企業の魅力がしっかりと伝わるプログラムを考えたいところですね。

 

 

 

 

ルール改正を上手に活かそう

 

東京ITスクールのインターン研修

 

いかがでしたか?年々早期化する就活の現状に合わせ、インターンシップの形もより早期かつ意義あるものにブラッシュアップしていく必要がありそうです。

 

優秀な学生の獲得を考えるのであれば、より早期の準備と、自社の魅力が伝わる内容の工夫が求められるでしょう。

 

東京ITスクールではIT研修をはじめとした社員研修に加え、新たにインターンシップ研修向けのLMS&IT」をリリースいたしました。

 

ITはインターンシップに適した研修を多数ご用意。豊富なeラーニングをインターンシップのプログラムに活用いただくことで、インターンシップ運営を円滑で効率的にすることができます。

 

インターンプログラムで悩んでいる、現場社員の負担を減らしたい、学生の満足度が高い内容にしたいという方は、ぜひこの機会に直採用型インターン研修LMS&IT」をご検討ください。

 

 

 

 

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 東京ITスクール 金坂
 SEとしてB2Cアプリ開発、金融系システム開発などを経験後、人事部で採用業務を担当。
 現在は東京ITスクールの講師として新人研修から階層別研修、人事向けセミナーまで幅広く登壇。
 猫を3匹飼っている猫好き。

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