研修成功の秘訣!企業が知るべきポイント
公開日:2024年03⽉05⽇最終更新日:2024年03⽉05⽇
企業が少ない労力で大きな効果を得られるように研修を行うには、研修をサービスとして提供している会社の活用は不可欠です。
この記事では、企業が行う研修と研修をアウトソーシングするときに活用する研修提供企業(研修会社)について解説します。とくに、以下の点についてまとめます。
・研修提供企業の概要と役割
・効果的な研修プログラムの設計
・研修効果の測定と評価方法
・準備から結果分析まで研修全体の流れ
研修提供企業の利用を検討中の企業担当者の方は参考にしてみてください。
研修提供企業の概要
研修提供企業とは、企業の人材育成をサポートするため、各種研修プログラムを提供する専門の会社です。研修会社と呼ばれることもあります。提供する研修は、一般的なビジネススキルから具体的な職種や業務に特化した専門知識、リーダーシップ育成まで多岐にわたります。
研修提供企業の主な目的は、組織の業績向上を目指すために、従業員の知識やスキルを向上させることです。そのために最適な教材開発から研修の運営、効果測定までを一貫して行っています。研修提供企業は、サービス提供先の社員一人ひとりの成長を組織の成長につなげる役割を果たします。
研修提供企業の役割と目的
研修提供企業の役割と目的は、組織が抱える人材育成の課題を解決するため、専門的な知識や技術に関する研修を提供することです。
より具体的な役割は、効果的なスキルアップやノウハウの伝達、組織構造の改善、業績向上に貢献する人材育成プログラムの設計と運営など多岐に渡ります。
またその目的は、直接的なビジネス成果につながる成果を生み出すことです。求められる成果の例としては、新規事業展開や生産性向上、社員のモチベーション向上などが挙げられます。このように、研修提供企業は企業が抱える様々な人材育成の課題解決に対し、企業のニーズに合わせて柔軟に対応して支援していくパートナーともいえます。
研修プログラムの種類
研修プログラムの種類は、企業の目的や新入社員のニーズにより様々です。大まかに分けると「技術研修」「ビジネスマナー研修」「コミュニケーション研修」などがあります。
技術研修は特定のスキルや知識を身につけるためのもので、エンジニアのプログラミング研修などが該当します。一方、ビジネスマナー研修は社会人としての基本的な行動やマナーを学ぶ研修です。コミュニケーション研修は、チームで働くためのコミュニケーション能力やリーダーシップを養う研修です。
研修の種類を理解し、企業のニーズに適したプログラムを選択することが求められます。
研修の必要性
研修は、新たな人材が企業のビジョンや文化を理解するために重要となります。入社する際、新卒者は大学と企業の間で大きなギャップを経験することが多いため、研修はこのギャップを埋める助けとなります。
また、研修は従業員の職業的スキルを強化する重要な手段でもあります。研修によって、業務に必要な技術知識はもちろんコミュニケーション能力やリーダーシップなどのソフトスキルも鍛えることが可能です。
さらに、研修は従業員のモチベーションアップやエンゲージメントの向上にも役立ちます。自己成長やスキルアップを実感することで、仕事に対する満足度や成果が上がると言われているからです。
このように、研修は企業の成長と発展のために大きな役割を果たしています。
企業における新卒者研修
新卒者研修は、企業の持続的な発展と成長を支えるためにも重要なものです。新入社員が企業の文化や業務を理解し、自身のスキルを発展させる基盤を提供することが目的です。また、新卒者研修は職場での人間関係構築やチームワークの形成にも寄与します。その結果、個々の能力開発だけでなく会社全体の一体感や士気アップにも繋がります。
これらの点から新卒者研修は企業にとって不可欠なものです。なお研修内容や手法・規模等は、企業のビジョンや目標、規模により異なります。自社に最適な形で行うことが大切です。
継続的スキル向上のための研修
継続的なスキル向上のための研修は、企業の競争力を保つ上で欠かせません。技術や情報が日進月歩で進化する現代社会において、社員のスキルを時代に即して更新し続けることが必要だからです。
例えば、IT企業では新たなプログラミング言語の研修や最新のITトレンドに関するセミナーが定期的に開催され、社員の能力向上を図ることが多くあります。そうすることによって、最新の技術を用いて企業のサービスを提供することが可能になるからです。
また、ソフトスキルに関する研修も重要です。コミュニケーション能力やリーダーシップ、問題解決能力などを育成することで、チーム内の円滑なコミュニケーションとプロジェクトの効率的な推進が可能になります。
