【DX研修】おすすめの導入方法と効果的な研修サービスの選び方を解説!
公開日:2023年06⽉28⽇最終更新日:2023年06⽉28⽇
本記事では、DX研修を検討されている経営者の方向けに下記について解説していきます。
- どうすれば実務につながる効果的な研修になるのか
- 何を基準に選べば費用対効果が高くなるのか
- 成長につながるDX研修とはどんなものか
是非最後までお読みください!
DX研修の目的を明確にしよう
ビジネスの形が大きく変革している昨今。「よし!DXのためにまずは研修だ!」と動き出した方も、DX推進担当に任命されたばかりの方も、何から手を付けていいのか…と悩んでいる方が多いと思います。
「DX研修」とざっと検索してみても、沢山の研修サービスがあって迷ってしまいますよね。
とりあえずランキングが上位のものや、ボリュームが充実していそうなもの、価格が安いものを何となく選べばいいか…となってしまっていませんか?
ちょっとお待ちください!
そもそも、何のためにDXを進めたいのでしょうか?
貴社にとってのDXとは、具体的にどんなことでしょうか?
DX研修を受けて、どのように業務を改善したいのでしょうか?
DX研修と一言で言っても、内容は多種多様です。いくら人気のある講座でも、貴社の業務課題にフィットするとは限りません。
受けてみて「なんか違った…」とならないためにも、まずは現状の業務課題を整理し、解決のために必要なスキルを把握することから始めましょう。
業務課題の洗い出し|必要なツール・知識を可視化する
今、業務の中で課題となっているのはどんなことでしょうか?
ヒューマンエラーの多発、煩雑な事務作業、情報管理、解決すべきことは会社によってそれぞれです。
また、その課題を改善するためには、どのようなツールや知識が必要でしょうか?
AIの知識、顧客管理ツール、Excel、様々ありますよね。そして、DX研修でのスキル獲得によって業務はどのように改善できるでしょうか?
ここをあらかじめしっかりと可視化することが、研修の効果を最大化するために最も大切な部分です。業務ごとの課題や改善すべきところをできるだけ細かく洗い出しましょう。
現場にいる社員が一番業務の内容や流れを理解しています。どこがボトルネックになっているのかをしっかりと見極めることで、最適なDX研修を選ぶための材料になります。
課題の洗い出しの例
≪例①≫
業務課題 | 毎月の帳票管理がエクセルへの手入力で、チェックのフローも確立されておらずミスが多発している |
DX方針 | マクロの活用や顧客管理システムの導入で、入力・チェックを自動化する |
必要なスキル | ・マクロの基本操作 |
≪例②≫
業務課題 | 一部のITスキル保有者にしかできない作業が多く、負荷が偏ってしまっている |
DX方針 | 同じスキルを持つ社員を増やすことで属人化を解消しスピード化する |
必要なスキル | ・フロントエンジニアの基本的な知識 |
このように、業務改善のためのミーティングやアンケートを実施し、各部署がどんなことに困っているのか、どうすればもっとシンプルかつスピーディーになるのかを細かく分析しましょう。明確であればあるほど研修も最適なものを選べます。
社員のスキルを把握する
DXの失敗事例としてよくあるのが、よく検討せずに優秀なツールを先に導入してしまうことです。社員が使いこなせず、一向にフローが改善しない、、一度は経験があるのではないでしょうか。いくらツール自体が優れていても、理解し使いこなすスキルがなくてはもったいないですよね。
業務課題の可視化と共に大事なのが、社員の「現状のスキル」を把握することです。
例えば、AさんはメールのやりとりやWeb検索など基本的なことはできるけど、Excelでの帳票管理やWEBツールの活用はできない、と分かったとします。その場合、業務課題に合わせ「Excel講座」と「ITリテラシー講座」が必要だな、と判断できますよね。
必要なものを組み合わせて受講することがとても大切です。
一般的に、社員それぞれにスキルにバラつきがあることがほとんどです。 面談やアンケートなどで個々のスキルレベルを丁寧に把握するよう努めましょう。その上で、必要な研修や受講方法を検討します。
東京ITスクールでは、業務課題や社員の方それぞれの課題を伺った上で、Aさんにはこの研修、Bさんにはこの研修、といったように最適な研修をご提案させていただくことも可能です。
目的に合わせたパッケージ型でのご提案も可能です。
必要なスキルのみをスポットで受講いただくこともでき、沢山のお喜びの声をいただいています。
是非お気軽にご相談ください!
DX研修のおすすめの選び方
現状の業務課題とそれに対する必要なツール、スキルが明確になったら、いよいよDX研修を選ぶ段階です。研修を選ぶために重要な4つのポイントを見ていきましょう!
