新人研修で行うべきことは?実施する際のポイントやおすすめの研修を解説
公開日:2023年09⽉06⽇最終更新日:2023年09⽉06⽇
新卒採用後、新人研修を行うにあたって
「何をすれば良いかわからない」
「実施する際のポイントが知りたい」
という方も多いでしょう。
新人研修は、自社に必要な人材を育成するのに必要不可欠なものです。企業に入社して初めての研修で学ぶべきことは、ビジネスマナーから業務に必要な専門知識・スキルの習得まで多岐にわたります。
この記事では、新人研修で行うべきことのほか、実施する際のポイントやおすすめの研修を紹介します。
どのように新人研修を行えば良いかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
新人研修の目的と実施するメリット
効果的な新人研修を行うには、研修の目的とメリットをきちんと把握しておく必要があります。目的と3つのメリットを解説します。
新人研修の目的
新人研修の目的は、「新入社員が配属先で円滑に業務に携われるようにすること」です。
ビジネスマナーなど社会人として身につけておくべき基本的なことから、業務に必要な知識・スキルまで、新人研修で学ぶべきことは多岐にわたります。
新人研修を行う際は、新人が配属先で円滑に業務が進められるような研修内容にすることが重要です。
研修を実施する3つのメリット
新人研修には、次のようなメリットがあります。
- 社会人として身につけておきたいマナーや知識を身につけられる
- 主体的に業務に取り組めるようになる
- 同期と親交を深めるきっかけが作れる
新人研修を受ける人の多くは社会人経験がないため、ビジネスに必要なマナーや知識を知らないことがほとんどです。しかし、それではビジネスで成功を収めることは難しいと言わざるを得ません。
そこで役に立つのが新人研修です。新人研修では、マナー研修やコミュニケーション研修などを通じて、社会人として身につけておくべきマナーや知識を身につけられます。
また、研修で仕事の意義や目的を伝えることも重要です。これらを伝えることで、新入社員が主体的に仕事に取り組めるようになります。主体性のない人材の場合、言われたことをこなすだけになってしまうことが珍しくありません。より自社に貢献できる人材を育成するには、新入社員の主体性を育むことも必要不可欠です。
大企業の場合、新人研修は同期と親交を深めるきっかけにもなり得ます。似た環境で働く同期がいれば、悩みを相談したり、意見交換をしたりしやすいでしょう。ともすれば不安や悩みをひとりで抱えてしまいがちな新人にとって、仲間がいるということは早期離職を防ぐことにもつながります。
新人研修で実施すべき4つのこと
新人研修で行うべきことは、以下の4つです。
- 新入社員の持つスキルの把握
- 配属先のニーズの調査
- 研修の目標設定
- 研修後のフィードバック
ただ漫然と研修を行うだけでは、自社に貢献できる人材を育成することはできません。それぞれ解説しましょう。
新入社員の持つスキルの把握
新人研修を行う際は、新入社員の持つスキルを把握することからはじめましょう。PCスキルや事務スキルは、履歴書などでチェックできます。
業務に役立つ知識やスキルを持っているかどうかをチェックすることも重要ですが、リーダーシップやコミュニケーション力も把握しておくべき事柄です。
リーダーシップやコミュニケーション能力は、選考時に実施した性格検査などで把握できます。
研修を受ける新人に、何が不足していて何を学ばせたほうが良いのかをきちんと把握しておくことで、より効果的に研修を実施できるので、必ず研修前にスキルを把握しておくことが大切です。
配属先のニーズの調査
新人研修を行うにあたっては、配属先のニーズを調査しておくことも重要です。
新人に求めるスキルは、配属先によって異なります。配属先ごとにどのような人材を欲しがっているのかがわかれば、カリキュラムも組みやすくなるでしょう。
現場の課題点も聞きながら研修内容を決めていくことが重要です。
研修の目標設定
研修の目標を設定することも重要です。その研修を通じて、何を・どのレベルにするかを具体的に設定してください。
目標を設定しないまま研修を行うと、研修の成果が見えにくくなります。
目標は、新入社員に身につけてほしいスキルとそのレベルで設定するのがおすすめです。具体的なシーンも踏まえて身につけてほしいスキルをリストアップすれば、研修後の評価もやりやすくなるでしょう。
研修後のフィードバック
新人研修後は、必ずフィードバックを行ってください。フィードバックを行わないと、研修の課題や進捗状況がわかりません。
課題はそのままにせず、次の年度で解決できるよう適宜カリキュラムの見直しを行うことも重要です。
新人研修に用いられる主な手法
ここからは、新人研修で用いられることが多い手法を解説します。
特に用いられることが多いのは、次の6つの手法です。
- レクリーエション
- OJT
- OFF-JT
- ロールプレイング
- ケーススタディ
- グループワーク
レクリーエション
レクリエーションは、研修の前段階として行われることが多いアクティビティです。ゲームや他己紹介、本格的な脱出ゲームなどその内容は多岐にわたります。
参加者同士の一体感を高めたり、緊張をほぐしたりしたいときに効果的な手法です。
OJT
OJTは「On the Job Training」のことで、普段の業務を通じて新人を育成する手法です。
実務を通じて具体的なスキルを習得できるため、コストをあまりかけずに実践的なスキルを習得させられます。
一方で、教える側のスキルレベルや教え方によって成果に差が出やすく、現場への負担が大きいというデメリットがあります。
OFF-JT
OFF-JTは「OFF the Job Training」のことで、セミナーに参加したり座学で必要な知識を学んだりする教育手法です。