社員のさまざまなスキル向上は、社員一人ひとりの成長だけでなく、企業全体の成長にも繋がります。それゆえ、継続的スキル向上のためには研修が必要だと言えるのです。
研修プログラムの設計
研修プログラムの設計は、研修の成功のカギとなります。
まず研修内容を決定するには、受講者のニーズとスキルを把握し、それに応じたカリキュラムを設定することが重要です。たとえばマイクロソフトは、新人向けの研修には基本的なプログラミングスキルを、経験者向けの研修にはビジネス戦略や高度な技術知識を含めるなど、目的に応じた内容を選定しています。
効果的な研修方法については、インタラクティブなアクティビティや実際の仕事に即したシミュレーションを取り入れることがおすすめです。これにより、実践的なスキルを身につけることができます。
研修期間の設定もまた重要で、単に長ければ良いというわけではありません。実際に、研修期間を短縮することで学びの質を高めている企業もあります。
またリモートワークが普及する現在、オンライン研修の活用の重要性が増しているのは想像しやすいのではないでしょうか。オンライン研修を活用することで、全社員に一貫した研修を提供している企業も増えつつあります。
研修はフィードバックと改善のサイクルを重ねることで、効果を高めることができます。研修は一度きりのものではありません。定期的に研修のフィードバックを収集し、それを基に改善を行っている企業もあります。
研修内容の決定
研修の内容は、その企業が求める能力やスキル、そして研修目的により大きく変わります。
研修内容を決める際は、まず研修受講者のスキルレベルと必要なスキルを明確にし、そのギャップを埋めるための研修内容を決定します。また、受講者のニーズだけでなく企業の目標も反映させて、両立させることが重要です。
効果的な研修方法
効果的な研修方法とは、目的や目標に合致した具体的な手法を選び、実践することです。手法の選択においては、受講者のニーズや学習スタイルを考慮することが重要となります。いくつか手法の例を挙げます。
- ロールプレイ・ケーススタディ…互いの役割や業務について理解を深める
- ハンズオン形式のトレーニング・ワークショップ…新たな知識やスキルを身につけたり、既存の能力を強化する
- 自己学習…受講者が自己反省し、自発的に学ぶ機会を作る ・アクションラーニング…研修を通じて学んだことを実際の業務に適用する
これらの方法は大手企業でも実際に使用され、効果を上げています。
研修期間の設定
研修の目的と内容によりますが、研修期間の設定は一般的には新入社員研修で1~2週間、中堅社員向け研修で2~3日が平均的です。しかし、一概に研修期間が長ければ良いとは限りません。研修期間が長すぎると受講者が飽きてしまい、研修への参加意欲を低下させてしまう恐れがあるからです。逆に、短すぎると十分な学習効果が得られません。
最適な研修期間を設定するためには、研修内容、受講者の学習スピード、効率的な学習方法等を考慮することが重要です。また、受講者の業務負担を軽減するために、研修を数回に分けて行うという方法もあります。どの方法を選ぶにしても、研修の目的に照らして最適な選択をすることが求められます。
実践的な研修のポイント
実践的な研修のポイントは、以下の3つです。
- 現場での即戦力化
- 実際の業務を想定したシミュレーション
- フィードバックの徹底
1つめの即戦力化については、研修内容が具体的な業務スキルに直結していると、新人は自身の役割を理解しやすく早くから成果を出すことが可能となります。2つめの業務を想定したシミュレーションは、実際の業務を体験することで、新人が緊張感やプレッシャーを感じながらも業務遂行能力を鍛えることが可能です。3つめの研修中のフィードバックは研修の質を向上させ、個々の成長を促進します。
各点は互いに関連しており、実践的な研修を設計する際には全体的な視点で考えることが重要です。
オンライン研修の活用
オンライン研修の活用は、時間や場所の制約を取り除き、受講者が自分のペースで学べる環境を提供します。また、オンライン研修はコスト削減や時間調整の自由さなど、企業にとっても多くの利点があります。逆に一般的には難点として一般に質問・会話の難しさが挙げられますが、ビデオ会議やチャット機能を組み合わせることでコミュニケーションも確保されます。
ただし、受講者の自律性や自己管理能力が求められるため、従業員のサポート体制を整えることも重要です。
フィードバックと改善
研修の後には、受講者からのフィードバックを収集し、その意見を元にプログラムの改良を行うことが重要です。フィードバックは、研修の内容や運営方法、また教材についての評価を求めるもので、具体的な意見を収集するためのアンケートが一般的です。
