中小企業向けのおすすめ管理職研修!研修を行う際のポイントも解説
公開日:2023年07⽉25⽇最終更新日:2024年03⽉25⽇
採用ニーズが高まる一方で、今いる社員の教育・育成に課題を抱えている中小企業は決して少なくありません。
これまでは新入社員研修が重視されていましたが、近年は管理職研修のニーズが高まっています。
しかし、どのように研修を行えばよいのかわからない担当者様もいらっしゃるでしょう。
本記事では、中小企業向けのおすすめ管理職研修と、研修を行う際のポイントを解説します。
研修の種類や管理職に必要なスキルも解説しますので、管理職研修にお悩みの中小企業担当者様はぜひ最後までご覧ください。
管理職研修の目的と重要性
管理職には、非管理職とは違うスキルが求められます。自分の業務を行いながら、組織全体の管理も行わなければならないためです。
管理職研修を行う目的と重要性を解説します。
研修の目的
管理職研修の目的は、主に2つです。
- 管理職の役割を確認し、それを実現するための意識を持ってもらう
- 組織の戦略立案とリスクマネジメントができる経営層に近い責任を認識してもらう
これらの目的は、管理職研修のレベルによって異なります。
新任の管理職に向けた研修は、管理職とはどんな役職で何をすべきかを知り、管理職としてのマインドを育むために行われます。
一方、ベテラン管理職に向けた研修は、より経営層に近いマインドを身につけ、責任を認識してもらうために行われます。
研修の重要性
管理職研修が重要だといわれる背景には、「管理職の機能不全」の増加があります。
管理職になると、これまで行っていた業務に加え、組織の管理も行わなければなりません。その際、従来の業務と管理業務のバランスが取れず、管理業務が疎かになってしまうケースもあり、管理職が機能しないことで組織そのものが機能不全に陥ることも珍しくありません。
そこで、組織が機能不全に陥るのを防ぐため、管理職研修の重要性が叫ばれるようになりました。
管理職になると、主に次のような課題にぶつかるといわれています。
- 組織運営の課題
自分が管理する部署やチームで自分なりのビジョンや方針を打ち出せず、チームに一体感が生まれなくなる
- 関係者と関係構築がうまくいかない課題
調整能力が発揮できなかったり、直属の上司との関係が悪くなることで連携に支障が出る
- 部下との関係が悪く人が育てられない課題
部下に厳しい指摘ができなかったり、仕事を任せられなかったりして、人材が育てられない
- 管理業務と非管理業務のバランスが取れない課題
管理業務と非管理業務のバランスが取れず、管理職として機能しなくなってしまう
これらの課題をスムーズに解決し、人が育つ組織・企業を作るため、最近は新入社員研修よりも先に管理職研修を行い、新入社員の受け入れ態勢を整える企業が増えています。
管理職研修の種類
管理職研修は次の4つに分けられます。それぞれの特徴を解説します。
- 管理職研修
管理職としての行動基準と、組織・業務・経営・人材の適切なマネジメント法を身につける基本の研修です。
- 新任管理職研修
新任管理職研修は、役職を与えられたばかりの管理職に対して行われる研修です。
管理職としての仕事の進め方を学び、管理職に必要なスキルを身につけます。
- チームビルディング研修
組織の結束力・チームワークを向上させるための研修です。ゲームなどを用いて行われるケースが少なくありません。
- 上級管理職研修
リスク管理や業務改革、組織デザインなど、経営者視点で組織のマネジメントを学ぶ研修です。
これらの研修を適切な時期に行うことで、管理職として求められる知識やスキルを身につけることができます。
管理職研修を行う時期は、配属後少し時間が経って実務に慣れてきた頃がおすすめです。新年度に配属された管理職なら、5~6月頃に行うとよいでしょう。
業務を行う上で感じている悩みや課題も踏まえた研修を行うことで、研修の意義やメリットが見出しやすくなります。
管理職研修で学ぶべきスキルとは?
