プログラミング研修での挫折を防ぐポイントとおすすめ研修を紹介!
公開日:2023年09⽉15⽇最終更新日:2025年01⽉24⽇

年々需要が高まるITエンジニア。しかしながら、研修で挫折・離脱する人は決して少なくありません。
せっかく研修を実施しても、途中で挫折・離脱する人が多くては、思うような成果が挙げられず、人材育成もままならなくなってしまいます。
エンジニア研修での挫折・離脱は、いくつかのポイントを意識するだけで大幅に減らすことが可能です。
この記事では、エンジニア研修での挫折を防ぐポイントと、おすすめの研修を紹介します。
IT未経験者をエンジニアに育成する企業が増加
近年、IT業界において未経験者をエンジニアとして育成する企業が増加しています。この動きの背景には、IT人材の需要が高まる一方で、専門的なスキルを持った人材の供給が追いついていない現状があります。
特に、IT未経験者や異業種からの転職者を対象にした研修プログラムを提供する企業が増え、採用時のハードルを下げることで、多様な人材を確保しようとしています。
これらの企業は、未経験者が効果的にスキルを習得できるよう、独自のカリキュラムを開発しています。
例えば、基礎から応用まで段階的に学べるプログラム、実践的なプロジェクトを通じて実務に近い形で学ぶ機会の提供、オンラインとオフラインを組み合わせた柔軟な学習環境の整備などが挙げられます。
このような育成プログラムの増加は、企業だけでなく、求職者にも大きなメリットをもたらしています。未経験者が新たなキャリアを築くための足がかりとなり、IT業界への参入障壁を低くすることができます。
未経験ながら多様なバックグラウンドを持つ人材が増えることで、IT業界全体の活性化にもつながるでしょう。特に、異業種で培った知識や経験を生かし、イノベーションや新しい視点をもたらすことが期待されています。
このトレンドは、IT業界の人材不足を解消するだけでなく、企業がより多様な視点を取り入れることで、競争力を高める手段ともなっています。
他業界からエンジニアへの転職希望者も増えている
昨今、ITエンジニアとしてのキャリアを目指す人々が増加しています。他業界での経験を活かしつつ、新たなスキルセットを身につけることを目指す人々にとって、IT業界への転職は魅力的な選択肢となっています。
この背景には、IT業界の成長とともに、デジタル化が進む社会のニーズに応じた多様な職種が増えたことが挙げられます。特に、労働市場においてITスキルの需要が高まっていることから、異業種からの転職希望者にとっては、将来的なキャリアアップや収入増加の機会が期待できるのです。
企業側も、IT人材の不足を補うために、他業界からの転職希望者を歓迎する動きが見られます。これにより、未経験者向けの研修プログラムを充実させる企業が増え、転職希望者がスムーズにITエンジニアとしてのキャリアをスタートできる環境が整いつつあります。
基礎技術の習得だけでなく、実務での活用を意識したカリキュラムが組まれており、即戦力としての活躍を視野に入れた教育が行われています。
また、IT業界における柔軟な働き方やリモートワーク可能な職場環境も、他業界からの転職希望者にとって魅力的な要素です。これにより、ライフスタイルや働き方を見直したいと考える人々が、ITエンジニアへの転職を現実的な選択肢として捉えるようになりました。
これらの要因が相まって、他業界からITエンジニアへの転職を希望する人が増えているのです。
需要の高まっているエンジニア職の種類
近年、ビジネス・業務のデジタル化が急速に進み、多くの企業が対応に追われている状況です。これまで人に依存していた業務をシステム化、自動化したいというニーズに応えられるスキルを持ったエンジニアが求められています。
エンジニアといえば、黙々とコードを書く作業者(バックエンド)・職人的なイメージを想起する方も多いと思いますが、近年ではコーディングスキルだけでなくクライアントの意向を適切にくみ取り、対話を通してよりよいものへと導くコミュニケーション力も求められるようになりました。
チームで連携を取りながら短いスパンで開発・改善を行う「アジャイル型」の開発形式に対応できる、バランスのとれた人材がより重用されるようになってきています。
特に需要の高まっているエンジニア職について以下にご紹介します。
webエンジニア
Webエンジニアは、現在のデジタル社会において非常に需要が高まっている職種です。特に、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で、Webアプリケーションやサイトの設計・開発が欠かせないものとなっています。
Webエンジニアは、ユーザーの使いやすさを考慮したUI/UXデザインや、バックエンドのシステム構築まで、多岐にわたるスキルが求められます。具体的には、HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンド技術はもちろん、PythonやRuby、Javaなどのサーバーサイド言語も習得することが推奨されます。
また、Webエンジニアは単に技術を駆使するだけでなく、クライアントのニーズを正確に把握し、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力も重要です。さらに、SEOやセキュリティの知識も備えておくと、より価値のあるエンジニアとして活躍できるでしょう。
