ChatGPTの使い方は?利用する際の注意点や基礎が学べるおすすめ講座を紹介!
公開日:2023年11⽉28⽇最終更新日:2023年11⽉28⽇
AI(人工知能)の技術開発が盛んになり、今まで以上にAIは私たちにとって身近なものになりました。なかでも、今注目されているのがChatGPTです。
キーワードを入れるだけで、瞬時に答えを返してくれるChatGPTは、ビジネスの分野でも大きな注目を集めています。しかし、具体的に何ができるのか・どのような場面で活用すると便利なのかを理解している人は、まだ少ないのが現状です。
なかには「ChatGPT=危険なもの」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
この記事ではChatGPTの概要や使い方、具体的な活用場面などを解説します。
「ChatGPTに興味はあるが、自分が利用しているイメージがつかめない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
ChatGPTとは?
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社によって開発された人と自然な会話ができるAI(人工知能)です。インターネット上のテキストデータから学習し、私たちの質問に答えてくれます。
これまでも、人間と対話ができるAIは存在しました。代表的なものがチャットボットです。しかしチャットボットは決まった質問に定型文でしか答えられません。そのため、サポートセンターやQ&Aなど、利用できる場面が限られていました。
その点ChatGPTは、膨大なデータを学習し、そこから答えを導き出すため、より高度な対話が可能です。
チャットボットはマニュアルで決められた応答しかできませんが、ChatGPTはAI自身がデータをもとに考え、答えを導き出すこれまでより進歩したAIといえるでしょう。
ChatGPTを利用するメリット
ChatGPTを利用すると、次のようなメリットが得られます。
- AIを利用したのがわからないほど自然な文章が作成できる
- 様々なタスクがこなせるため、業務効率化が実現できる
- 自分が知らなかった情報を手軽に収集できる
これまでもAIを使って文章を作ることは可能でしたが、作成された文章はどこか不自然で、読みにくいものが少なくありませんでした。しかしChatGPTはこれまでの会話からより自然な人間の言い回しや単語の選び方を学習しているため、自然で違和感のない文章を作成できます。
また、ChatGPTに対する問いかけを工夫すれば、調べものだけでなく、文章の作成や添削、ブレインストーミングなども可能です。使い方に少し工夫は必要ですが、これらの作業が手軽にできるとなれば、業務効率も大幅に改善するでしょう。
ChatGPTの始め方
ChatGPTは、誰でも気軽に、無料で利用できます。ChatGPTの始め方を解説します。
ChatGPTを利用するにはOpenAI社のアカウントが必要です。まずは、ChatGPTの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成しましょう。アカウントは「Sign up」から作成します。
登録するメールアドレスとパスワードを入力すると、メールアドレスに登録確認メールが届きます。登録確認メールのリンクをクリックし、次の項目を入力してください。
・First name(名前)
・Last name(姓)
・Organization name(組織名)※任意
・生年月日
項目を入力したら「Continue」をクリックします。
すると、電話番号を入れる欄が表示されるので、携帯電話の番号を入れましょう。「Send code」のボタンを押すと、SMSで認証コードが届くので6桁の数字を入力して「Continue」をクリックします。
「A note on credits(クレジットに関する注意事項)」を確認し、「Continue」をクリックすればOpenAIのアカウント作成とChatGPTの利用準備は完了です。
OpenAIのアカウントは、Google AccountやMicrosoft Accountで作成することもできます。すでにこれらのアカウントを持っている人は、Continue with GoogleまたはContinue with Microsoftのボタンをクリックすると、アカウント作成の手間が省けます。
ChatGPTでできること
非常に便利なChatGPTですが、具体的にどのようなことができるかイメージできていない人もいるでしょう。
ChatGPTでは主に次のことが行えます。
情報収集
ChatGPTは、インターネット上のテキスト情報を元に常に学習を続けています。そのため、情報収集が得意です。
上手に質問すれば、すぐにありとあらゆる情報を集めてきてくれます。
ChatGPTのすごいところは、専門的な質問や、漠然とした質問にも的確に応えてくれることです。たとえば「北海道でおすすめの観光地は?」といった質問にも、「確定申告のやり方を教えて」といった質問にも、瞬時に返答してくれます。
文章の作成・要約