管理職研修で学ぶべきスキルは大きく3つに分けられます。
- テクニカルスキル
- ヒューマンスキル
- コンセプチュアルスキル
それぞれ詳しく見ていきましょう。
テクニカルスキル
テクニカルスキルは、業務を遂行するスキルです。日々の業務に必要な知識やスキルがテクニカルスキルに含まれます。
係長や店長など現場に近い管理職ほど高度なテクニカルスキルが求められるため、管理職と非管理職の境があいまいになりがちです。
人によっては、業務に占める非管理業務のウェイトが大きくなってしまい、管理業務に手が回らなくなってしまうこともあるので注意しましょう。
テクニカルスキルには、次のスキルが含まれます。
- マネジメントスキル
- 評価スキル
マネジメントスキルは、リーダーやマネージャーであれば担当するチームや部署、経営者であれば企業全体の経営資源を把握・管理するスキルです。
リーダーシップは組織に所属する人をまとめ、導く能力ですが、マネジメントスキルはひとだけでなく金や物の管理も含みます。
また、メンバー・部下のモチベーションを維持するためには、仕事を正しく公平に評価する必要があります。
そのためには、マネジメントや労務管理の基礎を学ぶのがおすすめです。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルはより良い人間関係を築くために必要なスキルです。メンバー個人と良い関係を築くためのスキルだけでなく、組織に働きかけるためのスキルもこれに含まれます。
具体的には次のようなスキルです。
- リーダーシップ
- コミュニケーション
- ファシリテーションスキル
- コーチングスキル
- プレゼンテーションスキル
- 交渉力
- 調整力
これらのスキルを向上させるには、傾聴力や共感力を高めるだけでなく、相手に働きかけるためのエンパワーメントやエンゲージメントのテクニックが学べるプログラムを研修に取り入れるとよいでしょう。
コンセプチュアルスキル
概念形成力とも言われるコンセプチュアルスキルは、取り組むべき物事の本質を見極めるスキルです。
具体的には、次のようなスキルを指します。
- アクションプランの設定スキル
- 進捗管理スキル
- コーチングスキル
- 問題解決スキル
これらのスキルは、経営層に近い管理職になればなるほど求められる機会が多くなります。
スキルを確実に身につけるためにも、上級管理者研修のカリキュラムにはコーチングスキルや問題解決力を向上させる内容を盛り込むとよいでしょう。
また、これらのスキルに加えて、物事を多角的にとらえる広い視野や柔軟な価値観も必要なものです。
管理職研修の費用相場
管理職研修にかかる時間や費用は企業によって異なります。
研修を外部の企業に委託する場合、1日で100万円という研修もあれば、3万円程度で行える研修もあり、一概にいくらということはできません。
20人未満の研修であれば、3万~30万円が相場です。
おすすめの管理職研修
「管理職研修を実施したいけれど、何を実施すればよいかわからない」
「研修カリキュラムを考えるリソース・ノウハウがない」
「できるだけ費用を抑えて管理職研修を実施したい」
という中小企業の担当者様におすすめしたいのが、東京ITスクールの研修パッケージです。
会社の将来を担う管理職を育成する研修パッケージ
1ヶ月間(講座時間約9時間)で管理職として身につけておくべき基本知識やノウハウ・スキルを学んでいただけます。
対象講座は以下の3講座です。
風通しの良い人間関係・職場環境を作る労務管理の方法がわかる講座です。
3時間で労務管理の基本からメンタルヘルスやハラスメント、指導と育成に必要な知識を学んでいただけます。
財務会計と管理会計の違いから、財務三表の正しい見方まで管理職として必要な会計知識を3時間で学ぶ講座です。
損益管理に必要不可欠な会計の基礎知識・スキルが身につきます。
リスクに対して適切に対処できるリスク管理スキルが身につきます。
基本的なリスク管理の手順だけでなく、データ分析の方法や脅威への戦略なども学んでいただけるため、プロジェクトマネジメントスキルを高めるのにも役立ちます。
いずれの講座も、経験がない方に向けてわかりやすくレクチャーいたしますので、初めて管理職になった方に最適の内容となっております。
費用は、51,480円/名です。
オンライン研修ですので、全国どこからでも受講いただけます。
詳しくは東京ITスクールまでお問い合わせください。
管理職研修を通じて必要な知識・スキルを身につけよう
きちんと機能する管理職を育成することは、組織の機能不全を防ぐうえで非常に重要です。
しかし、管理職研修を通じて学ぶべきスキル・マインドは多く、中小企業のなかには管理職研修のノウハウがない企業も少なくありません。
そのような場合は、管理職研修を外部に委託するのがおすすめです。
東京ITスクールでは、短時間で効率的に管理職研修が行なえるオンライン研修パッケージを提供しておりますので、興味を持たれた担当者様はお気軽にお問合せください。
管理職研修を通じて強いチーム・組織を作るノウハウを身につけましょう。
関連記事
現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。