IT研修の必要性と行う際のポイント!おすすめ研修も紹介
公開日:2023年08⽉09⽇最終更新日:2025年01⽉09⽇

新人エンジニアを育成するにあたり、IT研修をどのように行うかお悩みの方も多いでしょう。本記事では、延べ1600社以上のITエンジニア育成に携わってきた私たち東京ITスクールが、おすすめの育成方法について解説します。
おすすめの研修サービスについてもご紹介しますので、育成担当者の方は、ぜひ参考にされてみてください。
新人エンジニア育成のためのIT研修を考える
近年、IT人材の不足から採用に苦戦する企業も多く、IT未経験の人材をエンジニアに育成する企業が多くなっています。未経験でも、現場で速やかに即戦力となるスキルを身につけさせるために、プログラミングの基礎をしっかりと身につける必要があります。
ITエンジニアの研修については、
①無理のないペースで学習スケジュールを組むこと
②フォロー体制をきちんと整え、疑問点を解消できるようにすること
③座学だけでなく、業務に直結した実習を豊富に取り入れること
この3つのポイントが大変重要です。せっかく採用できた人材ですから、研修で挫折してしまうようなことがないよう、着実に理解できる研修を行いたいところです。
新人エンジニアに研修で学ばせたい言語ランキングトップ3【2024年】
2024年現在、新人エンジニアの研修で人気のプログラミング言語ランキングトップ3は、Python、Java、そしてJavaScriptです。それぞれが持つ特性や現場での需要、学びやすさなどがその人気を支えています。
第1位:Python
Pythonはそのシンプルで直感的な文法が特徴で、初学者にとって非常に学びやすい言語です。データ分析やAI、機械学習など、近年注目されている分野で多く利用されていることから、新人エンジニアにとって即戦力となるスキルを身につけるのに適しています。また、Pythonは多彩なライブラリと豊富な学習リソースが揃っており、独学や研修中の学習を効率的に進められる点も魅力です。
第2位:Java
次に、Javaは企業内での採用実績が豊富で、金融や製造業といった大規模なシステム開発で長年使われてきた信頼性の高い言語です。その「一度書けばどこでも動く」というプラットフォーム独立性が評価され、多様な開発環境で活躍しています。さらに、Javaはオブジェクト指向プログラミングの基本を学ぶのに適しており、エンジニアとしての基礎力をしっかり養える点が研修プログラムで人気の理由の一つです。
第3位:Javascript
JavaScriptはWeb開発における必須スキルとして、新人エンジニア研修で特に注目されています。ブラウザ上で直接動作するため、学んだことをすぐに実践できる利便性が魅力です。また、JavaScriptはHTMLやCSSと組み合わせて動的なWebサイトを構築する基盤となるだけでなく、ReactやVue.jsといったモダンなフレームワークを活用することで、フロントエンドからフルスタック開発まで幅広い範囲で応用可能です。こうしたエコシステムの豊富さと将来性が、多くの企業でこの言語が選ばれる理由です。
このように、Python、Java、JavaScriptの3言語は、それぞれが持つ特性や現場での実用性、学習面でのメリットから、新人エンジニア向け研修の中心的存在となっています。自社の業務内容や求めるスキルセットに応じて、これらの言語を組み合わせたカリキュラムを構築することが、新人の成長と即戦力化につながります。
IT研修をすべて内製するのは難しい場合も多い
IT研修を内製で行うことは、自社の業務内容に特化でき、社内コミュニケーションという点でも良い反面、課題も多々あります。
まず、研修プログラムを開発するための時間と労力が大きな課題となります。企業が抱えるプロジェクトや日常業務と並行して、新たな研修コンテンツを作成するのはかなりの負担です。さらに、最新の技術トレンドを反映した内容を常にアップデートすることも必要であり、これには専門的な知識と継続的な学習が求められます。
また、高度な技術や最新のITトレンドを教えるためには、実務経験豊富で教育スキルも持った講師が必要です。こうした人材を社内で育成するには時間がかかり、外部からの採用もコストがかさむ可能性があります。
