エンジニア研修を行う際の注意点とおすすめ研修
公開日:2023年09⽉25⽇最終更新日:2023年09⽉25⽇
エンジニア不足が叫ばれる昨今、エンジニアの雇用・育成に頭を抱えている企業は決して少なくありません。優秀なエンジニアであればあるほど、多くの企業からオファーが殺到するため採用が難しく、いつまで経っても人材が集まらないという企業もあります。
そこで注力したいのが、エンジニアの育成です。
これまでシステム開発をしたことがない人であっても、エンジニア研修を実施することでエンジニアとして開発業務に携われるようになります。
この記事では、エンジニア研修を行う際の注意点とおすすめの研修プログラムを紹介しますので、エンジニア研修の実施を検討している方は参考にしてみてください。
エンジニア研修とは?目的と研修を受けるメリット
まずエンジニア研修の概要と目的、研修を受けるメリットを解説します。
エンジニア研修とは
エンジニア研修とは、新卒や中途で採用した新人エンジニアに対して行われる研修です。
優秀なエンジニアが採用できるならそれに越したことはありませんが、優秀なエンジニアほど希望年収が高かったり、引く手あまたで採用するのが難しかったりします。
そこで、まだ経験の浅いエンジニアを採用し、エンジニア研修を通して育成する企業が少なくありません。
エンジニア研修の目的
エンジニア研修の目的は主に3つです。
- 知識の共有
- 問題解決力の習得
- チームで仕事をするスキルの習得
エンジニアには、システム開発に関する膨大な知識が求められます。しかし、新人エンジニアはまだ知識が乏しく、現場で活躍するだけのノウハウを持っていないことが少なくありません。
そこで重要になってくるのがエンジニア研修です。
エンジニア研修でシステム開発の基礎知識を学ぶだけでなく、自身で問題を解決するスキルやチームで仕事をする際のコミュニケーション能力なども身につけることで、より早期に現場で活躍できるようになります。
エンジニア研修の主な形式
ここからは、エンジニア研修のタイプを解説します。
エンジニア研修といっても、主に4つのタイプに分けられます。それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。
オンライン研修
オンライン研修は、講義動画を視聴する座学研修と、実際に作業をしながらスキルを身につけるハンズオン研修があります。
座学研修は主に知識を学ぶために行われることが多く、ハンズオン研修はスキルを身につけるために行われます。
オンライン研修のメリットは、受講する場所を選ばないことです。PCとネット環境があれば、自宅でも受講できます。
一方、1人で画面に向かう時間が長くなるため、モチベーションの維持が難しいというデメリットもあり、研修中は適切なフォローが必要です。
座学研修の場合、聞いているだけでは十分に身につかず、研修の成果が得られないこともあります。
大勢の受講者に対して少ないスタッフで実施できるのは大きな魅力ですが、確かな成果を得るにはスタッフの質にこだわるようにしましょう。
OJT形式の研修
OJTとは「On the Job Training」の頭文字を取ったもので、普段の業務を行いながらその中で研修を受けることを指します。
以前からスタートアップ企業では広く行われていましたが、最近はアジャイル開発が主流になったため、それ以外の企業でも積極的に取り入れられている研修です。
OJTのメリットは、実際の作業を通じて、業務の流れややり方を学べることです。作業しながら学ぶため、現場ですぐに使えるスキルが身につきます。
しかし、教える側に負担がかかることもあります。自分の業務を行いながら指導しなければならないため、人によっては自分の業務が思うように進められなくなることも珍しくありません。OJTを実施する際は、教える側の人の負担を軽減するため業務量を調節するなどの配慮が必要です。
スクール形式の研修
スクール形式の研修では、一定期間プログラミングスクールに通ってエンジニアとして必要な知識・スキルを身につけます。
