ITリテラシー研修とは?実施すべき理由とおすすめ研修を紹介
公開日:2023年09⽉22⽇最終更新日:2023年09⽉22⽇
デジタル化が進み、近年ますますITリテラシーが求められるようになっています。ITリテラシーとは、簡単に言ってしまえば、多くの情報の中から正しい情報を選び取る力・IT技術を理解する力です。
事業のデジタル化を進めるには、ひとりでも多くの従業員が確かなITリテラシーを身につける必要があります。
そこで重要になるのがITリテラシー研修です。
この記事では、ITリテラシー研修を実施すべき理由と、おすすめのITリテラシー研修をご紹介します。
ITリテラシー研修とは?
ITリテラシー研修とは、ITリテラシーを身につけるために行う研修です。ITリテラシーというと難しいことのように思われますが、「多くの情報の中から正しい情報を選び取る力」「ITに関する理解力」と捉えると、少しイメージもわきやすいのではないでしょうか。
ITリテラシー研修では、IT技術の基礎知識だけでなく、事業のデジタル化に必要な考え方も学びます。
ITに関わる部署だけでなく、できるかぎり多くの従業員が受講することでスムーズなデジタル化・業務効率化が可能になるので、ぜひ積極的に導入しましょう。
ITリテラシー研修が必要な企業の特徴
多くの企業は、業務をデジタル化して効率をアップさせるため様々な研修を実施していることでしょう。
しかし「ITリテラシー研修」となると「本当に必要なのか」「やらなくても問題ないのではないか」と考える経営者は珍しくなく、結果として遅々としてデジタル化が進まないケースもあります。
ここからは、ITリテラシー研修が必要な企業の特徴をみていきましょう。主な特徴は次の3つです。
- 経営層のITリテラシーが低い
- 従業員のITスキルに格差がある
- ITツールを使いこなせない
経営層のITリテラシーが低い
ITリテラシー研修が必要な企業の特徴として、経営者のITリテラシーが低いことが挙げられます。
経営者がITに対して苦手意識があったり、ITに対する理解が不足していたりする場合、時代や現場のニーズに合わせた判断をするのは難しくなるでしょう。
その結果、いつまで経ってもデジタル化が進まない・業務効率が上がらないといった状況に陥ることが少なくありません。
昨今、ネット上で展開されるビジネスも多く、新しい働き方も大きな注目を集めています。デジタル化・ITシステムの活用と、働き方の変革や新たな企業戦略の考案は切っても切れないものなので、ITに苦手意識がある経営者ほど研修を通じてITリテラシーを学ぶ必要があるといえるでしょう。
従業員のITスキルに格差がある
従業員のITスキルに格差があるのも、ITリテラシー研修が必要な企業の特徴です。
システム開発などのIT専門部署の従業員と、そうでない従業員の間にITスキルの格差があるのは当たり前です。しかし、業務をデジタル化してITシステムやツールを日常的に利用する環境を整えたいなら、その格差をできるだけ小さくする必要があります。
なぜなら、ITスキルの格差が大きいと、スキルの低い従業員がデジタル化の足かせになってしまうおそれがあるからです。
誰もが専門家レベルのITリテラシーを身につける必要はありません。しかし、業務で使用するITシステムやツールをひと通り使えるレベルのITスキルは誰もが身につけておく必要があることは明白です。
従業員のITスキルに格差がある企業は、全体のスキルレベル向上のためにも、ITリテラシー研修を受けることをおすすめします。
ITツールを使いこなせない
コロナ禍において、リモートワークやWeb会議は一気にポピュラーなものになりました。しかし、なかにはITツールが使いこなせず、思うように業務が進められなかった人もいるのではないでしょうか。
業務で利用するITツールを使いこなせないと、デジタル化は進まず、業務効率も上がりません。
PCのトラブルに関しても、自分で解決できない場合は詳しい人に頼んで解決してもらう必要があり、その人の業務時間を奪ってしまうこともあります。
もし従業員が業務で使うITツールを使いこなせていないようなら、できるだけ早くITリテラシー研修を実施しましょう。
ITリテラシー研修を行わないことで生じる7つの課題
「必要になったらやればいい」
「自社には必要と思えない」
とITリテラシー研修を行わずにいると、次のような課題が生じやすくなります。
- 生産性が低下する
- コミュニケーションロスが発生しやすくなる
- ニューノーマルへの移行が進まなくなる
- セキュリティインシデントが発生しやすくなる
- 情報漏洩やSNSの炎上リスクが高まる
- DXがスムーズに進まなくなる
- フェイクニュースやデマに騙されやすくなる
事業の成長にも影響が出てくることは避けられないでしょう。
ITリテラシー研修を行わないことで生じる7つの課題を詳しく解説します。