クラウド技術の普及により、サーバーレスアーキテクチャやマイクロサービスの理解も求められることが増えており、これらの最新技術に常にアンテナを張り、新しい知識を取り入れる姿勢が求められます。
Webエンジニアは、技術とビジネスの架け橋となる存在であり、その役割は今後ますます重要になると考えられています。これからの時代において、Webエンジニアとしてのキャリアを築くことは、多くの可能性と挑戦に満ちた選択肢となるでしょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、企業がデジタル化を進める中でその重要性がますます高まっている職種です。クラウドサービスの普及やリモートワークの増加に伴い、企業のITインフラを支えるプロフェッショナルとして、インフラエンジニアの需要は急速に拡大しています。
サーバーの設置、ネットワークの構築、セキュリティ対策など、システムが安定して稼働するための基盤を整える役割を担っています。特に、クラウドプラットフォームの導入が加速する中で、オンプレミスからクラウドへの移行をスムーズに実施できるスキルが求められています。
また、インフラエンジニアはシステムの信頼性を確保するため、障害対応や運用の効率化にも深く関与します。これにより、予期せぬトラブルを未然に防ぎ、業務の中断を最小限に抑えることが可能になります。さらに、ネットワークのセキュリティを強化するための新しい技術やプロトコルについての知識も不可欠であり、継続的な学習が求められる分野です。
特に、ITインフラの自動化ツールやスクリプトの作成に精通しているエンジニアは、運用コストの削減や人手不足の解消に貢献できるため、企業から高く評価されています。
インフラエンジニアは、技術的な専門知識に加え、問題解決能力やチームでの協力を通じてプロジェクトを成功に導くコミュニケーションスキルも求められます。このように、インフラエンジニアは企業のIT戦略を支える重要な存在であり、今後ますますその役割が注目されることでしょう。
令和のSEに求められること
令和の時代において、システムエンジニア(SE)に求められるスキルセットは多岐にわたっています。まず、技術的な専門知識はもちろんのこと、クラウドコンピューティングやAI、データサイエンスなど、新しい技術への理解と適応力が求められます。
これらの技術は急速に進化しているため、SEには継続的な学習とスキルのアップデートが欠かせません。
さらに、プロジェクトの成功に不可欠なコミュニケーション能力も重要です。多様なバックグラウンドを持つチームメンバーと協力し、クライアントのニーズを正確に把握し、最適なソリューションを提供するためには、明確なコミュニケーションが求められます。リモートワークが一般化している現代においては、オンラインでの効果的なコミュニケーションスキルも必要です。
加えて、問題解決能力やクリティカルシンキングも重視されます。複雑な問題に直面した際に、迅速かつ確実に解決策を見つけるための分析力と論理的思考は、SEにとって不可欠な能力です。これらのスキルは、技術的なトラブルシューティングだけでなく、プロジェクト管理や戦略的な意思決定にも役立ちます。
最後に、セキュリティ意識の高さも求められています。サイバー攻撃のリスクが増大する中で、システムの安全性を確保するための知識と実践力が必要です。セキュリティ対策は全てのプロジェクトにおいて優先されるべき事項であり、SEはその最前線で活躍することが期待されています。
これらのスキルをバランスよく備えたSEは、現代のIT業界で高く評価され、即戦力として活躍することでしょう。
未経験・文系出身でもエンジニアになることは可能?
未経験や文系出身者がエンジニアになることは、近年の技術教育の進化と企業の取り組みによってますます現実的になっています。まず、多くの企業が未経験者を対象とした研修プログラムを提供しており、これにより基礎的なスキルを短期間で習得できる環境が整っています。
文系ならではの強みを生かせる
文系の強みである論理的思考やコミュニケーション能力は、チーム開発やクライアントとの折衝において大いに役立ちます。
さらに、業界によっては、ユーザー体験やデザインに重きを置く職種も多く、文系のバックグラウンドが活かせる場面が増えているのです。加えて、IT業界では新しいツールや技術が次々と登場するため、柔軟な学習姿勢が求められます。
この点では、既存の知識に固執しない未経験者や文系出身者の方が、かえって新しい技術を吸収しやすいという利点もあるのです。
ただし、エンジニアとして成功するには、自己学習だけでなく、実際に手を動かしてコードを書く経験が重要です。最初は難しく感じられるかもしれませんが、問題を解決するプロセスを楽しむことができれば、次第に慣れてくるでしょう。
未経験や文系出身という背景を持つ多くの人々がエンジニアとして活躍している今、挑戦する価値は十分にあります
研修で挫折してしまう人が多い理由
では、どうしてエンジニア研修についていけない人が多いのでしょうか。ここからは、よく聞かれる理由を解説します。
挫折の理由①専門用語や基礎知識の不足
エンジニア研修は、 IT業界特有の専門用語や技術概念が多く、基礎的な知識がないと内容が難しく感じることがあります。
文系出身者は特に、論理的な思考や技術的なバックグラウンドに慣れていないことが挫折の原因となることがあります。
対策:
- 研修の冒頭で専門用語や基礎概念の解説を丁寧に行う。