それぞれの部署に配属する前段階の研修として実施している企業も多く、業務を遂行するために必要な知識やスキルを座学で身につけます。
学校の授業のように、同じ内容を一斉に対象者に向けてレクチャーするため、アプローチに差が出にくいのがメリットです。
ロールプレイング
ロールプレイングは、業務における役割をそれぞれが演じて、互いの立場の考え方を学ぶために行われるものです。
営業職であれば2人1組で営業職と取引先を演じ、それぞれの立場で考え方や感じ方を学びます。
実際の業務で似たようなケースに遭遇したときに適切に対処できるスキルが身につく研修です。
ケーススタディ
ケーススタディは、実際の業務で起こり得るトラブルやアクシデントに対する解決策や対処法を学ぶ研修です。
電話応対や営業方法など座学で学んだ事柄を、実際に試しながら対応スキルを身につけます。
ロールプレイングと合わせて行われることが多い研修手法です。
グループワーク
グループワークは、参加者がグループ単位で課題に取り組むアクティビティです。
グループでの議論を通じて結論を出し、それを発表する「プレゼン型」と、課題を協力して解決する「作業型」に分けられます。
新人研修を効果的に行う際の4つのポイント
新人研修を効果的に行なうためには、次の4つのことを意識しましょう。
- 座学だけで終わらせず実践する機会を設ける
- フィードバックを単なるダメ出しにしない
- 新人研修中も密にフォローを入れる
- 目的に合った研修手法を選ぶ
座学だけで終わらせず実践する機会を設ける
新人研修を行う際は、座学で学んだことを実践する機会を設けることが重要です。
座学で理解できたとしても、いざ実践してみると思うようにできないことというのは意外と多くあります。
セミナーなどの座学で知識やスキルを学んだら、ロールプレイングやOJTなどで学んだことを実践できる機会を設けましょう。
座学だけで済ませてしまった場合、知識やスキルが定着しにくいという問題もあります。
フィードバックを単なるダメ出しにしない
研修とフィードバックはセットです。研修後の振り返りがなければ、知識やスキルは定着しにくくなります。
フィードバックをする際は、単なるダメ出しにしないことを心がけましょう。
新入社員は、ベテラン社員に比べればできないこと・わからないことが多くて当然です。
「あそこがダメだった」「ここができていない」「これではダメだ」とダメ出しばかりされれば、誰でもモチベーションは下がります。
ダメ出しだけ行っても、人は成長しません。フィードバックをするときは、次の機会に課題を解決できるよう、ポジティブかつ建設的なフィードバックを意識しましょう。
新人研修中も密にフォローを入れる
新入社員にとって、新人研修は心身共に負担がかかるものです。モチベーションを維持し、設定した目標をきちんと達成させるためにも、研修中のフォローも忘れずに行うようにしましょう。
疑問点を質問しやすい環境を作ったり、年が近い先輩社員をメンターにしたりすることをおすすめします。
目的に合った研修手法を選ぶ
目的に合った研修手法を選ぶことも重要です。目的に合っていない研修手法で研修を行っても、思うような成果は得られません。
実践的なスキルを身につけさせたいならOJT、同期の一体感を高めたいならグループワークなど、その研修を通じて何を身につけさせたいのかをよく考え、それに合わせて手法を選択してください。
新人研修は自社と研修会社どちらがおすすめ?
新人研修は、自社で行う企業もあれば、研修会社に依頼する企業もあります。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
自社で行うメリット・デメリット
新人研修を自社で行うメリットは、主に次のとおりです。
人材育成のスキル・ノウハウが作れる
- 研修にかかる費用を削減できる
- 自社のニーズに合った研修が行なえる
ニッチな人材を育成したい企業の場合、自社で新人研修を行うことで、ニーズに合った人材を育成しやすくなります。自社の新人研修で講師を務めるのは先輩社員であるため、回数を重ねるほど人材育成のスキル・ノウハウを蓄積できるのも大きなメリットです。
しかし、次のようなデメリットもあります。
- 研修を担当する社員に大きな負担がかかる
- 社員によって教え方にばらつきが出る
自社で研修を実施する場合、カリキュラムや資料の作成を普段の業務と並行して行う必要があります。そのため、人手に余裕がない企業の場合、担当社員に大きな負担がかかってしまうことが少なくありません。
また、講師役の社員によっては、人に教えることに慣れておらず、教え方にばらつきが出ることも考えられます。
研修会社に依頼するメリット・デメリット
研修会社に新人研修を依頼すると、次のようなメリットがあります。
- プロの講師による研修が受けられる
- カリキュラムや資料の作成などの負担を減らせる
研修会社の講師は、プロです。これまでの経験を生かして、わかりやすい研修を行ってくれると期待できます。
また、研修会社に依頼する場合、カリキュラムや資料の作成の手間がかからないことがほとんどです。人手に余裕がない企業であっても、確かな成果が得られる新人研修を実施できるでしょう。
一方で、次のようなデメリットもあります。
- 費用がかかる
- カリキュラムのカスタマイズが難しいことがある
当然のことながら、研修会社に研修を依頼すれば費用がかかります。少しでも費用負担を軽減して研修を実施したいなら、助成金が活用できる研修会社を選びましょう。
研修会社によっては、カリキュラムのカスタマイズを受け付けておらず、自社のニーズに合った人材育成が難しいこともあります。自社で活躍できる人材を育てるためにも、研修会社を選ぶ際は事前にカリキュラムのカスタマイズが可能かなど、念入りに打合せをすることが重要です。
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。