さらに、研修の効果を測定し、改善を続けるための仕組みを構築することも課題となるでしょう。研修内容が社員のスキル向上にどれだけ貢献しているかを適切に評価し、その結果をもとにプログラムを改善していくためには、客観的な評価基準とデータ分析の手法が必要です。
これらの理由から、IT研修をすべて内製で実施することは、多くの企業にとって現実的ではない場合が多いのです。こうした状況では、外部の研修会社を活用することが有効な解決策となり得ます。研修会社の持つ専門的な知識や豊富なリソースを活用することで、自社のニーズに合った効果的な研修を実施できる可能性が高まります。
教育実績が豊富な研修会社の活用がおすすめ
IT教育に特化し、常にプログラムをブラッシュアップしている研修会社では、さまざまな企業のニーズに応じた研修プログラムを提供しており、自社の業務の状況に合わせたカスタマイズが可能です。
経験豊かなプロの講師から質の高い教育を受けられる
豊富な教育実績を持つ研修会社は、経験豊かな講師陣を揃えており、質の高い教育を受けられます。蓄積された教育ノウハウに基づいて学びが体系化されているため、即戦力を育てるうえでも非常に効果的です。
社内リソースを節約できる
ことです。研修の企画や運営にかかる時間と労力を外部に委託することで、企業はその分を他の重要な業務に充てることができます。特に中小企業やスタートアップ企業にとっては、限られたリソースを効率的に活用するために、外部研修の選択は重要な戦略となります。
助成金の活用で実質無料で育成できる場合もある
研修を外注するとなると気になるのがコストの問題ですが、助成金を活用すれば大幅に負担を抑えることができるケースが多くあります。実質無料で実施できる場合もあるので、まずは活用可能かを確認してみましょう。
研修会社にIT研修を依頼する際の4つのポイント
IT研修を自社で行う企業もありますが、知識やノウハウに不安がある場合は、研修会社の提供するIT研修を受講するのがおすすめです。
研修企業にIT研修を依頼する際は、次の4つのポイントを意識しましょう。
- 自社のニーズに合わせてカスタマイズできる研修会社を選ぶ
- 結果につながる研修会社を選ぶ
- 研修の管理やサポート制度が充実している研修会社を選ぶ
- オンラインでも受講できる研修会社を選ぶ
それぞれのポイントを解説します。
自社のニーズに合わせてカスタマイズできるIT研修会社を選ぶ
IT研修といっても、学べる知識やノウハウ、身につくスキルなどは研修によって異なります。IT研修を依頼する際は、自社のニーズに合わせてカスタマイズできる研修会社を選びましょう。
誰を対象にするか・何を目的に研修を行うのかを明確にし、それに合わせてカリキュラムをカスタマイズできる研修なら、より高い成果が見込めます。
新入社員なら情報セキュリティやITリテラシーといった基礎が学べる研修、中堅社員ならデータ分析や業務自動化などのスキルアップにつながる研修などがおすすめです。
結果につながるIT研修会社を選ぶ
研修を行う目的は様々ですが、最終的には「人材育成」に帰結します。研修会社を選ぶ際は、人材育成という結果に結びつくところを選びましょう。
具体的には、研修を行うことそのものを目的にしている研修会社ではなく、人材育成という結果にコミットしてくれる研修会社の研修を選んでください。
企業の抱える課題や現在の状況を加味して、積極的にカリキュラムを提案してくれる研修会社の研修がおすすめです。
研修の管理やサポート制度が充実しているIT研修会社を選ぶ
研修で成果を出すには、受講状況や成果の管理、受講後のサポートが欠かせません。研修会社にIT研修を依頼する際は、受講者の管理やサポート制度が充実している研修会社を選びましょう。
研修担当者にとって、どの社員がどれだけ研修で学んでいるかを知ることはとても重要です。
受講状況に応じて、これから必要な研修も提案してくれるような研修会社であれば、安心してIT研修を任せることができるでしょう。
オンライン、eラーニングも選択できるIT研修会社を選ぶ
コロナ禍以降、テレワークで働く人も増え、オフィスを持たない完全在宅勤務の企業も増えました。全従業員により広くIT研修を受ける機会を提供したいなら、オンラインでのeラーニングに対応している研修会社がおすすめです。
eラーニングなら、時間や場所に囚われず、自分の都合に合わせて受講できるため業務に支障が出にくいというメリットがあります。