ChatGPTは文章の作成や要約も得意です。一般的な文書作成ソフトにも校正機能はついていますが、ChatGPTならより手軽に利用できます。
現在のところChatGPTに打ち込める文章量は限られているので、すべての文章を要約できるわけではありませんが、元の文章をコピー&ペーストするだけで要約してくれるのもChatGPTならではです。
最近は、レポート作成などの際にChatGPTを使う人も増えています。
リストや表の作成
ChatGPTは、シンプルなものであればリストや表も作成できます。
「以下の内容でリスト(表)を作成してください」の後にデータを入力すれば、あっという間にリストや表を作ってくれるので、業務の効率化・時間短縮につながるでしょう。
コーディングの生成
ChatGPTを使うと、プログラミングの知識がない人でも、プログラムのコードを書くことができます。やり方は簡単で、具体的なプログラムの内容を入力して、記述するプログラム言語をしていするだけです。
ある程度プログラミングの知識がある人は、簡単なコーディングをChatGPTに任せてしまえば、一からコーディングする手間が省けるでしょう。
ただし、複雑なプログラムや大きなプロジェクトの問題を解決するのには向かないので、その点にだけ注意が必要です。
ChatGPTを使うと便利な場面
ここからはChatGPTを使うと便利な場面を解説します。
プログラミング
先述の通り、ChatGPTを使うと簡単にプログラムのコードが書けます。ChatGPTに基本的なコーディングを任せれば、作業の点が省けて業務効率が大きく向上するでしょう。
現在プログラミングを学習中の人にとっては、学習のサポートツールにもなり得ます。自身が書いたコードのチェックや、学習内容の予習・復習に活用すれば、よりスムーズにプログラミング言語が習得できるはずです。
ブレインストーミング
ブレインストーミングにChatGPTを活用するのもよいでしょう。
目的や背景、予算、期日などを入力すると、その膨大な学習データからChatGPTが様々なアイデアを提案してくれます。
提案されたアイデアを膨らませていけば、短時間で質の高い企画書を作成することも可能です。
テキストの添削・校正
ChatGPTはテキストデータをもとに学習するAIなので、テキストの添削や校正も得意です。特に普段から長文を書くことが多い人は、ChatGPTを活用すると簡単に添削・校正が行なえます。
テキストの添削や構成をする際は、ChatGPTに「文法や表現に問題がないか確認してください」や「この文章を校正してください」など具体的な指示を出すのがポイントです。
メルマガ・メールの作成
メルマガやメールの作成が苦手な人にとって、ChatGPTは非常に頼もしい相棒になるでしょう。
こまめに作成・送信する必要があるメルマガやメールの作成を手間に感じている人は、意外と少なくありません。しかし、ChatGPTを利用すれば、簡単な指示を入力するだけで、あっという間にメールの文面を作成できます。
背景やターゲットなどの細かい情報を追加すれば、よりターゲットに刺さるメールも作成可能です。
翻訳や英会話の練習
ChatGPTは、外国語の口語表現に関するデータも学習しています。そのため、翻訳や英会話の練習にも活用できるでしょう。
ネイティブ話者がよく使う単語やイディオムなどを質問すれば、瞬時にリストアップしてくれます。
翻訳する場合も「より自然な表現に翻訳して」などと指示すれば、機械を通したとは思えないほど自然な翻訳が可能です。
議事録の作成
面倒な議事録も、ChatGPTを使えば簡単に作成できます。
メモしたことや、文字に起こした内容をChatGPTに入力するだけで、内容を要約する時間を大幅に短縮できるでしょう。
データをまとめたり最後に内容を確認したりする必要はありますが、すべて人の手で行うよりも短い時間で作成できるため、業務効率も向上します。
ChatGPTにできないこと
様々なことができるChatGPTですが、できないこともあります。ChatGPTを利用する際は、できないことも頭の片隅に置いておきましょう。
社会的に好ましくない文章や投稿の作成
ChatGPTでは、社会的に好ましくない文章や投稿の作成はできません。具体的には、誹謗中傷や差別的な文章などです。
なかには、自身のブログ記事やYoutube動画の台本作成にChatGPTを使おうと考えている人もいるかもしれませんが、センセーショナルがゴシップ記事や誹謗中傷・名誉棄損を含む動画の台本は作成できません。
倫理的でないシナリオの作成
登場人物の設定やあらすじなどを入力すれば、ChatGPTで小説やシナリオも作成できます。しかし、殺人や不倫といった倫理的でないシナリオは作成できません。
推理小説や恋愛小説などの執筆をChatGPTで行う場合、希望する内容が倫理的かどうかを確認するようにしましょう。
占いなど未来の事柄を予期すること
ChatGPTは、未来の事柄を予測することはできません。
ChatGPTで占いなどができれば楽しそうだと思っても、ChatGPTで占いはできません。
同様に「南海トラフ地震がいつ起こるか予測してほしい」のような、未来の事柄について尋ねる質問にも答えられないようになっています。