生産性が低下する
ITリテラシー研修を行わずにいると、業務のデジタル化が進まず、生産性が低下しやすくなります。
FAXや紙でやり取りするのは手間がかかるだけでなく、インク代などのコストも発生します。経理なども、経理ソフトを使わずに手作業で行うことは極めて非効率的と言わざるを得ません。
長時間、非効率的なやり方で業務を行っていては、生産性をあげることは不可能です。
結果として、事業が成長しない・人が定着しないといった問題も起きやすくなります。
コミュニケーションロスが発生しやすくなる
どのような事業であっても、密にコミュニケーションをとることが、成功へのカギです。しかし、ITリテラシーが低いと、メールやチャット、ビデオ通話と言ったコミュニケーションの特性が理解できず、上手くコミュニケーションが取れなくなることが少なくありません。
コミュニケーションロスは、時に大きなトラブル・アクシデントに発展することもあるため、できる限り発生リスクを抑えておくに越したことはないでしょう。
ニューノーマルへの移行が進まなくなる
コロナ禍をきっかけに、私たちの働き方は大きく変化しました。新しい働き方が広がるのに合わせて、ハンコを廃止したり、形骸化した文書のやり取りを取りやめた企業も少なくありません。この動きは今もなお続いており、今は新しい働き方・ニューノーマルへの過渡期といってよいでしょう。
これまで課題とされることが多かったハンコ文化や形骸的な文書のやり取り、属人的な業務範囲、縦割り文化と言ったものがデジタル化ですべて解決できるわけではありません。しかし、これからより働きやすい環境・仕組みを作るには、デジタル技術を取り入れるのも非常に重要なことです。
ITリテラシー研修を行わずにいるとデジタル化が進まなくなるため、ニューノーマルへの移行も難しくなるでしょう。
セキュリティインシデントが発生しやすくなる
ITリテラシーが低いままだとセキュリティインシデントも発生しやすくなります。セキュリティインシデントとは、悪意ある第三者から攻撃を受けたり、情報を漏洩させたりするセキュリティ上脅威となり得る事象のことです。
セキュリティインシデントの発生は、企業の信用にも大きく関係します。
SNSの炎上リスクが高まる
SNSを使ってマーケティングを行っている企業も少なくない昨今、常に企業は炎上の危険にさらされています。従業員が個人的に行なっている投稿であっても、他の投稿から推察される情報を組み合わせて個人や所属する企業を特定することも容易です。
SNSの炎上の多くはITリテラシーの欠如が原因で起こります。
いつ・何を・どのように投稿するべきか、あるいは投稿すべきでないかがわからないため、炎上してしまうのです。
SNSの炎上は、会社の信用やイメージを大きく傷つけます。SNSでのマーケティングに注力している会社ほど、ITリテラシーを高く保つことが重要です。
ITリテラシー研修を行う3つのメリット
ここからは、ITリテラシー研修を行うメリットを解説します。
主なメリットは次の3つです。
- 企業内で共有される情報の質が高まる
- 業務効率が向上する
- 大規模な情報漏洩が起こりやすくなる
詳しくみていきましょう。
企業内で共有される情報の質が高まる
企業内で共有される情報の質が高まる
ITリテラシー研修を実施すると、企業内で共有される情報の質が高まります。
ネット上には膨大な情報があふれていますが、そのすべてが正しいとは限りません。
ITリテラシーが高まると、その情報が正しいか間違っているかをスムーズに判断できるようになります。また、情報収集のスピードや質も飛躍的に向上するため、企業内で質の高い情報を共有することが可能になります。
業務効率が向上する
ITリテラシーを身につけてIT技術を業務に活用できるようになると、シンプルに業務効率が向上します。
最近は膨大なデータを分析してビジネスに活用したり、業務の質を数値化して管理することも当たり前に行なわれており、そのすべてにITが関わっています。
コロナ禍で急速に広まったWEB会議の利用などにもITリテラシーが必要です。
ITリテラシー研修でITリテラシーを高めることは、デジタル技術を導入して業務効率を向上させるのに非常に有用です。
大規模な情報漏洩が起こりにくくなる
従業員のITリテラシーが向上すると、大規模な情報漏洩が起こりにくくなります。
現在は、Web上で様々なサービス・システムが提供されています。なかには、来店予約やアンケートフォームなど、顧客の個人情報を扱うものもあり、入力された情報を適切に管理することは顧客サービスを向上させるうえで避けては通れません。
ITリテラシーが低いままこれらのサービスを利用すると、情報の取り扱いがずさんになり、サイバー攻撃を受けたり、従業員が故意に情報を漏洩させたりするリスクが高まります。