また、一時停止や巻き戻しを活用して自分のペースで学べるため、研修に挫折する従業員も減らせるでしょう。
IT研修で社員を挫折させないための5つのポイント
IT研修を実施する企業のなかには、「従業員が挫折してしまった」「結局ITスキルが身につかなかった」という企業もあります。IT研修は、研修の内容や環境によって挫折しやすい研修なので注意が必要です。
せっかくの研修を無駄にしないためにも、次の5つのポイントを意識しながら実施しましょう。
- 従業員のレベルに合った内容の研修にする
- 時間をかけて研修を行う
- 質問しやすい環境を作る
- アウトプット・実践の機会を設ける
- 講師の質にこだわる
従業員のレベルに合った内容の研修にする
IT研修を行う際は、従業員のレベルに合った内容の研修にしましょう。簡単すぎても、難しすぎてもいけません。
もともと身につけているITスキルや知識は従業員ごとに異なります。事前にていねいにヒアリングを行って、その人に見合った内容の研修を実施しましょう。
ITに苦手意識を抱えている従業員は特に挫折しやすいので、難しすぎない内容を自分のペースで学べるよう配慮するとよいでしょう。
時間をかけて研修を行う
IT研修は時間をかけて行うことも重要です。短期間では習得が難しいスキル・知識がある一方で、長期間の研修はモチベーションの維持が難しくなります。
従業員のスキルや知識のレベルに応じて、適切な研修期間を設けることが重要です。
どの程度時間をかけて研修を行うべきか迷った場合は、他の企業の事例を参考にしてみましょう。
質問しやすい環境を作る
IT研修を行う際は、質問しやすい環境を作ることも心がけてください。
研修をしていれば、必ず分からない・理解が追い付かない箇所が出てきます。つまずいたポイントをそのままにしては、研修の成果を上げることはできません。
研修で確かな成果を上げるには、分からないところを分からないままにしない仕組み作りが重要です。
いつでも気軽に質問できる窓口を設けたり、研修後に振り返りの機会を設けたりして、受講者が質問しやすい環境を整えましょう。
アウトプット・実践の機会を設ける
ITスキルを定着させるには、座学で知識を得ることも重要ですが、実際に手を動かしてアウトプット・実践する機会を設けることが欠かせません。
研修後に現場でシステムの活用や開発に関われるように人材を配置するなど、研修で身につけた知識・スキルを現場で活用する機会を設けてください。
実際に現場で研修で学んだことが役立つと、受講者のモチベーションも上がるでしょう。
講師の質にこだわる
IT研修に限らず、どの研修にも言えることですが、講師の質にこだわることはとても重要です。専門知識を持っているだけでなく、教え方が上手い講師なら、受講生を挫折させることなくゴールまで導いてくれるはずです。開発現場経験、IT研修の経験ともに豊富な講師に依頼しましょう。
IT研修を通じてIT時代の人材を育成しよう!
「これからはデジタルの時代」「ITスキルは必須」と言われるようになって久しいですが、IT人材の育成に悩んでいる企業は少なくありません。これからの時代を担う人材を育成したいなら、ぜひ積極的にIT研修を行いましょう。
IT研修を行う際は、次の5つのことを心がけると受講者の挫折が防げます。
- 従業員のレベルに合った内容の研修にする
- 時間をかけて研修を行う
- 質問しやすい環境を作る
- アウトプット・実践の機会を設ける
- 講師の質にこだわる
IT研修をどこに依頼すればよいか迷っている方は、ぜひ東京ITスクールにおまかせください。
東京ITスクールでは、これまで培ったノウハウを元に、成果につながるIT研修を実施しています。毎月開講で、随時受講できるのもポイントです。
ぜひこの機会にIT研修を通じて、次代を担うIT人材を育成しましょう。
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システム開発事業に長年携わってきた私たちならではの、現場で即戦力として活躍できる確かなプログラムをご提供します。
- IT人材の採用から育成までをトータルで支援
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- 実践豊富なカリキュラムで現場即戦力を育成
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。