DX研修とは?実施する際のポイントとおすすめ研修を解説!
公開日:2023年09⽉14⽇最終更新日:2023年09⽉14⽇
DX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が叫ばれて久しいですが、中小企業の中には思うようにDXが進められない・どのように進めて良いかわからないというところも少なくありません。
そのような方におすすめしたいのがDX研修です。DX研修を実施すると、効果的にDXを進めるポイントやDX推進に必要な人材の育成が可能になります。
この記事ではDX化を進める際のポイントだけでなく、おすすめのDX研修も紹介します。
もっと生産性を上げたい! 業務効率化を図りたい! と考えている人は、この機会におすすめのDX研修を導入してみてください。
DX研修とは?目的と実施すべき理由
DX研修とは、デジタル技術(IT技術)を活用して新しい価値を創造するのに必要な知識やスキルを学ぶ研修です。DXを推し進めるにあたっては、全従業員がITリテラシーやデジタルリテラシーを身につける必要があります。
しかし身につけている知識やスキルは個人差が大きく、その差がDXの推進を妨げている要因になっていることも珍しくありません。
そこで、実施したいのがDX研修です。
研修を通して全従業員に一定レベルの知識・スキルを身につけさせれば、よりスムーズにDXが進められるでしょう。
昨今、デジタル化によってビジネスのスピードは格段に速くなっています。それに乗り遅れないためには、効果的なDX研修を実施して、速やかにDXを実施する必要があります。
DX研修で学ぶべき内容
DX研修で学ぶべき内容には、次のものがあります。
- IT知識
- デジタルリテラシー
- プロジェクトマネジメントスキル
ひとつずつ見ていきましょう。
IT知識
DXには、IT知識が必要不可欠です。
IT知識というとプログラミングの知識を思い浮かべる人も少なくありませんが、ビジネスで必要になるのはプログラミング知識だけではありません。
特に必要とされているのが現状分析能力や発想力、設計力です。
これらの能力を全従業員が研修を通して身につけることは、DX化に必要な人材が活躍する基盤を作ることにもつながります。
デジタルリテラシー
DXを推進するには、IT知識だけでなくAI・IoTなどの最新技術に関する知識も必要です。
DXの概念が生まれてから10年ほどになりますが、毎年様々なサービスやテクノロジーが生まれ、今もイノベーションが続いています。
効果的にDXを進めるには、日々生まれる新しい技術やサービスをビジネスにうまく取り入れるための知識・スキルも必要不可欠です。
プロジェクトマネジメントスキル
DXの推進役であるDX人材は、社内のデジタル化を進めるにあたってシステムの刷新や仕組みの変更などを主導する役割が求められます。その際必要になるのがプロジェクトマネジメントスキルです。
DXは全社を挙げての大きなプロジェクトになるため、上手く進めないといつまで経ってもデジタル化が終わらない・断念せざるを得ないといったことにつながりかねません。
DXを推進する人材を育成するには、DX研修にプロジェクトマネジメントスキルを養うカリキュラムも組み込むことをおすすめします。
DX研修を実施するには
DX研修を実施する方法は、主に2つです。
- 自社で実施する
- 研修会社の研修を活用する
それぞれのメリット・デメリットも踏まえて詳しくみていきましょう。
自社で実施する
DX研修を自社で実施するメリットは、次の2つです。
- 自社のニーズに合致したDX人材を育成しやすい
- 外部に研修を委託するより費用がかからない
DXを行うにあたって、業務のどの部分をデジタル化するか・どの程度まで行うかは企業によって異なります。自社でDX研修を行う場合、自社の状況やニーズに合わせて柔軟かつコストを抑えながらDX人材を育成できるのは大きなメリットといえるでしょう。
一方、次のようなデメリットもあります。
- 企画や資料の用意など、開始するまでにコストがかかる
当然のことながら、自社で研修を行う場合は講師の手配や資料の作成も自社で行う必要があります。
リソースにゆとりがない企業の場合、それが負担になってしまうケースも少なくありません。
研修会社の研修を活用する
研修会社では、さまざまなDX研修を提供しています。自社にリソースやノウハウがない場合は、研修会社の研修を活用するのもよいでしょう。
研修会社の研修には次のようなメリットがあります。
- 専門知識を持ったプロ講師の研修が受けられる
- 資料や講師を手配するコストがかからない
研修会社は、これまでにさまざまな企業の研修を担当してきているため、DXの知識やノウハウを豊富に持っています。講師を手配したり、資料を作ったりする手間をかけずに、それらの知識・ノウハウを学べるのは、企業にとって大きなメリットといえるでしょう。
一方で、次のようなデメリットもあります。
- 自社のニーズに合った人材が育たないリスクがある
- 費用がかかる
DXの進み具合やニーズは企業によって異なります。研修会社に委託する場合、カリキュラムが画一的で、自社のニーズに合わせて柔軟に変更・調整してもらえないことがある点には注意が必要です。
また、費用も掛かります。DX研修にかかる費用は数万円〜50万円が一般的です。受講する人数によっても異なりますが、研修会社に委託すると自社で行うよりも費用が膨らむケースがほとんどです。
DX研修を依頼する会社選びの3つのポイント
ここからは、研修を委託する会社を選ぶ際のポイントを解説します。チェックしたいポイントは以下の3つです。
- DX研修で実績のある研修会社を選ぶ
- 講師の質が高い研修会社を選ぶ