すべての従業員が高いレベルのITリテラシーを身につけることは、そのリスクを低下させる基本といえるでしょう。
効果的なITリテラシー研修を行うポイント
ここからは、効果的にITリテラシー研修を行う方法をお伝えします。
従業員の資格取得をサポートする
ITリテラシー研修を行う際は、従業員の資格取得をサポートしましょう。
ITパスポートや基本情報技術者試験といった資格の取得は、ITリテラシーレベルの底上げに有用です。従業員がITリテラシーを学ぶ意欲を高めることにもつながるでしょう。
資格取得を促したい場合は、業務中に資格対策の講座を受講してもらうなど、学びやすい環境・仕組みづくりに力を入れることが重要です。
企業・法人研修サービスを活用する
自社でITリテラシー研修を行うのが難しい場合は、研修会社の企業・法人研修サービスを活用するのがおすすめです。
専門企業に研修を依頼すると、費用がかかる一方で、自社の負担を抑えながら効果的な研修が実施できるというメリットがあります。
研修企業に所属する講師の多くはプロなので、これまでの経験を踏まえて、より分かりやすく研修を実施してくれるでしょう。
研修の意義やメリットを説明したうえで実施する
ITリテラシー研修を実施する際は、研修の意義や受講するメリットを説明したうえで実施することも大切です。
なぜ学ぶ必要があるのか・学ぶことでどういったメリットがあるのかを理解しないまま研修を受けても、十分な成果は期待できません。
研修を実施する際は、プレ研修としてマインドセットを行うなどして、受講者の意欲を高める工夫をしましょう。
自社のニーズに合わせてカスタマイズして研修を実施する
ITリテラシー研修に求める内容は、企業ごとに異なります。研修を実施する際は、自社のニーズに合わせて内容をカスタマイズして実施しましょう。
特に専門企業に研修を依頼する際は、事前にしっかりと打ち合わせを行い、研修を通じて解決したい課題や実現したいことを共有しておくことが重要です。
自社のニーズに合わせてカスタマイズしないまま研修を実施してしまうと、かえって業務のデジタル化が進まなくなったり、業務効率が低下したりしてしまいます。
ITリテラシー研修なら東京ITスクールがおすすめ!
「ITリテラシー研修を実施したいけど自社で行うのは難しい」
「専門企業に依頼したいがどこに依頼すればよいかわからない」
という方におすすめしたいのが、東京ITスクールの研修パッケージです。
IT周辺知識を身に付け、DXに対応できる社員を育成する研修パッケージ
【講座内容】
- ~これからDXを推進するあなたへ~ゼロから理解する「DXリテラシー」講座(IT全体像編)
- ~ITサービス、デジタルツールの基礎を理解する~業務改善のための「ITサービス活用」講座
- ~これからDXを推進するあなたへ~ゼロから理解する「DXリテラシー」講座(IT利活用編)
- DXを加速させる!ノーコードで行う業務アプリ作成講座(リスキリング)
受講期間:約2ヵ月
受講費用:60,600円(税込)
こちらの研修パッケージでは、IT周辺知識だけでなく業務アプリ作成スキルなど、デジタル化・DXに必要な知識・スキルを効率的に学んでいただけます。
ITリテラシー研修の講師は現役エンジニアが中心!
東京ITスクールの講師陣は、第一線で活躍する現役エンジニアが中心です。そのため、現場で役立つ知識・スキルが学べます。
ITに初めて触れる方にもわかりやすくレクチャーするだけでなく、適宜フォローも行いますので、つまずくことなく学んでいただけるのが特徴です。
オンライン講座だから全国どこからでも受講可能!
東京ITスクールのITリテラシー講座は、オンラインで行われます。
全国どこからでもPCとネット環境があれば受講できますので、会場までの交通費や移動の手間がかかりません。
ニーズに合わせて研修プランをご提案
東京ITスクールには、これまでに培った研修ノウハウがあります。
御社のニーズに合わせて最適な研修プランをご提案いたしますので、社員研修でお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。
ITリテラシー研修を実施してDXを推し進めよう!
業務効率向上のためにデジタル化を進めている企業様も多いかと思いますが、スムーズなデジタル化のためにはITリテラシー教育が欠かせません。
従業員のITリテラシーが低いままでは、スムーズにデジタル化が進まないだけでなく、情報漏洩やSNSの炎上といった問題が起こりやすくなってしまいます。
従業員のITリテラシーを高めるには、ITリテラシー研修を実施するのが近道です。
ITリテラシー研修の実施でお困りの際は、お気軽に東京ITスクールまでお問い合わせください。
関連記事
現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。