- 簡単な実例や日常生活に結びつけて説明する。
- 定期的に基礎知識の確認テストや復習セッションを設ける。
挫折の理由②学習ペースのミスマッチ
IT研修は進行スピードが速い場合が多く、未経験者には理解が追いつかないことがあります。
また、自分の進捗が他の参加者と比較され、モチベーションが下がることもあります。
対策:
- 研修を段階的に構成し、初心者向けセッションを設ける。
- 個別サポートやメンター制度を導入する。
- 自己学習用の教材やビデオ講座を提供し、復習しやすい環境を整える。
挫折の理由③実務との関連性が見えない
研修の内容が実際の業務にどう活かされるかが明確でないと、学ぶ意義が感じられず、意欲が低下してしまった結果挫折につながることがあります。
対策:
- 実務に直結するケーススタディやプロジェクト型の学習を取り入れる。
- 具体的な業務シナリオを基にした演習や課題を用意する。
- 学んだスキルがどのようにキャリアアップにつながるかを明示する。
エンジニア研修での挫折を防ぐためのポイント5つ
ここからは、エンジニア研修で挫折者を出さないために意識すべき5つのポイントをお伝えします。
事前準備を充実させる
研修をスムーズに進めるには、受講者が事前に必要な知識や情報に触れる機会を設けることが重要です。
IT未経験者にとっては、何が重要で何を学ぶべきかが分からないことが不安を引き起こします。適切な準備を通じて、この不安を軽減できます。
- 具体策:
- 予習資料: 初心者向けに簡単なスライドや動画を配布し、基礎用語や研修の流れを説明します。
- オンライン学習ツール: 予習用のクイズや練習問題を用意し、事前に実施してもらいます。
- オリエンテーション: 研修開始前にオンラインや対面で説明会を開き、研修の目的やゴールを共有します。
段階的なカリキュラム設計
いきなり高度な内容に入ると、初心者は「自分には無理だ」と感じてしまいがちです。
研修を「基礎→応用→実践」と段階的に進めることで、徐々に慣れさせ、スムーズに学びを深められる環境を作ります。
- 具体策:
- 基礎の強化: 初期段階では専門用語や基本操作に集中し、繰り返し学ぶ機会を設けます。
- 段階的な演習: 簡単な問題から始め、次第に複雑な課題に取り組むようにします。
- 進捗確認: 途中で理解度テストを実施し、必要に応じて内容を調整します。
個別サポートを充実させる
一人ひとりの進捗や課題は異なるため、個別のサポートが不可欠です。特に初心者はつまずいた時に誰にも相談できないと、挫折につながりやすいです。
気軽に質問できる環境を整えることで、安心感を提供できます。
- 具体策:
- メンター制度: 経験豊富なトレーナーを配置し、個別相談や質問に対応します。
- 進捗モニタリング: 受講者ごとの学習状況を把握し、必要に応じてフォローアップを実施します。
- グループディスカッション: 同じレベルの参加者で小グループを作り、相互支援を促します。
実践的で魅力的な内容にする
学習内容が業務や実生活にどのように役立つかが見えないと、モチベーションが低下しがちです。
具体的なシナリオや実務に即した内容を取り入れることで、学びの意義を実感してもらうことが大切です。
- 具体策:
- 実務シミュレーション: 例えば、Webアプリ開発研修であれば、簡単なアプリを作るプロジェクトを設定します。
- 成功事例の紹介: 過去の受講者が研修後に達成した成果や成長のストーリーを共有します。
- キャリアパスの提示: 習得したスキルがどのような仕事やキャリアに繋がるかを具体的に説明します。
成功体験を積ませる
研修の中で小さな成功体験を積むことで、受講者に「自分にもできる」という自信を持たせることが重要です。
成功を実感することでモチベーションを高め、次のステップに進む意欲を引き出します。
- 具体策:
- ミニプロジェクト: 簡単な課題を用意し、短時間で達成できる目標を設定します。
- ポジティブなフィードバック: 成果を称賛し、具体的にどこが良かったかを伝えます。
- 進捗共有の場: 発表会や成果報告の場を設け、他の受講者や講師からのフィードバックを受けられるようにします。
エンジニア研修、挫折を防ぐなら専門企業に依頼するのがおすすめ
エンジニア研修を効果的に進めるためには、専門企業に依頼するのが非常に有効です。専門企業は、最新の技術動向や業界のニーズを反映したカリキュラムを持ち、経験豊富な講師陣を揃えていますので、実践的かつ即戦力となるスキルを学ぶことができます。
また、専門企業は個別対応も充実しており、学習進度に応じたフォローアップや疑問点の解消が可能です。これにより、個々の研修生が抱える学習ペースのズレや不安を解消し、挫折を未然に防ぐことができます。
さらに、専門企業は最新の教育手法を取り入れ、オンラインやハイブリッド形式の研修を提供することも多く、場所や時間に制約されない柔軟な学習環境を提供します。
研修の内容も、実際の業務に直結するプロジェクト型の学習を取り入れることで、研修生がリアルな開発現場を体験しながらスキルを磨くことができます。
中小企業の場合は特に、教育のために割けるリソースが十分にないことも多いです。研修を専門企業に依頼することで、通常業務を圧迫することなく、新人の成長を促進する環境を整えることができます。
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。