- サポート体制が整っている研修会社を選ぶ
DX研修で実績のある研修会社を選ぶ
DX研修を研修会社に委託する際は、DX研修で実績のある会社を選びましょう。実績豊富な会社ほど、確かな知識・ノウハウを持っています。
可能であれば、過去に実施した研修の内容などを問い合わせてみることをおすすめします。過去に自社のニーズを満たすのと近い内容で行われた研修があれば、安心して研修を委託できるでしょう。
これまでに実施してきた内容をブラッシュアップまたはカスタマイズして、より効果的な内容の研修が受けられる可能性がある点もポイントです。
講師の質が高い研修会社を選ぶ
研修会社を選ぶ際は、講師の質にもこだわりましょう。講師の質が高い研修会社であれば、安心して研修が受けられます。
そのためには、講師の経歴や所有資格だけでなく、人柄などもチェックすることが大切です。
どんなに優れたキャリアを持っていても講義がわかりにくかったり、聞き取りにくかったりしては研修の成果が出にくくなってしまいます。
サポート体制が整っている研修会社を選ぶ
サポート体制が整っているかどうかも、研修会社選びの大切なポイントです。
受講者が質問しやすい仕組みがあったり、上司が受講内容を閲覧・管理できるシステムを導入していたりすれば、より効果的な研修がうけられるでしょう。
研修前後のサポートも手厚い会社なら、より満足のいく研修が受けられるはずです。
DX研修を効果的に実施する7つのポイント
DX研修を効果的に実施するには、7つのポイントを押さえておく必要があります。次に挙げるポイントを押さえて、確かな成果を挙げましょう。
- 研修の目的を明確にする
- できるだけ多くの社員に研修を受けてもらう
- 自社が対応できる範囲を明確にする
- 研修前の準備を念入りに行なう
- 実践的な内容を含む研修にする
- 社員のレベルに合った研修にする
- 研修後のフィードバック・アフターフォローを忘れずに行う
研修の目的を明確にする
効果的な研修を行うために最も重要なことは、研修の目的を明確にすることです。
DXを通じて新しいサービスを生み出す、業務の効率化を実現するなど、「なぜDXを進める必要があるのか」を明確にし、その必要性を受講者が理解することで、より効果的な研修が可能になります。
受講者と目的を共有する際は、できるだけ具体的に目標を立てることをおすすめします。「〇月〇日までに新しいサービスを生み出す」「1人あたりの残業時間を〇時間減らす」など具体的な数字を盛り込んだほうがモチベーションも維持しやすく、達成したかどうかがわかりやすいでしょう。
できるだけ多くの従業員に研修を受けてもらう
効果的なDXを行うには、できるだけ多くの従業員に研修を受けてもらうようにしましょう。DX研修とひとくちに言っても、その種類はさまざまです。DXに必要な知識やスキルをすべて1人の人間に詰め込むのではなく、複数人で分担することがDX成功のカギです。
研修で学ぶ知識・スキルを分野ごとにグループ化して、その知識・スキルが求められる特定の部署に割り振ることで、一人ひとりの負担を減らしながら効率的にDX人材を育成できるようになります。
自社が対応できる範囲を明確にする
研修会社に委託してDX研修を実施する際は、自社が対応できる範囲を明確にしましょう。
どの部分までなら今いる人材でまかなえるのか、どこからは外部人材に頼らなければならないのかを研修前に明確にすることで、研修にかかる時間・費用を抑えることができます。
研修前の準備を念入りに行なう
研修に入る前に、受講する従業員に研修の必要性をしっかり理解してもらうことも重要です。
目的や必要性があいまいなまま研修を受けても、モチベーションが上がらないだけでなく、確かな成果が出にくく、研修が無駄になってしまう可能性があります。
受講者のモチベーションを向上・維持させるには、普段の業務にどのような形で活かせるかをイメージさせるのが効果的です。
実践的な内容を含む研修にする
DX研修は、できるだけ実践的な内容を含む研修にしましょう。知識を詰め込むだけでなく、実際に手を動かしてスキルを身につけられるハンズオン講座なども活用してください。
実践的な内容も含めることで、研修で学んだことを現場で活かしやすくなります。
社員のレベルに合った研修にする
研修は、社員のレベルに合ったものにしましょう。期待しているからと難しい内容にしすぎると理解が追い付かず、モチベーションの低下や挫折を引き起こしやすくなります。
レベルのミスマッチを防ぐには、事前に受講希望者に知識・スキルレベルをヒアリングするなどの対策を行うことが重要です。
研修後のフィードバック・アフターフォローを忘れずに行う
研修後のフィードバック・アフターフォローも忘れずに行いましょう。フィードバックやアフターフォローは、モチベーションの維持・向上に大いに役立ちます。
繰り返し研修内容を振り返ることで、知識やスキルの定着もしやすくなるでしょう。
研修後に部署内で学んだことを共有するなど、研修内容をアウトプットする場を設けることも、知識・スキルの定着に有効です。
東京ITスクールのおすすめDX研修パッケージ
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- ~ITサービス、デジタルツールの基礎を理解する~業務改善のための「ITサービス活用」講座
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現場SEとして活躍する傍ら、IT研修講師として多数のIT未経験人材の育成に貢献。
現在は中小企業を中心としたDX、リスキリングを支援。
メンターとして個々の特性に合わせたスキルアップもサポートしている。
趣味は温泉と神社仏閣巡り。