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Case Study株式会社アクロネット

案件体験型研修

助成金を活用することで
実質負担0円で研修受講できました

「コロナ禍の影響で、案件が縮小したり、リモートでの作業が増えたりと、新入社員がOJTをする場を確保できなくなりました。待機する新入社員にやらせることは自己学習しかないのかと悩んでいた時に、新人研修に続くカリキュラムを用意していただきました」とアクロネット代表取締役社長の秋田谷剛さん。
同社がどのように待機者研修を活用し、新入社員の育成にどう役立ったのか、お話を伺いました。
秋田谷 剛

代表取締役社長

秋田谷 剛

秋田谷 剛

代表取締役社長

秋田谷 剛

アクロネットは、連結対象34社のIT企業などからなるアクロホールディングスのグループ会社。SESSystem Engineering Service)や受託開発、ITソリューション販売、営業支援サービスを展開しています。

東京ITスクールとの付き合いが始まったのは5年前から。以来、新入社員研修をお手伝いしています。今年も7名の新入社員をお預かりしました。新人研修終了後、今年から新たに始まった「待機者研修」もご利用いただきました。

 

 

 

自社エンジニアを確保する重要性

アクロネットは営業に強いシステム開発会社の印象があります。

秋田谷様
そもそもは、営業が強い会社としてスタートしました。技術者は数えるほどしかいませんでした。グループ会社やパートナー企業の技術者に必要に応じて手伝ってもらうという形で運営していました。

 

技術者の育成に力を入れ始めた理由は?

秋田谷様
昨今は契約形態や商流制限などによって、技術者を自社で確保する必要性がでてきたからです。業界全体で技術者不足が続いていますので、経験者採用も難しい。だから新卒採用で、イチから育てることにしたのです。それが5年前。ここから東京ITスクールさんに新人教育をお願いするようになりました。

 

 

「待機者研修」は新入社員の教育だけではなく自社ビジネスにもプラスの効果。

新たにリリースした「待機者研修」を利用してくださったきっかけは?

秋田谷様
新入社員がOJTを体験する場がなくなったからです。通常であれば、東京ITスクールさんの「自立型人材育成コース」で3か月間の新人研修を受けた後は、先輩がいる現場に入りOJTが始まります。エンジニアには実務経験が重要なので、今年もそうする予定でした。

 

ところが、コロナの影響で案件が縮小したり、延期になったり、プロジェクト自体がリモート化したりので、指導どころか、新人をアサインすること自体が難しくなってしまったのです。社内待機をしている間は、自己学習か、内製研修をするのかなど色々検討していたところ、待機者研修のことを伺い、活用させていただきました。

 

どのような内容の研修でしたか?

秋田谷様
IT運用のスキルを強化する世界標準の認定資格「CompTIA(コンプティア)」の取得を目指す内容でした。SESではお客様はエンジニアのスキルシートを確認します。そこに書けるのは実務経験とITに関する資格の情報です。

 

実績が非常にモノを言う世界なので、アサインにおいて実務経験はもちろん一番の関心ごとです。
加えて、どんな資格を持っているかもチェックします。言い換えれば、技術の裏付けを示す資格をいくつも持っていれば、経験不足を補うこともできるわけです。今回は長いブランクがあり不利に映るかもしれませんが、待機者研修を受けることで、ギャップは埋められると感じています。

 

助成金も活用されました。

秋田谷様
今回CompTIA研修は7月から8月に受講させました。活用の際には助成金についてもアドバイスもいただき、実質0円で受講できたのは助かりました。途中で現場に入る者も出てきて、待機者研修からも徐々に卒業できればと思います。

 

スクール側でもこの研修では途中で退校することを想定されているので、柔軟に対応いただき感謝しています。秋以降も新たな内容をご提案いただいていますので、情勢次第では前向きに考えています。

 

受講者の感想はいかがですか。

秋田谷様
評判は上々です。じつは、新人研修が終わった時点で「この情勢の中、このまま現場に入って通用するかわからない」と、不安を抱えている社員もいました。そこで、待機者研修を受ける前に、2週間かけて新人研修の復習をしてくださったのはありがたかったですね。
(※2020年度は緊急事態宣言を受けて急遽遠隔研修に変更した教室を対象に特別に補講を実施いたしました。)

 

また継続して学べることで、安心につながったようです。ただし、研修の内容は徐々にハイレベルになり、「難しい」といった声も聞こえました。我々が見ても、なかなかの内容だと思うくらいですから(笑)。ですが、プロとして歩むのに知識や技術の習得、資格の取得は必要ですし、技術者の自覚を持つためにも、あえてハードルの高い研修で良いと思いました。成長の糧になっています。

 

受講生は在宅での受講ですか?

秋田谷様
基本的には自宅で受けていますが、それだけではモチベーションが下がるかもしれないので、感染対策に配慮した上で定期的に出社して会議室で受講するなど、受講スタイルは工夫しました。こうしたタイミングが同期同士でコミュニケーションを図るいい機会になっています。専門学校出身者はある程度知識があるので、横のつながりで教えあう姿も見られました。

 

待機者研修を受けたことで、社内にもゆとりが生まれました。待機者に何をさせるのか考える必要がなくなり、優良案件を取るための営業活動に集中できます。有意義な研修があるので、新人のOJTの場を無理やり確保する必要がなくなったからです。焦って中途半端な案件にアサインするリスクがなくなったわけです。

 

 

既存社員の学びの場としても活用していきたい。

待機者研修を受けた感想を改めてお聞かせください。

秋田谷様
資格取得を含めモチベーションの維持になり、学びの場があるという安心感も社員に与えられたと思います。新人研修を終えた若い社員をいきなり社内待機にすると、離職にもつながりかねず、それを防ぐこともできました。

 

一方で、対面型の研修とは異なり講師と直接は会えませんので、わからないことが聞きづらいという声がありました。もちろん質問は受け付けているのですが、より質問しやすい仕掛けがあるとありがたいです。今後はあらゆる資格取得に向けたコンテンツや、今回であれば自宅での受講がメインだったので不安を解消するメンタルヘルスのサービスがあると、さらにうれしいです。

 

当社は社員の資格取得を奨励していて、CompTIA認定資格は新人以外に既存の社員にも取ってほしいと考えています。彼らが気軽に参加できて、欲しい情報が手に入る場があると助かります。そういった活用の方法も考えていきたいです。

 

今回は新人研修に続く形で待機者研修を利用しました。当社は基礎後にすぐOJTに入るのが通例ですが、場合によっては待機者研修などを利用してさらにステップアップしてからOJTという流れも良いイメージが持てました。研修のあり方を見直す機会にもなり、私たちにとっても良い経験になりました。

 

インタビュー・文/大正谷 成晴

写真/大澤 誠

 

 

 



社名 株式会社アクロネット
業務内容 SES、受託開発、ITソリューション販売、営業支援サービス
資本金 2000万円
設立 2015年1月
URL https://www.acro-net.com/

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