受講者一人ひとりに合わせたカリキュラムできめこまかい指導が受けられるため、学習効果が高いのが特徴です。
しかし、人によっては修了するまでに時間がかかることがあり、効率的な人材育成には向きません。
ブートキャンプ
ブートキャンプとは、新しいスキルを短期間で効率的に学ぶための研修形式です。
ブートキャンプでは、いくつかのチームに分かれて自分たちが作りたいシステムを考え、期間内に知識とスキルを習得しながら、システムの完成を目指します。
短期間で高い効果が得られる一方、ハードな研修なので挫折・離脱する人が出やすいのがデメリットです。
エンジニア研修を行う際の7つのポイント
ここからは、エンジニア研修を行う際の7つのポイントを解説します。受講者の挫折・離脱を防ぐためにも、次のことを意識しながら研修を実施しましょう。
事前に主体的に学ぶ姿勢を身につけさせる
エンジニア研修を行う際は、事前にしっかりとマインドセットを行うことが重要です。マインドセットでは、自ら主体的に学ぶ姿勢を身につけさせましょう。
エンジニアとして第一線で活躍し続けるためには、常に知識やスキルをアップデートする必要があります。
研修の段階で「学び続ける姿勢」を身につけさせておくことで、エンジニアとして現場に出た後の知識・スキルのアップデートがしやすくなるでしょう。
研修のゴールを明確に設定する
エンジニア研修を行う際は、研修のゴールを明確にすることも大切です。漫然と研修を行っていては、思うような成果は得られません。
ゴールを設定する際は、できるだけ具体的かつ明確に設定してください。
「現在行っている業務をキャッチアップさせたい」といったゴールではなく、
「〇〇を使ってサーバー構築までできるようにしたい」
「※※を使ってアプリケーションを開発できるスキルを身につけさせたい」
というように具体的なゴールを設定することが重要です。
明確なゴールが設定できれば、それに到達するために具体的に何を行えば良いかが見えてくるはずです。
エンジニアの能力に合った内容の研修にする
エンジニア研修は、受講者の能力に見合った内容にしましょう。研修に入る前に、できるだけ詳しく知識やスキルのレベルを聞き取り、それに見合う内容にするのが理想です。
研修は簡単すぎても、難しすぎても挫折・離脱しやすくなります。
受講者は一人ひとり性格も知識量もスキルも異なるので、それぞれの状況に合わせたカリキュラムを設定しましょう。
研修で出す課題の量を調整する
研修で出す課題の量を調整することも重要です。タスクが少なすぎると暇を持て余してモチベーションが下がってしまいますし、多すぎれば負担が大きくなって挫折・離脱しやすくなります。
研修が進むにつれ「あのスキルも必要だ」「この知識も教えなければ」と次から次に課題を課す講師がいますが、それでは受講者はパンクしてしまいます。
受講者の精神的な負担も鑑みながら、「頑張ればこなせる」程度の量に調整しましょう。
少し頑張ればこなせる量の課題を課すことで、自ら考えて業務を効率化させる習慣も身につきます。
必要に応じて専門企業に依頼する
自社でエンジニア研修を行う企業もありますが、それが難しい場合は専門企業に研修を委託しましょう。
専門企業には、効率的にエンジニアを育成するノウハウがあります。また、研修を行う講師もプロです。
現場で活躍するエンジニアであれば誰もが講師として優れているかというと、そんなことはありません。研修講師にふさわしい人材が自社にいない場合は、専門企業に研修を依頼すると、より質の高いエンジニア研修が行なえます。
フィードバックを忘れずに行う
研修後はもちろん、研修中も適宜フィードバックを行いましょう。フィードバックを行うことで受講者のモチベーションも高まりますし、学んだことも定着しやすくなります。
この時大切なのは、フィードバックを単なるダメ出しにしないことです。
客観的に研修の成果を把握・評価し、必要に応じてフォローを入れましょう。