① 研修の内容が適切かどうか
これまで述べたように、一言でDXと言っても、必要なツールやスキルは多岐にわたります。DX研修の中には、メールやWeb検索レベルの基本的なITリテラシーを学ぶものから、非IT人材をエンジニア化するような専門的なものなど、内容はそれぞれ異なります。
検討中の研修が、社員のスキルレベルや業務課題にマッチしているかをしっかりと確認しましょう。タイトルに「DX」と銘打っていなくても、内容がマッチするならピンポイントで必要なスキルの講座を受けることも非常に有効です。
なんとなく雰囲気で選んでしまうと、内容が簡単すぎる or 難しすぎてついていけない、という事態に繋がります。さらに、課題へのマッチ度が低いと、業務で活かすことができず費用対効果が低くなります。事前にヒアリングしてもらえるような研修会社だと安心ですね。
せっかく予算を取って研修を活用するのであれば、業務改善にしっかりとコミットできるものを選びましょう!
② ニーズに合わせたカスタマイズが可能か
自社の業務課題やそれぞれの社員に必要なスキルに合わせて、研修がカスタマイズできるかどうかも重要なポイントです。
実際に会場に行って対面で受ける研修、リモートで受けることができるライブ講座、いつでも受講可能なeラーニング、自由に組み合わせできるものがおすすめです。
なぜなら、日々の業務をしながらの学習は、少なからず社員にとっても負担を伴うからです。業務に配慮してスケジュールを組むことで、社員自身も安心して取り組むことができますので、組み合わせや受講日程の自由度がある程度確保されているかどうかも判断のポイントです。
講座のラインナップや受講可能な日程を確認し、実行可能なプランを立てましょう。
③ 助成金の活用ができるか、申請手続きのサポートがあるか
当たり前ながら、研修サービスの活用には費用が伴います。国の助成金を活用することでかなりの負担を軽減でき、場合によっては実質0円で受講できる場合もあります。DXは社内全体の取り組みですから、費用負担はなるべく抑えたいですよね。
助成金の活用にあたって、申請手続きの煩雑さに不安を感じる方も多いことでしょう。そういった場合に助成金の申請サポートを行っている研修会社であれば、必要書類の作成を自動化できたり、手続きの負担を軽減することができます。
せっかく社会保険に加入しているのですから、人材育成にあたっては助成金をしっかりと活用しないと損ですよね。
④ 研修終了後も育成の相談に乗ってもらえるか
研修の内容、受けやすさ、費用面の他にも大切なのが、研修が終わった後も育成面でのプランニングや教育方針のアドバイスなど、長いスパンで並走してもらえるかどうかです。
DXは一度研修を受けたら終わりではありませんし、学んだスキルを業務で活かしながら、改善を継続していく必要があります。
研修により社員がスキルアップし業務が効率化することで、ビジネスの領域も今後変化していく可能性が大きいです。それに合わせて適正な時期に、それに見合った育成をしていくことが大切です。
東京ITスクールでは、実績豊富な当社のメンターが月1回社員の方一人ひとりと面談をし、業務課題に対する必要スキルの提案や本人の希望する方向性などに合わせ、状況把握と共に適切な育成プランを提案するスタッフ管理の代行サービス「キャリサポ」もご提供しております。
定期的なケアとスキルアップの環境があることで帰属意識も向上でき、離職率が下がったとお喜びの声を頂戴しております。お気軽にご相談ください!
DX研修の費用相場は?
DX研修の費用については、1万円前後の個別講座から数十万円の3ヶ月間コースの講座などさまざまです。
講師派遣型でのトレーニングなのか、ワークショップ型かセミナー型なのかなど、受講形式や受講期間などによってかなり費用には開きがあります。
安価なことは一見魅力的ですが、それよりも課題改善に必要な内容が適切に盛り込まれているかを重視して検討すると失敗が少ないでしょう。
複数講座を組み合わせた場合の費用や、自社向けにカスタマイズしたい場合など、具体的な費用を知りたい場合は、複数の研修会社に見積りを依頼することをおすすめします。
コストを抑えたい場合には、助成金が活用できるものも多いので、是非活用を検討してみてください。
IT周辺知識を身に付け、DXに対応できる社員を育成する研修パッケージ
当社のDX関連の研修をいくつか組み合わせたパッケージの例です。
連日研修を実施するのではなく、約2ヵ月間の中で4講座を無理のないスケジュールで組んでいます。
ITの基礎知識が乏しい方向けに、業務でITやWEBツールを使用できるようにするための内容です。
IT周辺知識を身に付け、DXに対応できる社員を育成する研修パッケージ – 東京ITスクール
【このパッケージに含まれる講座】
- ~これからDXを推進するあなたへ~ゼロから理解する「DXリテラシー」講座(IT全体像編)
- ~ITサービス、デジタルツールの基礎を理解する~業務改善のための「ITサービス活用」講座
- ~これからDXを推進するあなたへ~ゼロから理解する「DXリテラシー」講座(IT利活用編)
- DXを加速させる!ノーコードで行う業務アプリ作成講座
【受講期間】2ヵ月間(目安)
【受講時間合計】10.5時間
その他にも多数講座をご用意しておりますので、是非ご覧ください!