また、受講者の成長や変化を評価する面談や試験も行うと改善に役立ちます。これらの評価結果は、研修の効果測定や改善策の検討に活かしましょう。例えば一部の受講者が特定のトピックを理解できていないと分かった場合、そのトピックの教材や講師の説明方法を見直すといった改良をすることなどです。
更なる効果を追求するためには、研修内容の改善だけでなく、時には企業文化や働き方そのものを見直すことも求められます。例えば、研修で学んだ知識やスキルを実務で活用できる環境が整っていなければ、その改善も必要となります。
フィードバック収集と改善は、研修の効果を最大化するための不可欠なステップです。研修を通じて企業の成長と従業員のスキル向上を達成するためには、このサイクルを繰り返すことが重要となります。研修の終了は、受講者にとっても実施側にとっても新たなスタートでもあると言えるでしょう。
研修効果の測定と評価
企業が投資する時間とコストが有効に活用されているかを確認するためにも、研修効果の測定と評価は不可欠です。まず、研修前に目標を設定し、それを基準として効果を評価します。例えば社員のスキル向上を目指すなら、「スキル向上」の内容を具体的に言葉にして、それを達成したかどうかを評価します。
効果測定の方法については、アンケート調査や会議を通じたフィードバックが一般的です。しかし、最も効果的とされているのは「実際の業務におけるパフォーマンスの向上」を評価することです。これを行うためには、事前に評価指標を設定し、研修後の業績をその指標に基づいて評価します。
研修結果の分析も重要です。研修によって得られた成果と、それが目標としていた成果との間でギャップがないかを確認します。また、受講者の意見や感想も重要な要素となります。これらを元に今後の研修内容や方法の改善につなげることが大切です。
研修前の準備と基準設定
研修を開始する前の準備と基準の設定は、研修結果を左右する非常に重要なステップです。以下の手順で行います。
1.研修の目的・目標の設定と達成するための基準作り
2.研修プログラムの具体的な内容決定
3.研修の進行計画作成
4.研修の評価方法の決定
まず、研修の目的と目標を明確に設定し、それを達成するための基準を決める必要があります。これには研修の対象者、その現状のスキルレベル、必要なスキル向上の範囲など、さまざまな要素を考慮に入れる必要があります。
次に、研修プログラムの具体的な内容を決定します。ここでは、目標達成に必要なテーマやトピック、活用する教材やツールなどを選定します。
さらに、研修の進行計画を作成します。研修のスケジュール、セッションの分割、受講者のグループ分けなど、具体的な進行計画が必要です。
最後に、研修の評価方法を決定します。評価方法は目標達成のチェックとフィードバックのツールとなるため、目標と連動した評価項目の設定が必要です。
以上のような研修前の準備と基準設定を行うことで、効果的な研修の進行と結果の評価が可能となります。
研修効果測定の方法
研修効果の測定方法については以下の方法があります。
・受講者の満足度を調査する方法
・研修前後でのパフォーマンスの変化を測る方法
・研修のROI(投資対効果)を算出する方法
受講者の満足度を調査する方法は、受講者自身が研修から何を学べたか、またその研修に満足しているかを把握するためのものです。具体的には、アンケートやフィードバックフォームを用いて実施します。
研修前後でのパフォーマンスの変化を測る方法は、研修が実際に業務に役立っているかを評価するための指標です。一定期間後の成果や改善点を見ることで計測します。
研修のROI(投資対効果)を算出する方法では、研修にかけた費用とその結果として得られた利益や価値を比較し、研修の費用対効果を評価します。
これらの方法を組み合わせることで、より精緻な研修効果の測定が可能になると言えるでしょう。
研修結果の分析
研修結果の分析とは、研修が目的を達成したかどうかを判断し、必要な改善点を見つけ出すために行うものです。
まず研修前に設定した目標と照らし合わせて、それが達成されたかどうかを検証します。その際には、受講者の反応や学びの深さ、研修後の行動変容、組織への影響などを評価します。これらの情報は、アンケートや面談、観察などで収集可能です。
次に収集したデータを基に、研修の内容や方法に問題がなかったか、受講者が理解し活用できているかなどを確認します。この分析から、研修プログラムの改善点や次回に向けた教訓を導き出すことができます。
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講師としての登壇・研修運営の両面で社員教育の現場で15年以上携わる。
企業のスタートアップにおける教育プログラムの企画・実施を専門とし、
特にリーダーシップ育成、コミュニケーションスキルの向上に力を入れている。
趣味は筋トレと映画鑑賞。