よりChatGPTを使いこなすための5つのポイント
ChatGPTを使いこなすには、次の5つのポイントを意識してみましょう。誰でも簡単に使えるChatGPTですが、次のことを意識するとより的確な答えが得やすくなります。
シンプルな質問を心がける
ChatGPTを使いこなすには、シンプルな質問を心がけましょう。質問は長文にするより、短く分けて入力したほうが返答の制度が上がります。
長文で質問すると返答も長文になりやすく、ChatGPTが文章を正しく理解できずエラーが返ってくることも増えます。
プロンプトエンジニアリングを実施する
プロンプトエンジニアリングを実施するのも効果的です。プロンプトエンジニアリングとは、ChatGPTにどのような返答をしてほしいか指示するプロセスを指します。
入力する指示(プロンプト)を工夫することで、より求める答えが得やすくなるので、次のことを意識しながら指示を考えてみましょう。
- 明確かつ簡潔に書く
- 要件を具体的に示す
- 例を出す
- 正確な情報を補足する
対話の際に情報や条件を追加する
対話の状況や目的、文字数の制限など、ChatGPTに指示を入力する際に情報や条件を付け加えると、より高度な返答が得られます。
特に追加したい情報は、ChatGPTを使う人がなぜその質問をするかという「意図」です。
・どのような問題を抱えているのか
・どのような情報が欲しいのか
などを入力すると、より希望に沿った返答が得られるでしょう。
用途ごとにチャットを変える
用途ごとにチャットを変えるのも大切です。ChatGPTはこれまでの会話内容を記憶して、学習します。そのため、同じチャットを使い続けていると、情報が入り混じって、求める返答が得にくくなります。
翻訳なら翻訳、文章校正なら文章校正と用途ごとにチャットを変えると、情報過多になることなく、制度の高い返答が得られるでしょう。
プラグインを活用する
ChatGPTには様々なプラグインが用意されています。これらのプラグインを積極的に活用すると、画像の生成や翻訳、SEOに対応したライティングなども行えるようになります。
ChatGPTの用途に合わせて導入するプラグインを選んでみましょう。
ChatGPTを利用する際の注意点
ChatGPTを利用する際は、次のことに注意が必要です。ChatGPTは優れたAIですが、万能ではありません。常に使う側のモラルが問われていることに留意しましょう。
出力された情報が正確かどうか必ず確認する
ChatGPTが学習するデータのなかには、不正確なものや古いものも混じっています。そのため、ChatGPTが出力する返答が100%正確とは言い切れないのが現状です。
ChatGPTによって出力された情報を活用する場合は、必ずその情報が正確かどうかを確認しましょう。
機密情報の流出に注意する
ChatGPTは、過去の会話の内容も記憶して、学習に活用します。そのため、入力した内容に機密情報が含まれていると、流出のリスクがあることに注意しましょう。
ChatGPTに入力された指示の削除はできないため、一度入力した情報はずっとネット上に残り続けます。社内情報や個人情報など流出して困る情報を入力することは控えてください。
偏った意見が出ることに留意する
ChatGPTは、フラットなスタンスのAIではありません。学習するデータが偏っているため、特定のグループや地域へのバイアスがかかっている状態です。
学習に用いるデータは、日本語より英語のもののほうが多いとされています。
そのため、中立な立場の返答ではなく、極端に偏った意見・返答が帰ってくることがあります。
突然使えなくなる可能性に留意する
サーバーが混雑したり、利用規約が変わったりすることで、ChatGPTが突然使えなくなる可能性もゼロではありません。継続してChatGPTを利用する際は、その可能性も心に留めておきましょう。
ChatGPTの効果的な使い方を学ぶなら東京ITスクールの研修がおすすめ!
ここまでChatGPTについて解説してきましたが、より効果的な使い方を学ぶなら東京ITスクールの「ChatGPT活用講座」がおすすめです。
こちらの講座を受講することで、90分でChatGPTを使いこなす知識とスキルが身につきます。
インターネットで調べものをすることが多い人や、少しでも設計・コーディングの手間を省きたいエンジニアにおすすめの内容ですので、ぜひこの機会に受講してみてはいかがでしょうか?
ChatGPTを上手に活用して業務効率を向上させよう!
これまでのAIとは一線を画すChatGPTは、これからますます広く活用されるようになるでしょう。ChatGPTを使えば、業務効率を改善したり、作業時間を短縮したりできるようになります。
ChatGPTを使いこなしたいなら、東京ITスクールの「ChatGPT活用講座」がおすすめです。
東京ITスクールでは他にも様々な講座を開講していますので、興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
関連記事
現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。