DX研修後、効果を最大化するためにできること
最適なDX研修を受けても、その後の業務に活かせなければ意味がありません。
受けて終わりではなく、スキルを定着させ、業務改善へつなげるための取り組みが必要です。
研修で得たスキルを実務で活かす
業務のニーズに合わせて、研修で学んだスキルを具体的なタスクに採り入れていきましょう。研修前に業務課題がしっかりと可視化されていれば、活かし方も自然と見えてきます。
一気にやろうとすると業務に支障が出てしまうことも多いです。業務フローの中の一部分を、学んだスキルを使って自動化してみるなど、実行可能な部分から少しずつ移行していけるとよいですね。
他に影響のある部分については、事前に相談や連携をしながら進めていけるとよいでしょう。
研修内容や成果を定期的に共有する機会を持つ
DX研修で習得したスキルを活かした業務改善について、日々チーム内や部署間で共有する機会を持ちましょう。良いアイデアはチームの中だけでなく、社内全体で共有することで、DXが進みやすくなります。
研修でこんなことを学んだよ、それを活かしてこんな業務改善ができたよ、と社内で共有することで、身近な業務の良い変化を可視化できます。社員たちは、より「自分ごと」と捉えることができ、DXへの理解がより深まることにつながります。
また、共有することで、「それならこれもできるかも?」「こうすればここも自動化できそう!」など、新たなアイデアが生まれることも多いです。現場のみんなでアイデアを持ち寄り、より洗練された業務プロセスが生み出していければ最高ですね。
フィードバックと改善の継続
上記のような試みは一度で終わらせず、効果の計測と改善を継続し、常にアップデートしていきましょう。それにより、これからの業務の変化にも柔軟に対応していくことができます。状況に応じて、新しい研修を受けることも検討することがアップデートに繋がります。
こうした社員の頑張りをしっかりと評価し、励ますようなアクションも、継続にあたっては重要なポイントです。経営層や人事部門はDXの取り組みに対し、必要な支援や評価の仕組みを同時に設計していく必要がありますよね。
社員に業務改善のための多様なスキルが備わると、自身のアイデアを実務レベルで活かせるようになります。それを周りから感謝されたり評価されることで、会社に貢献できている実感につながります。これが仕事のやりがいとなり、帰属意識や人材の定着にもつながっていくのです。
考える力、実行力を積極的に養う
ここまで研修について解説してきましたが、研修もデジタル技術も、あくまで「手段」です。
大事なのは、現状を把握し、目的を明確にすること。
社員それぞれが業務の現状をとらえ、改善案を発想し、そのために自分には何ができるのかを考え、実行できる。そんなメンバーがどんどん増えていくこともDX成功の重要なポイントです。
かつてはこのようなことはリーダーの仕事で、それ以外のメンバーはそれに従い動くだけ、というのが一般的でした。しかし今後はメンバーにもこうした思考力や実行力など、マネジメント的な観点を持って欲しいですよね。
自社のDXにフィットする研修を選ぼう!
DX推進の方法は、会社のビジネススタイルや、業務フロー、顧客タイプ、今後開拓したいビジネス領域などによってまるで変わってきます。
研修にせよツールにせよ、あわてて導入するのは危険です。まずは課題を整理して、ボトルネックとなっている原因を洗い出し、必要なものを見極めた上で、新たな研修やツールを導入しましょう。
散らかり放題の部屋に新しい道具を入れても、さらに部屋が狭くなるだけ。整頓されたところに必要なもの(研修・ツール)がもたらされることで、大きな効果が発揮されます。
貴社にとって成長のステップとなる、最善の研修を選択しましょう!
社員育成・DX研修のご相談は東京ITスクールへ
東京ITスクールでは、DX研修をはじめとした社内人材の育成における様々な疑問やニーズに対するソリューションを豊富にご用意しております。
東京ITスクールの目的別研修
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【DX関連講座一例】
- ~これからDXを推進するあなたへ~ゼロから理解する「DXリテラシー」講座(IT全体像編)
- ~これからDXを推進するあなたへ~ゼロから理解する「DXリテラシー」講座(IT利活用編)
- ~ITサービス、デジタルツールの基礎を理解する~業務改善のための「ITサービス活用」講座
マネージャーや管理職向けの研修など、階層別研修も豊富にご用意しております。
気になる講座がございましたら、お気軽にお問い合わせください!
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SESで現場PG、SEとして活躍後、受託開発のPMとして多数の開発プロジェクトを経験。
主に金融系案件を担当。
現在はこれまでの経験を活かして東京ITスクールのカリキュラムや教材開発業務に従事。
趣味はサイクリング。