新人エンジニアの場合、研修が精神的な負担になることもあります。悩んだときや行き詰ったときに気軽に相談できるようメンターをつけることも検討しましょう。
必ず研修資料を作成する
研修を行う側には負担になりますが、研修資料は必ず作成しましょう。
どうしてこの研修を行うのか、この研修で身につけてほしい知識・スキルなどを記した資料を作っておけば、研修にかかわる全員が共通認識を持てるので、研修がスムーズに進みます。
エンジニア研修の内容を資料にして残しておけば、次の年度にも活かせるだけでなく、社内で人材育成のノウハウを共有するのにも役立つでしょう。
エンジニア研修を専門企業に依頼するメリット・デメリット
ここからは、エンジニア研修を専門企業に依頼するメリット・デメリットを解説します。自社でエンジニア研修を行うのが難しい場合は、次のメリット・デメリットを把握したうえで、専門企業への依頼を検討してください。
専門企業に依頼するメリット
専門企業に研修を依頼するメリットは、主に2つです。
- プロの講師による質の高い研修が受けられる
- 自社で研修を行う手間が省ける
専門企業の講師は、それを生業にしているプロです。エンジニア指導の経験も豊富で、育成ノウハウもあります。
指導の経験が豊富なら、より受講者一人ひとりの習熟度に合わせて指導することも可能でしょう。
また、専門企業に依頼すれば、研修資料の作成やカリキュラムの設定、受講管理なども任せられます。自社のリソースを割くことなく人材を育成できるのは、人手不足が叫ばれている今、大きな魅力といえるでしょう。
専門企業に依頼するデメリット
専門企業に依頼する場合、次のようなデメリットもあります。
費用がかかる
自社のニーズに合わせた育成が難しいことがある
専門企業に依頼した場合、自社で研修を実施するよりも費用がかかることは避けられません。なかには助成金が活用できる企業もあるので、少しでも研修にかかる費用を押さえたいなら、助成金が活用できる企業に依頼しましょう。
専門企業の場合、自社のニーズに100%合致した人材を育成するのが難しいことがあるのも考慮しておきたいポイントです。
少しでも自社のニーズ合致した研修を行いたいなら、研修前の段階で専門企業と密にすり合わせを行い、カリキュラムを調整する必要があります。
エンジニア研修を依頼する企業を選ぶ4つのポイント
エンジニア研修を依頼する企業を選ぶ際は、次の4つのポイントを意識しましょう。
エンジニア研修のノウハウがある企業を選ぶ
エンジニア研修を専門企業に依頼するときは、ノウハウがある企業を選ぶことが重要です。
研修会社によっては、エンジニア研修のノウハウがないこともあります。それでは研修の目的を達成することは困難です。
研修を依頼する企業を選ぶときは、過去の実績なども踏まえて、エンジニア育成に十分なノウハウがある企業を選びましょう。
自社のニーズに合わせてカリキュラムをカスタマイズしてくれる企業を選ぶ
企業が置かれている状況は、実に様々です。できるだけ自社のニーズに合わせてカリキュラムをカスタマイズしてくれる企業を選んでください。
これまでに様々な研修を行ってきた企業であれば、自社のニーズを把握したうえで、他にどのような研修を行うのが効果的か提案してくれることもあります。
カリキュラムのカスタマイズについては、依頼する企業を検討する段階で問い合わせておくと安心です。
管理やサポートが手厚い企業を選ぶ
研修を行うにあたっては、受講管理や受講者のサポートといった業務も発生します。少しでも研修の負担を減らしたいなら、管理やサポートが手厚い企業を選びましょう。
いつでも質問できる環境が整っていたり、受講管理も行ってくれたりする企業であれば、受講者も安心して研修に臨めるはずです。
予算に合わせて選ぶ
エンジニア研修にかかる費用は企業ごとに異なります。自社の予算に合わせて、研修を依頼する企業を決めましょう。
助成金を活用したい場合は、助成金の申請サポートがある企業を選ぶのがおすすめです。
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。